年初来28倍上昇のENJ(エンジンコイン)。テクニカル指標からは更なる大躍進も?

Daily Market Report 2021/12/28

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圧倒的な上昇率を維持するENJ

当社取引ツール 日足Bidチャートより作成
※1/1は始値、他終値にて計算

上図は、当社取り扱い銘柄の年初来を基準とした一年間の騰落推移を表している。

暗号資産市場は、BTC(ビットコイン)が4月と11月にそれぞれ最高値を更新(4月は約680万円、11月は760万円を記録)したように、上期と下期に活況となる場面があった。

年初来の比較でXEM(ネム)以外の銘柄は上昇しており、全体的に年間での上昇基調は維持されている。しかしその中でも、ENJ(エンジンコイン)は群を抜いたパフォーマンスを見せており、現在値は年初来28倍以上の水準である。

一方、ETC(イーサクラシック)やQTUM(クアンタム)も上図赤文字部分のような大幅上昇となったが、現在ではその勢いが削がれつつあり、ENJ(エンジンコイン)が大きく先行していることがわかる。

ENJはゲーム分野に特化したトークンであり、アクティブユーザー数が1億人を超える世界的なヒットゲーム「マインクラフト」内で利用可能であるという特徴がある。また、マイクロソフト社やサムスン社と提携している点も市場参加者から評価されているようだ。

新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の恩恵で、ゲーム市場は拡大しており、これらの材料がENJの価格を後押ししていることも考えられる。

ENJの強気相場は続くのか。それとも他の銘柄にサヤ寄せして上値が重くなっていくのか?

以下、テクニカル面から今後の展開を紐解いてみる。

上昇シナリオ

ENJ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ENJ(エンジンコイン)のチャート・価格情報はこちら

上昇シナリオは、上記のようなファンダメンタルズ材料のもと、良好なテクニカル指標に沿う値動きとなるシナリオであり、2021/4の高値である413円を奪回し、さらに531を目指すシナリオとなる。

上図のENJ/JPYの日足チャートを見ると、各期間の単純移動平均線とローソク足が下記のような序列となっており、典型的な短・中・長期的な上昇シグナルが点灯している。

ローソク足>20日単純移動平均線>100日単純移動平均線>200日単純移動平均線

オシレーター系指標をみても、MACD(12,26,9)の底打ち感も見受けられ、上昇シグナルを補強するような状態となっている。

このシナリオにおいては、まずは2021/4高値(413円)がターゲットプライスとなる。

11月、12月には400円が見えてくる300円後半まで価格が進む(上記黄色の丸)と、ここをレジスタンスラインとして上値を抑えていたため、400円を突破して413円に進むかどうかは注目しておきたい。

413円の価格帯を突破したならば、次の目標は11/25につけた過去最高値付近となる531円となりそうだ。

その後は頭打ちとなり下降トレンド転換となるか、青天井に高値追求となるか、試金石となる場面となろう。仮に難なくこのラインをクリアすれば、指数関数的な躍進もあろうか。

ENJ/JPYは年初来30倍を記録した銘柄であり、さらなる価格上昇の可能性も視野に入れておきたいところだ。

下落シナリオ

ENJ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ENJ(エンジンコイン)のチャート・価格情報はこちら

下落シナリオは、現在の強気相場は一過性のものであると捉え、最高値(531円)から上昇の起点となった9月安値(125円)に向けて価格が収束(下落)するシナリオである。

上図はENJ/JPYの日足チャートに、フィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

ENJ/JPYは各パーセンテージのラインでの攻防が確認でき、これらのラインはある程度意識されており、直近では376円(38.2%下落)で価格は反落している。

376円を突破できずに下落基調となれば、まずはフィボナッチの50%となる328円の攻防に着目したい。

328円でサポートされず、逆にここがレジスタンスとなるような展開となった場合、下落シナリオの妥当性が色濃くなる展開となろうか。

このまま下落が継続すると、11月にサポートとして機能していた280円(61.8%下落)や、12/4の急落時に踏みとどまった221円(76.4%下落)が現実味を帯びるだろう。

この場合、本稿の前半で取り上げた年初来騰落推移表のETCやQTUMの動きが連想され、ピーク後に大幅調整される可能性も考えておく必要があるかもしれない。

弱気一辺倒な雰囲気となれば、125円(100.0%下落)や、2桁台突入も視野に入りそうだ。

(12/27午後 11:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/27の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.13%、中央値は2.05%、標準偏差は2.11%となった。

最大上昇銘柄はBAT/JPY6.21%、最大下落銘柄はENJ/JPY-1.31%

最大上昇銘柄のBAT/JPYは、直近1週間で40円近い上昇を記録している。

約1か月振りとなる160円台を付ける場面もあり、好調な地合いが続いているようだ。

最大下落銘柄のENJ/JPYは、本稿の通り。

12/25に10%、12/26に3%と上昇していたため、小幅な調整となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/27の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.41%、中央値は5.22%、標準偏差は2.05%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPY9.56%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPY2.68%となった。

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2021-12-28
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