QTUM(クアンタム)、年始は軟調スタート。900円に注目

Daily Market Report 2022/1/11

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三役逆転が続く

QTUM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、QTUM/JPYの日足チャート(期間:2021/8/29~現在)である。

年明けのQTUM/JPYは軟調なスタートとなり、1,000円を維持できずに下値模索の状態となっている。

12月上旬の急落以降は1,500円水準に価格は戻らず、しばらく1,000円前後でのもみ合い状態であったが、その後大きな反発を見せることなく1/5以降は1,000円を割り込み、現在も弱気な地合いが継続している。

前回のレポート(Daily Market Report 2021/12/07「QTUM(クアンタム)、半減期上げは幻?」参照)記事内、『<シナリオ2>: 900円を割り込み、下落圧力がさらに高まる可能性』では、以下のシナリオを考察した。

『・半減期を材料とした上昇相場が形成されず、失望売りの加速で売りが売りを呼ぶ展開を想定
・900円ラインがサポートとして機能せず、500円ラインまで下落するシナリオ』

QTUM/JPYの現在までの値動きを一目均衡表(日足)で振り返ると、12/4の急落で三役逆転が発生している。

その後一ヵ月の間は、特に目立った動きは無く、じりじりと価格を下げ続け、弱気な地合いを一変させるような上昇相場の形成は起こらなかった。

足元は850円前後で推移しており、前回レポートの900円がサポートとして機能しない可能性が非常に高くなっていると言えよう。

また、日足チャート上では以下の3つの条件を満たした三役逆転が見られる等、依然として軟調推移である。

  1. QTUM/JPYの価格が雲を下抜ける
  2. 転換線(黄色線)が基準線(緑線)を下抜ける
  3. 遅行スパン(赤線)がQTUM/JPYの価格を下抜ける

以上のことから、テクニカル面では上記「下落シナリオ」が進行中であると解釈することができそうだ。

このレポートでは、その後の展開についてシナリオをアップデートしていく。

QTUM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、QTUM/JPYの日足チャート(期間:2021/6/1~現在)である。

改めて、以下、節目水準について整理を行いたい。

① 1,200円ライン(上図桃色線):200MA水準。12月のレジスタンスライン
② 900円ライン(上図青線):9月最安値ラインであり、12月にサポートラインとして機能していた水準。
③ 450円ライン(上図白線): 6月最安値ライン。下落し続けた場合の下値目途。
④ 250円ライン(上図赤点線):2020年下半期の中心的な水準。

次に今後のシナリオを整理する。

<シナリオ1>: 反発し、900円台に復活する

シナリオ1は、12月にサポートとして機能していた②900円ライン(上図青線)での足固めを目指して反発するシナリオである。

1/5の下落以降は反発の勢いが弱いものの、足元は850円前後で持ちこたえており、12月初旬のような急落は見られていない。

このまま、急落せずに価格が持ちこたえるとショートポジションのカバー買いから、一旦は上昇局面となる可能性は否定できない。

この場合、②900円ラインまでの反発状態に着目しておきたいが、比較的短時間で回復するようであると、再度価格を戻していく局面を市場参加者は織り込みはじめるため、上昇に弾みがつく展開は想定しておきたいところか。

この場合のターゲットプライスとしては、①1,200円ライン(上図桃色線)が想定される

1,200円は12月に四度上抜けに失敗しているラインである。過去の動きを見てみると、10月には、①1,200円ライン上抜け後に上昇トレンド入りの動きが見られた(上図白丸)。

そのため、今回も過去の動きを踏襲するようであれば、①1,200円ラインの上抜けで下落トレンドからの脱却を確認するきっかけになるかもしれない。

しかし現状を踏まえると、①1,200円ライン突破を目指すにしろ、目下900円をしっかり上抜けすることが重要であろう。

<シナリオ2>: 900円台復活ならず、下落トレンド入り

シナリオ2は、②900円ラインへ回復することなく、③450円ライン(上図白線)を下値目途に下落するシナリオである。

足元の動きを見ると、長らくサポートとして機能していた②ライン付近での攻防が続き、予断を許さない状況となっている。

この弱気な地合いを引きずり、②900円ラインを大きく下振れする展開となれば、明確な下落トレンド入りとなり、6月最安値水準である③450円ラインがターゲットプライスとして考えられるだろう。

③450円ラインで下げ止まらなかった場合、2020年下半期水準である④250円ライン(上図赤点線)を見据えた下落も想定しておくべきかもしれない。

(1/10午後6:30時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/10の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-4.79%、中央値は-5.23%、標準偏差は1.38%となった。

最小下落銘柄はBTC/JPY-1.71%、最大下落銘柄はENJ/JPY-7.54%

最小下落銘柄のBTC/JPYは、1月以降下落基調で推移しており、1/9には4営業日ぶりに反発を見せたが、押し戻される展開に。

最大下落銘柄のENJ/JPYは、12/28の下落以降も反発する局面はあったが勢いに欠けており、7日には100日移動平均線も下抜け、一段と落ち込むこととなった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/10の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は11.58%、中央値は11.72%、標準偏差は1.48%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY14.04%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY8.72%となった。

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2022-01-11
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