週足ダブルトップ成立のXEM(ネム)、一桁台突入前に下げ止まれるか?

Daily Market Report 2021/12/15

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ダブルトップ成立

XEM/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XEM/JPYの週足チャート(期間:2021/3/29~現在)である。

12月の値動きを振り返ると、12/1にハードフォーク(Harlock II)を完了したものの目立った上昇は見られず、17円前後での軟調な展開が続いた。

12/4には暗号資産市場全体が急落した影響を受け、XEM/JPYも一気に下落したが、一桁台まで割り込む寸前、安値10円で踏みとどまっている。

前回のレポート(Daily Market Report 2021/11/24「ハードフォーク間近のXEM(ネム)、週足ダブルトップ形成か?」参照)記事内、『<シナリオ2>:13.86円を割り込み、下落トレンド入り』では、足元20円前後で推移していたXEM/JPYについて、以下2点を考察した。

・17円ラインがサポートとして機能せず、13.86円(ダブルトップ形成のネックライン)まで下落し、ダブルトップが形成される可能性

→20円前後での攻防を続けてきたXEM/JPYが下落トレンド入りとなる可能性

足元の状況を確認すると、12/4にネックラインであった13.86円を割り込み、週足ダブルトップが成立したようだ。(上図 黄色矢印)

その後は大きな反発も無く、13円前後で弱含みな展開が続いており、テクニカル面では上記「下落トレンド」が進行中であると解釈することができそうだ。

このレポートでは、その後の展開についてシナリオをアップデートしていく。

XEM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XEM/JPYの日足チャート(期間:2021/5/23~現在)である。

改めて、以下、節目水準について整理を行いたい。

①16.83円ライン(上図 桃色線):12/4高値、目下の上値目処。下落トレンド真っ最中であった9月下旬のレジスタンスラインであり、上抜け後、上昇トレンドに転換した。

②10.42円ライン(上図 白線):12/4の急落時に下げ止まったライン。

③8.78円ライン(上図 青線):6/22安値。直近で大台である10円を割り込んだライン。価格が一桁台へ突入した場合のターゲットプライス。

④2.52円ライン(上図 赤点線):ダブルトップ二番天井(25.20円)からネックライン(13.86円)までの値幅分、ネックラインから下落した位置。8.78円ラインで下げ止まらなかった場合のターゲットプライス。

次に今後のシナリオを整理する。

<シナリオ1>: 16円台の回復を目指す

シナリオ1は、②10.42円ライン(上図 白線)で下げ止まり、急落前(12/4以前)の水準へ向けて反発するシナリオである。

①16.83円ライン(上図 桃色線)は12/4高値であり、11月下旬からサポートとして意識されていた水準でもある。

また、下落トレンド真っ最中であった9月下旬にはレジスタンスとして機能しており、上抜け後は上昇トレンドに転換した。

足元は13円前後での価格推移となっているが、一桁台に陥落する手前で踏み留まっている。

ここからターゲットプライスである16円台まで反発することができれば、下落トレンドから脱却する可能性もあるだろう。

<シナリオ2>: 6月以来の一桁台へ突入

シナリオ2は、②10.42円ラインがサポートとして機能せずに、③8.78円ライン(上図 青線)を超えて下落するシナリオである。

目先の下値目処である③8.78円ラインは、6月安値(6/22)であり、大台である10円を下回る価格である。

大台割れの水準では、値ごろ感もあり一定の買いも出るだろうが、③8.78円ラインを超えて下落する場合、2020年8月以来の価格水準へ突入することとなり、売り圧力の高まりが想定される。

その場合、前述した週足ダブルトップの二番天井(25.20円)からネックライン(13.86円)までの値幅分、ネックラインから下落した位置である価格が下値目途として考えられる。

今回の場合は、13.86円 -(25.20円 - 13.86円)=2.52円(④上図 赤点線)がターゲットプライスとなるだろう。

2円台は、過去の停滞期であった2020年3月に付けた安値水準である。

10円台を維持できず、一桁台へ突入する展開となった場合、ターゲットプライス2.52円を見据えた、年初来安値更新の可能性も想定されるところだろう。

(12/14 午後8:30時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/14の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.47%、中央値は3.39%、標準偏差は1.38%となった。

最大上昇銘柄はXLM/JPY5.27%、最小上昇銘柄はMONA/JPY0.53%

最大上昇銘柄のXLM/JPYは、当該日の上昇は目立ったものの、RSIMACD(いずれも日足)といったオシレーター系指標は強気サインであるとは言い難く、反落するケースも考えられそうだ。

最小上昇銘柄のMONA/JPYは日足上での100日単純移動平均線を下回ってからは低調な動きが続いている。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/14の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.66%、中央値は7.94%、標準偏差は1.39%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLM/JPY10.65%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY5.43%となった。

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2021-12-15
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