BAT(ベーシック アテンション トークン)、年末年始から堅調な滑り出しか。137円と154円に注目。
Daily Market Report 2022/1/4
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・年末年始は流動性低めのアルトコインが堅調
年末年始(期間2021/12/28 7:00 – 2022/1/3 7:00)騰落率ランキング
当社クローズレート(Mid)より作成
上図は年末年始(期間2021/12/28 午前7:00 – 2022/1/3 午前7:00)の当社取扱銘柄の騰落率ランキングである。
一般的に、年末年始の相場は各国の祝祭日と重なり、株式・為替市場が休場となることから、売買材料に乏しいとされる。
しかし、2019年1月3日に発生した為替市場の急落のように、流動性の薄さが一因となった事例も存在するため、閑散相場とは限らない。
上図ランキングをみると、BTC、ETH、XRPといった流動性の比較的高い銘柄のボラティリティは±1.0%未満であるのに対し、BATを始めとする上位5位までの銘柄は3%以上の幅となっている。
今回の年末年始は流動性の低い銘柄のボラティリティが拡大しやすかったといえそうだ。
次に、年末年始のボラティリティ上位銘柄となったBATの今後の展開を考察する。
・直近のBATは137円-154円の攻防か
BAT/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BAT(ベーシックアテンショントークン)のチャート・価格情報はこちら
上図ではBAT/JPYの日足チャートにおける10/28安値から11/28高値にかけて当社取引ツールのフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものだ。
主要なサポート&レジスタンスのポイントは以下となる。
- 76.4%ライン(101.489円 11/4サポート)
- 61.8%ライン(121.708円 12/5 & 12/21サポート)
- 50.0%ライン(137.049円 12/15レジスタンス&2022/1/2サポート)
- 38.2%ライン(154.390円 12/7 & 12/24レジスタンス)
現在の価格は142円付近であり、半値戻しとなる137円と38.2%水準の154円の間に位置している。
年末年始の値動きに着目すると、12/27に38.2%ラインを少し上回るラインで上髭をつけ、12/28に大幅反落。その後は12/30に61.8%ラインである121円を僅かに上回る位置で反発、2022/1/2には50.0%ラインを足場に一時150円台を回復するしっかりとした動きとなっている。
今後の展開は、年末年始の低流動性から、株式市場やその他の金融市場の開始によって、暗号資産(仮想通貨)市場の流動性も厚みを増してくることが想定され、BAT/JPYも徐々にボラティリティが低下していく流れから、価格水準は50.0%ライン(137.049円)から38.2%ライン(154.39円)のレンジ相場を想定しておきたい。
勿論、相場の再開により、再びBTCやETHなど主要銘柄への注目が回復する可能性も考えられるため、資金の逆回転による往って来いの展開も警戒しておきたいところだ。
・137円、121円は重要な足場か
BAT/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図のBAT/JPY日足チャートでは、前述の11/28高値を起点に12/4安値へフィボナッチ・リトレースメントを反映させている。
この場合のフィボナッチ・リトレースメントでは、61.8%ラインである164円付近で12/27が上髭をつけて反落に至っていることから、前述の38.2%ラインである154円付近よりも注目されていたとも考えることもできそうだ。
加えて、12/16には38.2%ラインである137円付近がレジスタンスとなっており、同様に市場参加者に意識されているかもしれない。
137円付近の38.2%ラインは、前述の(10/28安値から11/28高値に引いた)フィボナッチ・リトレースメントの50.0%ラインとも近似していることから、買いが集まりやすい位置だったと考えることもできる。
同様に23.6%ラインの121円台も前述の61.8%ラインに位置しており強いサポートとして機能しそうだ。
BAT/JPYがレンジから上昇に向かう場合、137円をサポートとしつつ、154円、164円をトライする展開を想定しておく戦略が効果的かもしれない。
逆に下落する場合は、レンジ下限でもある137円割れを確認後、121円でサポートされるかに注目しておきたい。
ここを割り込むようであると、76.4%押し水準となる101円が見えてくる展開も視野に入れておきたいところだ。
(1/4 午前4:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
1/3の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-2.33%、中央値は-2.36%、標準偏差は2.06%となった。
最大上昇銘柄はXTZ/JPYの4.61%、最大下落銘柄はMONA/JPYの-4.77%。
最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、逆行高となった。上値重いながらも12/4の急落から下値を着実に切り上げているため、日足単位では三角保ち合いを形成したとする見方もできそうだ。
テクニカル分析では、三角保ち合いの終了時には一方向に大きく上振れるとするパターンもあるため、テクニカル分析を用いるトレーダーの注目が集まっているともいえるだろう。
最大下落銘柄のMONA/JPYは続落。MONAは日本国内で主に取引される銘柄だが、年の変わる2022年1月1日午前0時(日本時間)に急反発が発生している。
直近の動きは、材料解消の売りとする見方もあるが、注目が集まったことによる見直し買いの動きも考えられるため、注目しておきたいところだ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
1/3の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.73%、中央値は6.56%、標準偏差は2.60%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPYで13.64%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPYで4.07%となった。
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