ETH(イーサリアム)、短期的反発に終わるのか。再度、反発上昇局面を迎えるのか

Daily Market Report 2022/2/2

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チャネルライン下限から反発

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、ETH/JPYの日足チャート(2021/5~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。

現在のETH/JPYは、昨年11月に付けた高値55万円付近から42%ほど調整された32万円ラインを推移している。

足元では、(b)ラインで反発を見せたあと短期で反発上昇している。

市場全体では目新しいファンダメンタル的要素は出てきていないが、S&P500、ダウ平均株価など米国株式などのリスク資産は上昇しているのに対し、米国債やドルなどの安全資産は下落しており、BTC/JPYを中心とした暗号資産市場もリスク資産と相関性を持った値動きをしていることが伺える。

また、日々NFT(ノンファンジブルトークン)に関するニュースが発信され、NFTの発行において多く採用されているETHへの関心も高まっている状況である。

このような状況で、本日はETH/JPYの価格推移に着目してレポートしてみたい。

最初に、今後のETH/JPYの展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインとして以下を設定する。

・チャネルライン(a)、(b)

この短期的な反発が長期的な上昇トレンドに繋がるものになるか、ただの戻り高値となるかに注目していきたい。

<上昇シナリオ>チャネル(c)(≒50万円)を目指す

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はETH/JPYの8時間足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(白矢印)を描画したものだ。8時間足で見えてくるラインとして(c)、(d)ライン。(c)、(d)ラインから等間隔で引いた(e)のラインも描画しておく。

上昇シナリオは足元の短期調整が終わり、長期の上昇トレンドへ再び回帰する展開がある。

このような局面におけるETH/JPYの上昇転換シナリオでは、36万円台での値固めでもある(d)ラインの回復が目下の課題となってくる。

(d)ラインを回復した後はターゲットラインとして、50万円の心理的節目ともいえる(c)ラインまでの回復も考えられるだろう。

<下落シナリオ>チャネルライン(e)、(b)を下抜け

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は、ETH/JPYの8時間足チャートに下落シナリオにおける価格推移(白矢印)を線画したものだ。

シナリオの1つ目は短期上昇相場が終了し、中長期下降トレンドに転換していく下落シナリオである。

このシナリオにおいては (b)ライン(≒27万円)、(e)ライン(≒23万円)と20万円台半ばに集中している重要ラインを下抜ける必要があるため、売り勢力のエネルギーとして相当強いものである可能性が高い。下抜けた場合は、一気に価格が動く可能性もあるので、注意が必要といえるだろう。

この場合のターゲットプライスとしては、去年5月から続くレジスタンスサポートラインである19万円のラインが想定されるだろう。

(2/2 午後10:30時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

2/1の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.36%、中央値は1.84%、標準偏差は2.49%となった。

最大上昇銘柄はXTZ/JPY5.31%、最大下落銘柄はOMG/JPY-3.16%

最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、5日続伸。昨営業日からの上昇傾向を引き継ぎ堅調な推移となった。

下値を切り上げる値動きを続けており、昨日上値を阻まれた400円台を回復した。

最大下落銘柄のOMG/JPYは、前日には1時間で10%程度急騰した場面もあったが、そこが短期的に頂点となり、本日は徐々に上値を切り下げた。

前日の上昇の半分程度を吐き出したものの、1時間足では直近の安値同士を結んだサポートライン付近で下げ止まっており、下落に転じたとも判断出来ない状況である。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

2/1の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.58%、中央値は5.43%、標準偏差は1.65%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY8.61%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY3.65%となった。

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2022-02-02
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