LTC(ライトコイン)、今年は調整の一年?週足のダブルトップは気になるが…

Daily Market Report 2022/1/5

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年単位でのダブルトップ形成に注目

LTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2017年12月からのLTC/JPYの週足チャートである。

このチャートで象徴的なのは、ダブルトップ(通常では、相場の天井を示すチャートパターン)であろうか。

ダブルトップを形成したのは、2017/12月の42,000円と2021/5の44,000円である。

2021/11にはダブルトップを崩し、再度上昇基調へ転じるような動きもあったが、結局は戻り高値が32,900円近辺で留まり、44,000円を超えることはできなかった。

このように、長期的にはダブルトップを形成したLTC/JPYにとって、2022年は下落のリスクを意識せざるを得ない展開を、メインシナリオとして持っておくことが必要なのかもしれない。

2021年を振り返ると、暗号資産市場が全体的に活況となる中、BTC(ビットコイン)は年間で約62%の上昇を記録し、2021/4(約680万円)と2021/11(約760万円)には過去最高値を更新した。

LTC/JPYも同様の流れで、2021/5に44,000円に上昇し勢いを見せた。しかし、その上昇は2017/12高値(約42,000円)を少々上回る程度で頭打ちの格好となった。

その後、2021年後半には暗号資産市場全体に再び高波が現れたものの、LTC/JPYの11月高値は約32,900円に留まり、ダブルトップ形成後からは価格がピークアウトする流れとなっている。

LTC/JPY は15,500円のサポートラインで一定の下げ止まりの兆候が伺えるものの、2017/12と2021/5の間に記録した安値(ネックライン)約2,500円を意識した長期の調整局面入りとなれば、LTC/JPYにとって今年は”下落の一年”となるかもしれない。

以下、ダブルトップ形成を軸とした下落シナリオと、ボラティリティ拡大に伴う上昇シナリオを記載する。

下落シナリオ

LTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、LTC/JPYの週足チャートである。

下落シナリオは、過去に意識されていた節目を意識しつつ、最終的にはダブルトップのネックラインである2,500円を目標とするシナリオである。

最初の下値目標は、2021/8からサポートとして機能している15,500円となるだろう。

この15,500円は、2019年にレジスタンスとして意識されていたラインであり、長期トレンドを判断する上での指標となる価格帯となりそうだ。

15,500円を下回り、逆にここがレジスタンスとなるような展開となった場合、下落シナリオが色濃くなる展開となろうか。

下落が継続すると、次の目標は直近1年間のサポートラインである11,000円が意識されそうだ。

また、本稿前半で取り上げたダブルトップ形成からの下落が意識され続けると、7,000円や2,500円までの大幅下落も視野に入るかもしれない。

上昇シナリオ

LTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上昇シナリオは、ボリンジャーバンドが縮小期(スクイーズ)から拡大期(エクスパンション)に移り変わり、LTC/JPYに上昇圧力が働くというシナリオである。

下落シナリオで述べたとおり、長期的には下落リスクが存在するLTC/JPYであるが、日足で比較的短期に捉えると違う景色が見えてくる。

上記は2021/7からのLTC/JPYの日足チャートであるが、2021/11までは拡大が継続していたボリンジャーバンドが、12/23に大きく縮小した以降、横ばいを保っており、拡大期に向けたエネルギーを蓄えているような状況である。

そして、トレンド判断の指標となるMACDにおいて、MACD(上図オシレーター部 黄色線)がMACDシグナル(上図オシレーター部 青色線)を下から上に突き抜けるゴールデンクロスを形成(上図 白丸)し、底打ち感が見られる。

この状況下でボリンジャーバンド拡大期に突入した場合、強い上昇トレンドとなる可能性は視野に入れておきたいところだ。

また、2017年(42,000円)や2021年(44,000円)のピーク時と比べた割安感が意識されるような展開となれば、再度、ダブルトップの崩壊を視野に入れた4万円台に向けた上昇ラリーとなる可能性も否定できない。

この時に、BTCを始めとする暗号資産(仮想通貨)が、一つのアセットクラスとしてより一層投資家に浸透し、特に機関投資家のポートフォリオの一端を担っているようであれば、ダブルトップ崩壊の可能性もまた、高まる展開となろうか。

(1/4午後 6:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/4の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.27%、中央値は1.17%、標準偏差は2.17%となった。

最大上昇銘柄はXTZ/JPY6.66%、最大下落銘柄はXLM/JPY-1.08%

最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、510円(日足200日移動平均、一目均衡表・雲下限、基準線付近)で大きく反発し、605円(日足90日移動平均付近)で引ける形となった。

最大下落銘柄のXLM/JPYは、33円(日足一目均公表・雲下限付近)が重しとなり下落。31円(日足21日移動平均、一目均衡表・転換線付近)で引けた。

24時間ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/4の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.01%、中央値は6.16%、標準偏差は3.25%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXTZ/JPY16.97%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPY3.63%となった。

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2022-01-05
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