MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線突破で上値余地あり!-パーフェクトオーダー前に2020年以来の安値死守なるか

Daily Market Report 2022/1/20

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MONAは「売方優勢・下落優勢」続く―90日と200日移動平均に注目

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2021/12/7~現在)である。

本稿では、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして考察する。

参考までにMONAの前回レポートも併せてご確認頂ければ、より一層、MONAの方向性についてご理解いただけると思われる。

(前回のレポート:Daily Market Report 2022/01/06「MONA(モナーコイン):21日移動平均攻略で買方優勢転換なるか-145円に注目」参照)

まず、現在の一目均衡表は、転換線が基準線の下方に位置し、遅行スパンも実体の下にある中で、実勢価格が雲の下で推移していることから、三役逆転(強い売りシグナル)が点灯中であり、売方優勢の状況といえる。

また、移動平均は、上から90日移動平均(中期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落優勢の状況である。

一目均衡表と移動平均を複合的に見ると、一目均衡表で三役逆転(強い売りシグナル)が点灯している中、移動平均には下向きのパーフェクトオーダー(90日移動平均と200日移動平均とのデスクロス)成立の余地があり、さらなる下値模索が気がかりとなっている。

価格が21日移動平均や一目均衡表・基準線で抑えられると、90日移動平均と200日移動平均のデスクロス(下向きのパーフェクトオーダー成立)までは、上昇し難い展開が継続する可能性がある。

一方で、一目均衡表・基準線を攻略できれば、一目均衡表は買方優勢へ転換する見込みであることから、移動平均が上昇優勢へ転換する見込みの90日移動平均が上値余地として意識される水準となるだろう。

以上の環境認識を踏まえて、次に<下落シナリオ><上昇シナリオ>を整理する。

◇シナリオの想定

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

実勢から想定できる上下のレジスタンスとサポートラインの候補は、次の4つがある。

・レジスタンス2:158円(一目均衡表・雲下限、90日移動平均付近)
・レジスタンス1:131円(一目均衡表・基準線付近)
・サポート1:105円(2020年以来の安値水準)
・サポート2:80円(2019/12/30安値、2020/3/9安値付近)
補足:()内はテクニカルポイントを記載

・<下落シナリオ>:基準線引けで「売方優勢・下落優勢」継続か

下落シナリオは、レジスタンス1の131円が抵抗となり、下向きのパーフェクトオーダー成立を余地とする売方優勢・下落優勢の継続によって、サポート1の105円やサポート2の80円に向けて下落するシナリオとなる。

実勢が一目均衡表・基準線で引けることで、三役逆転(強い売りシグナル)が継続する公算であることから、同指標と均衡となる移動平均の下向きのパーフェクトオーダー(強い下落シグナル)成立までの余地が売方優勢・下落優勢継続の手掛かりとなっている。

下値のターゲットは、心理的な節目であるサポート1の105円サポート2の80円が意識されようか。同価格の到達時には、90日移動平均と200日移動平均のデスクロスに注目し、一段落つくか見極めたいところである。

しかし、レジスタンス1の131円を攻略した場合には、一目均衡表は買方優勢へ転換(転換線が基準線を好転、遅行スパンが実体を好転)する見込みであることから、移動平均が上昇優勢となる見込みの90日移動平均(レジスタンス2の158円)を上値余地とする次の<上昇シナリオ>も視野に入ってくるだろう。

・<上昇シナリオ>:基準線攻略すると90日移動平均まで上値余地あり

上昇シナリオは、レジスタンス1の131円を攻略すると、レジスタンス2の158円を目指すシナリオとなる。

実勢がレジスタンス1の131円を攻略すると、一目均衡表は買方優勢へ転換(転換線が基準線を好転、遅行スパンが実体を好転)する見込みであることから、移動平均も同様に上昇優勢へ転換する想定である。

移動平均が上昇優勢へ転換するには、その並順が(上から)「90日→(実勢)→200日→21日」となることが条件であるため、90日移動平均(レジスタンス2の158円)を上昇余地として意識されることになるだろう。

先行きの一目均衡表・雲が厚い下降雲を形成していることからすると、同領域は抵抗帯としての見方が強まるとされる。現状は、同領域付近で推移するレジスタンス2の158円や200日移動平均を突破する難易度は高いといえるかもしれない。

(1/19 午後7:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/19の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-3.30%、中央値は-2.74%、標準偏差は1.85%となった。

最小下落銘柄はMONA/JPY-1.46%、最大下落銘柄はOMG/JPY-7.08%

最小下落銘柄のMONA/JPYは、暗号資産市場全体が弱含みとなる中、120円台前半での揺れ動きを中心としながら、小幅に下落した。

ただし、120円割れの水準に突入した場合、すぐに値を戻す動きとなっており、一定の底堅さも伺える相場状況であった。

最大下落銘柄のOMG/JPYは、4日続落。

大台の600円割れは回避したものの、当日安値近辺でクローズを迎えており、今後の相場展開にて下落に対して不安が残る格好となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/19の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値、中央値は7.30%、標準偏差は2.18%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPY10.99%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY3.51%となった。

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2022-01-20
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