続落のXRP(リップル)、反発上昇のポイントは?

Daily Market Report 2022/1/26

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中期では下落トレンド継続中

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、XRP/JPYの4時間足チャート(2021/12~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。

現在のXRP/JPYは、去年12月に116.4円の高値を記録した後、大きく下落し54%調整された62円付近まで価格が落ちこんだ。

中長期で見ても現在は下落トレンドの中におり、未だ上昇の光明は見えずにいる。

市場全体では、ロシアによるウクライナ侵攻のリスク(1/25 Bloomberg)や、26日のFOMCなどへの警戒感からリスクオフムードが漂っており、リスク資産売りが目立つ相場状況だと言える。

このような状況で、今回はXRP/JPYの価格推移に着目してレポートしてみたい。

最初に、今後のXRP/JPYの展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインとして以下を設定する。

・チャネルライン(a)、(b)
・その(a)、(b)から等倍間隔で引いたチャネルライン(c)

現在の価格はチャネルライン(b)で下げとまったあと、(a)と(b)のほぼ中間地点で推移しており、今後、(b)ラインを割り込む下落となるのか、はたまた(a)ラインを目指す反発局面をむかえるのか。その境界にあると言える。

〈下降シナリオ〉:(b)を下抜け(c)を目指す

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はXRP/JPYの4時間足チャートに下落シナリオにおける価格推移(白矢印)を描画したものだ。

下降シナリオにおいては、(a)と(b)のトレンドラインが有効に機能し続け、価格は反発をしても(a)がレジスタンスとして有効に機能するとともに、ファンダメンタルズ要因等で売り圧力が増加する時点で(b)を割り込む展開を想定する。

(b)を下抜けた後は(b)が新たなレジスタンスとして機能するとともに、価格は(c)を目指していく展開となる。

市場全体でのリスクオフムードも相まって急激な暴落もあり得るため、ウクライナ情勢や、FOMCでの動きがファンダメンタルズ要因として強く意識されるようであると、この下降シナリオも現実味を増してくるだろう。

一方で、下押し圧力が強くなった場合でも、長期目線で見た強いサポートである57円ラインは意識しておきたい。

57円を割り込めば、更に下値模索の展開が想定できるが、57円は固く、急激な反発には注意が必要かもしれない。

〈上昇シナリオ〉:(a)のラインをうわ抜け、戻り高値92円を目指す

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はXRP/JPYの4時間足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(白矢印)を描画したものだ。

シナリオの2つ目は価格がチャンネル(b)でサポートされながら、日柄をこなしていく中でチャネル(a)ラインをクリアしていく展開を想定する。

チャネル(a)をクリアした場合、下落トレンドからの展開とみることもできるため、価格の反発は案外大きいものになるかもしれない。

反発のターゲットとしては、今回の下落トレンドで最安値を作った60円付近の起点となる高値の92円ラインを目指していく展開となる。

この92円ラインをクリアすると一旦の下落トレンドの終焉が定義され、中期で上昇トレンドが意識されてくるだろう。

この動きが長期での上昇トレンド相場への足がけになってくるかどうかにも合わせて注目しておきたい。

(1/26午前7:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

1/25の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-0.57%、中央値は-1.01%、標準偏差は1.48%となった。

最大上昇銘柄はBAT/JPY3.41%、最大下落銘柄はLTC/JPY-2.89%

最大上昇銘柄のBAT/JPYは、2日連続の陽線となった。1/24に今年の安値を更新してから反発上昇している。

最大下落銘柄のLTC/JPYは昨日から続くレンジの下限を推移しており現在も続落している。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

1/25の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.15% 、中央値は7.35%、標準偏差は1.12%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY9.75%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY4.99%となった。

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2022-01-26
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