LTC(ライトコイン)下落パーフェクトオーダー中、強いサポートラインを背景にどう動く?

Daily Market Report 2022/2/3

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・MAがパーフェクトオーダーで弱気の相場

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、LTC/JPYの日足チャート(2021/6~執筆時点)に100SMA(単純移動平均線)、25SMA、5SMAと主要なレジスタンスサポートラインを線画したものだ。

LTC/JPYの値動きを振り返ってみると、昨年5月に44,000円の高値を形成したのち、暗号資産市場全体の暴落に引っ張られる形で74%調整された11,500円の安値を付けた。

その後、価格は再度上昇をはじめ、昨年11月には34,000円まで価格が回復する場面もあったものの、足元では12,000円近辺まで押される展開となっている。

足元の価格推移としては、下降トレンドを形成しているが、やはり今回も11,500円ラインで下げ止められたような印象を受ける。

このことから11,500円のラインが、強固なサポートラインであるととらえることができるかもしれない。

次に、移動平均、MAに注目してみよう。

図には100SMA、25SMA、5SMAの3つを表示させている。それぞれ長期のトレーダー、中期のトレーダー、短期のトレーダーの取り引き動向を確認することができる。

図を見ると、すべてのMAが下向きかつ、順番も上から100SMA、25SMA、5SMAと下落のパーフェクトオーダーを示している。

パーフェクトオーダーは100SMA、25SMA、5SMAの順番のように長期から短期にかけてのSMAが順番通りに並ぶことであるが、依然として相場が弱気であり、すべての時間軸のトレーダーが下目線であることを示している。

グランビルで見る価格予測

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上図は、本稿冒頭に提示したLTC/JPYの日足チャート(2021/6~執筆時点)を拡大し、25SMAのみを表示させたものだ。

今回は、グランビルの法則(チャート分析家のジョセフ・F・グランビルが考案したMAとチャートの位置関係、乖離などから相場の先行きを判断するテクニカル手法)を活用してLTC/JPYの今後のシナリオを立てておきたい。図には上昇の場合の価格推移を緑、下落の価格推移を赤で表している。

<上昇シナリオ>25SMAが上向き転換、クロスで上昇

上述のように25SMAからは下落モメンタムが継続中であるが、一方で11,500円の堅さも際立っている。

上昇シナリオにおいては、この11,500円が強固にサポートされ、上昇に転じる展開を想定するものになる。

この上昇シナリオは、移動平均線が長期間下落、または横ばいで推移したのち、25SMAを下から上に突き抜ける動きを見せる場合である。

チャートでは16,000円のレジスタンスを目指す段階で、一度25SMAを上抜けているように見えるが、この段階ではまだ下落のトレンドは継続されているため、グランビルでは戻り売りの水準の域を出ない。

上昇転換の可能性としては、16,000円のレジスタンスを攻略することと、ローソク足が上向きの25SMAをゴールデンクロスすることが打診となるだろう。

2021/11/10から形成中の高値安値切り下げ(下げのダウ理論)を覆す19,100円(2021/12/24高値)を更新できれば、高値安値切り上げ(上げのダウ理論)が完成することになる。

ダウ理論的には上目線へ切り替わりとなるため、25SMA上昇(25日上昇トレンド)の継続性を色濃くする重要なパターンとなるかもしれない。

<下落シナリオ>11,500円サポートライン下抜け、MAタッチで下落

下落シナリオは、価格が11,500円のサポートラインがブレイクされ、下落トレンドのさなかにチャートが25SMAをタッチで下落である。

この場合もグランビルの法則と合わせて重要なのが、11,500円のサポートラインの突破になってくる。ここを下抜け、戻りを待ってMAにタッチし、レジスタンスとなれば下落継続への可能性も出てくるだろう。

同時に、ダウ理論的には下目線(下げのダウ理論)継続となり、さらなる下押しに警戒する必要があるだろう。

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最後に、下落シナリオにおけるターゲットプライスを移動平均乖離率から検討してみる。

2018年9月からの25SMA乖離率の傾向を見ると、上値は35~50%、下値は37~54%あたりで反転していることが分かる。

下落継続の場合は、現在の25SMAの位置(14,000円)から37~54%乖離した10,500円~6,440円まで続落する可能性も視野に入ってこようか。

(2/2 午後10:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

2/2の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-3.62%、中央値は-3.62%、標準偏差は2.26%となった。

最大上昇銘柄はXTZ/JPY0.33%、最大下落銘柄はENJ/JPY-8.57%

最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、6日続伸。他銘柄につれて下落し400円割れの水準まで下落したものの、そうした水準では買い意欲が強いようで程なくして440円付近まで反発した。また、XTZ/JPY以外の当社取扱銘柄が軒並み1%を超える下落率を記録する中、プラス圏を維持してクローズを迎えている。

最大下落銘柄のENJ/JPYは、200円台を維持できず軟調な展開。独自材料が見当たらない中、他銘柄の下落につれて上値の重い値動きを続け、NY時間序盤に200円の節目を割り込んだことで下げが加速した。

その後、小幅な反発局面もあったが、200円の節目を回復しきれず、クローズにかけては180円台まで売りに押されることとなった。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

2/2の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は9.19%、中央値は9.30%、標準偏差は2.40%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY15.47%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXEM/JPY5.93%となった。

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2022-02-03
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