XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!
Daily Market Report 2021/12/29
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・XRPは「売方優勢・下落優勢」の状況―21日移動平均支持で買方優勢へ転換か
◇チャートの環境認識
XRP/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/11/15~現在)である。
本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。
(前回のレポート:Daily Market Report 2021/12/16「XRP(リップル):さらなる下押しに警戒も一目均衡表・基準線攻略で買方優勢転換となるか?」参照)
現在の一目均衡表は、転換線が基準線を好転している状況であるが、遅行スパンは実体の下に位置し、価格は雲の下に位置していることから、売方優勢の状況である。
移動平均は、上から90日移動平均(中期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落優勢の状況である。
一目均衡表と移動平均を複合的にみると、現状は売方優勢・下落優勢の状況となっているが、実勢価格が短期移動平均を下支えに上昇すると、遅行スパンが好転する見込みであること、さらに一目均衡表の薄い雲が目前にあるが、ここを突破すれば、買方優勢へと転換する可能性が想定される。
一方で、実勢が短期移動平均を割ると、下落優勢の継続を意識されることから、(トレンドと需給の均衡となる)一目均衡表・基準線をターゲットとして意識される展開も視野に入ってくるであろう。
以上のチャート環境認識を踏まえ、次に<上昇シナリオ>と<下落シナリオ>について検討してみる。
◇シナリオの想定
XRP/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
シナリオを分析する前に、現在値から上下のレジスタンスとサポートを確認する。現在値から想定できる上下のレジスタンスとサポートの候補は、次の4つが挙げられる。
- レジスタンス2:125円(一目均衡表・雲上限付近)
- レジスタンス1:115円(12/23高値、90日移動平均付近)
- サポート1:97円(21日移動平均付近)
- サポート2:85円(12/6安値、12/13安値、一目均衡表・基準線付近)
補足:()内はテクニカルポイントを記載
<上昇シナリオ>:21日移動平均支持で「買方優勢」へ転換か
上述のチャート環境認識より、価格はサポート1である97円を下支えにレジスタンス1の115円及びレジスタンス2の125円に向けて上昇するシナリオとなる。
サポート1である97円が機能するような展開となれば、一目均衡表・遅行スパンの好転によって買方優勢へ転換する公算であることから、上昇優勢へ転換してレジスタンス1である115円を目標に上昇する動きを想定していく。
薄い雲の状況を短期的に付け抜けた場合は、雲上限の107円付近が一夜にしてサポートラインとなるため、上昇シナリオにおいては短期の上昇可能性も視野に入れておきたいところか。
サポート1の97円を割った場合には、下落優勢の継続が視野に入ることから、トレンドと需給の均衡(※)によって一目均衡表・基準線であるサポート2の85円をターゲット視されることが想定でき、次の<下落シナリオ>が視野に入ってくるだろう。
(※)需給とトレンドの均衡:需給が買方優勢へ転換するのであれば、トレンドも上昇優勢となる水準を目指すという視点のこと。
<下落シナリオ>:21日移動平均割れで「下落優勢・売方優勢」継続か
サポート1である97円を下抜けると、サポート2となる85円(12/6安値、12/13安値、一目均衡表・基準線付近)を目指す下落がこのシナリオとなる。
実勢が短中長期移動平均下で推移(サポート1 97円割れ)することで、下落優勢の継続が意識されることから、トレンドと需給均衡によって一目均衡表が三役逆転となる見込みから基準線(サポート2 85円)まで下押す展開が想定されるだろう。
サポート2である85円へ到達後は、転換線と基準線の状況(好転・逆転)より、基準線が一旦の下値目途となるか見極めたいところである。
(12/28 午後11:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
12/28の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-8.62%、中央値は-8.68%、標準偏差は2.06%となった。
最小下落銘柄はBCH/JPYの-5.95%、最大下落銘柄はBAT/JPYの-12.86%。
最小下落銘柄のBCH/JPYは、20日単純移動平均線がサポートとして機能したような値動きを見せ、下落幅は限定的であった。
最大下落銘柄のBAT/JPYは、12/4以来の下落幅を記録した。ここ一週間は続伸が目立っていたため、その反動があったようだ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
12/28の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は11.59%、中央値は12.34%、標準偏差は2.67%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPYで16.99%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPYで8.69%となった。
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