MONA(モナーコイン):安値模索の展開か―200日移動平均攻略で買方優勢転換も

Daily Market Report 2021/12/20

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MONAは「売方優勢・上昇優勢」の状況―200日移動平均が関頭にあり

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/11/17~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。
(前回のレポート:Daily Market Report 2021/12/02「上昇優勢継続が手厚い―転換線下抜けで形成逆転の展開も」参照)

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を逆転、遅行スパンが実体を逆転、実勢は雲を逆転していることから、三役逆転の強い売りシグナルが点灯中であり、売方優勢の状況であることが分かる。

移動平均(トレンド)は、上から21日移動平均(短期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)の並順であるが、線は拮抗しており、かろうじて上昇シグナル(パーフェクトオーダー)が維持された上昇優勢の状況である。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、現在のMONA/JPYは長期トレンドを示す200日移動平均(159円付近)が一つのキーポイントとなりそうである。

200日移動平均を上回ることが出来ず、レジスタンスとして強く意識される展開となれば、下落優勢転換を意識され、安値模索の展開が継続することが考えられる。

一方で、200日移動平均を攻略すると上昇優勢継続となる公算で、買方優勢へ転換する見込みである一目均衡表・基準線を目指す展開が視野に入ってくる。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

◇シナリオの想定

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

 

実勢から想定できる上下のレジスタンスとサポートラインの候補は、次の4つがある。

特に、レジスタンス1・レジスタンス2は、優勢が転換しうる重要な価格として選定している。

    • レジスタンス2176円(一目均衡表・基準線付近)
    • レジスタンス1159円(200日移動平均、12/16高値付近)
    • サポート1:135円(9/22安値、12/4安値、12/17安値付近)
    • サポート2:114円(6/22安値、7/19安値付近)
      補足:()内はテクニカルポイントを記載

・<下落シナリオ>:200日移動平均の手応えあれば「下落優勢」意識で安値模索の展開か

売方優勢・上昇優勢の状況から、価格はレジスタンス1である159円で反抗し、サポート1(9/22安値、12/4安値、12/17安値付近)やサポート2(6/22安値、7/19安値付近)に向けて安値を模索するという下落シナリオとなる。

実勢が200日移動平均で抵抗すると、21日移動平均が90日・200日とデスクロスする公算であることから、需給とトレンドの均衡を意識され、(下落優勢へ転換するまでは)下落基調が継続する展開が想定される。

下げ相場中の戻り目としてはレジスタンス1を手始めに、下向きの5日移動平均や遅行スパン好転中での基準線(※)がその候補となりうるだろう。
(※)遅行スパン好転中での基準線: 26日前の買方が含み益(売方は含み損)の状態が続く見込みであり、同期間である26日レンジ中央値(基準線)で売方の買い戻し又は買方の打診が入りやすいと想定される。

同時に、21日移動平均が90日・200日移動平均とデスクロスする流れに着目し、下落優勢転換(下落基調継続)となるかにも注視しておきたい。

レジスタンス1を攻略した場合には、21日や90日移動平均が200日移動平均をデスクロスしないという見方から上昇優勢継続を視野に、トレンドと需給の均衡(※)を図る展開が想定でき、次の<上昇シナリオ>が視野に入ってくる。
(※)トレンドと需給の均衡:トレンドが上昇優勢を継続するのであれば、需給は買方優勢となる水準を目指すという視点のこと。

・<上昇シナリオ>:200日移動平均攻略で「買方優勢」へ転換意識か

レジスタンス1である159円を攻略すると上昇優勢継続の見方から、買方優勢へ転換する見込みの一目均衡表・基準線(レジスタンス2)を目指すという上昇シナリオとなる。

実勢がレジスタンス1を攻略すると21日・90日移動平均は200日移動平均をデスクロスしない(上昇優勢継続)との見方から、需給が均衡を図ることによって買方優勢へ転換する一目均衡表・基準線(レジスタンス2)を目指す流れが想定される。

上げ相場中の押し目の候補としては、レジスタンス1への戻しや上向きの5日移動平均が意識される可能性がある。

レジスタンス1を越えるとレジスタンス2が一旦のターゲットとなるが、トレンド転換を捉える一目均公表・雲の捻じれにも着目し、雲を好転する展開となるかも見極めたいところである。

 (12/19 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/19の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-0.81%、中央値は-0.70%、標準偏差は1.74%となった。

最大上昇銘柄はLTC/JPY3.48%、最大下落銘柄はBAT/JPY-3.90%

最大上昇銘柄のLTC/JPYは、RSI(14日、終値)が12/2以来となる50付近に回復しており、上昇が継続するか注目だ。

最大下落銘柄のBAT/JPYは、20日単純移動平均線が抵抗帯となるような値動きとなっている。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/19の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.93%、中央値は5.89%、標準偏差は1.80%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY9.50%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.74%となった。

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2021-12-20
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