XRP(リップル):雲の捻じれ間近!―基準線攻略で形勢逆転なるか

Daily Market Report 2022/1/13

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XRPは「売方優勢・下落優勢」の状況―雲の捻じれに注目!

◇チャートの環境認識

XRP/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/12/3~現在)である。

本稿では、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄添う傾向のある移動平均線の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして考察する。

参考までにXRPの前回レポートも併せてご確認頂ければ、より一層、XRPの方向性についてご理解いただけると思われる。
(前回のレポート:Daily Market Report 2021/12/29「XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!」参照)

まず、現在の状況を確認をしてみると、一目均衡表は、転換線は基準線の下に位置し、遅行スパンは実体を逆転、価格は雲の下に位置していることから、三役逆転シグナルが点灯中であり、売方優勢の状況であると言える。

移動平均は、上から90日移動平均(中期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落優勢の状況である。

一目均衡表と移動平均を複合的にみると、実勢は一目均衡表の雲が重石となることで、弱い基調が継続することがわかる。更に、90日と200日移動平均のデスクロス(下落のパーフェクトオーダー)の成立が目前に迫っており、下落余地とした安値模索の展開が視野に入ってくると言えるだろう。

一方で、少し先の状況を見てみると、一目均衡表・雲の捻じれ(相場の変化日)が迫っていることから、(市場参加者が)同領域を突破するものとして意識されることで、優勢が形勢逆転する可能性も想定される。

以上のチャート環境認識を踏まえ、次に<下落シナリオ><上昇シナリオ>について詳しく検討してみる。

◇シナリオの想定

XRP/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

本稿の優勢定義に基づく上下のレジスタンスとサポートは、次の4つが挙げられる。

レジスタンス2:108円(一目均衡表・雲上限、2021/12/27高値、200日移動平均付近)
レジスタンス1:97円(一目均衡表・基準線、雲下限、1/2高値付近)
サポート1:78円(1/6安値、1/10安値付近)
サポート2:64円(2021/12/4安値付近)

補足:()内はテクニカルポイントを記載

下落シナリオ>:基準線引けで「売方優勢・下落優勢」継続か

下落シナリオは、価格がレジスタンス1である97円を抵抗に、サポート1の78円やサポート2の64円に向けて下落するシナリオとなる。

先行きの一目均衡表・雲は下降している(下降雲を形成中である)ことから、同領域はレジスタンスの見方に寄ることが考えられ、実勢が同領域内で推移する一目均衡表・転換線と逆転の関係にある基準線(レジスタンス1である97円)で一旦引けるか注目される。

一目均衡表・遅行スパンは暫く実体の下を推移する見込みであることや、同指標の転換線と基準線の乖離幅が見られることからすると、売方優勢継続の見方が強く、雲に寄り添う90日移動平均と200日移動平均のデスクロス(下落のパーフェクトオーダー成立、下落優勢継続)を下値余地として意識される可能性があるだろう。

下値の目途としては、心理的な節目であるサポート1の78円やサポート2の64円が意識されようか。

しかし、レジスタンス1の97円を攻略した場合には、一目均衡表・雲が捻じれる(相場の変化日となる)公算である。

雲上限到達ないし雲突破の見方が強まることで、売方優勢・下落優勢から買方優勢・上昇優勢へ形勢逆転する展開が考えられ、次の<上昇シナリオ>が視野に入ってくるだろう。

上昇シナリオ>:基準線攻略で「買方優勢・上昇優勢」へ形勢逆転か

上昇シナリオは、レジスタンス1の97円を攻略した後、レジスタンス2の108円を目指すシナリオとなる

実勢が一目均衡表・基準線(レジスタンス1の97円)を突破する頃には、一目均衡表の雲が捻じれる(相場の変化日となる)公算で、雲の捻じれが成立すると、同領域の上限到達ないし同領域を突破するという見方が強まり、買方優勢・上昇優勢へ形勢逆転する可能性が想定される。

この場合は、一目均衡表・雲の上限および、移動平均が上昇優勢へ転換する(上から90日→21日→200日移動平均の並順となる)見込みであるレジスタンス2の108円がターゲットとして意識される展開になるか注目される。

 (1/13 午前2:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/12の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.78%、中央値は4.48%、標準偏差は2.67%となった。

最大上昇銘柄はENJ/JPY10.65%、最小上昇銘柄はMONA/JPY1.58%

最大上昇銘柄のENJ/JPYは、258円(4時間足一目均衡表・基準線付近)で底打ち、286円(4時間足一目均衡表・雲上限)まで上昇した。

最小上昇銘柄のMONA/JPYは、125円(1時間足5日移動平均付近)で始まり、(4時間足一目均衡表・雲上限)で上げ止まった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/12の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.95%、中央値は6.15%、標準偏差は2.71%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY13.44%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.55%となった。

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2022-01-13
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