MONA(モナーコイン):上昇優勢継続が手厚い―転換線下抜けで形成逆転の展開も

Daily Market Report 2021/12/02

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MONAは「買方優勢・上昇優勢」の状況

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/10/30~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。

(前回のレポート:Daily Market Report 2021/11/26「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続も薄い一目均衡表の雲が気がかり」参照)

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線と基準線が同水準、遅行スパンが実体を好転、実勢は雲を好転していることから、買方優勢(※)の状況であることが分かる。
(※)買方優勢: 実勢が9日レンジ中央値(転換線)と26日レンジ中央値(基準線)上で引けていることで、同線同士が好転する見込みであり、26日前の買方が含み益(売方は含み損)であることや、実勢が雲(抵抗帯)を突破して推移していることで、買方が優勢であるということ。

移動平均(トレンド)は、上から21日移動平均(短期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)と90日移動平均(中期トレンド)が重なった並順で、上昇優勢(※)の状況である。
(※)上昇優勢:実勢が短中長期移動平均上で引けており、短期移動平均と中長期移動平均間の乖離によって上昇優勢継続が手厚く、中期移動平均と長期移動平均のゴールデンクロス間近であることから、強い上昇シグナル(パーフェクトオーダー)が点灯し易い状況であるということ。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、買方優勢・上昇優勢の状況より、売方の買戻し及び買方の打診によって、上昇優勢が継続する可能性が想定される。

一方で、上昇優勢の継続が手厚いものの、実勢が転換線を逆転すると、遅行スパンも逆転する公算であることから、二役逆転によって需給とトレンドが均衡を図ることで、売方優勢・下落優勢へと形勢逆転する展開も視野に入ってくる。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

◇シナリオの想定

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

シナリオを分析する前に、現値から上下のレジスタンスとサポートラインを確認する。現値から想定できる上下のレジスタンスとサポートの候補は、次の4つがある。

特に、サポート1・サポート2は、優勢が転換しうる重要な価格として選定している。

レジスタンス2:265円(5/15以来の高値水準)
レジスタンス1:207円(6/15高値、11/10高値、11/14高値付近)
サポート1:185円(一目均衡表・転換線、基準線付近)
サポート2:162円(一目均衡表・雲下限、90日移動平均、200日移動平均付近)

補足:()内はテクニカルポイントを記載

上昇シナリオ>:転換線支持で「買方優勢・上昇優勢」を維持できるか

上述のチャート環境認識より、買方優勢・上昇優勢の状況から、価格はサポート1である185円を下支えに上昇するシナリオとなる。

21日移動平均線と90日・200日移動平均線との間に乖離を確認できることや、実勢が転換線で支持されることで、90日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロスすることにより、買方優勢・上昇優勢の展開が継続する展開を想定する。

上げ相場中の押し目の候補としては、遅行スパン好転中での基準線(※)や、上向きの21日移動平均が想定されるであろう。
(※)遅行スパン好転中での基準線: 26日前の買方が含み益(売方は含み損)の状態が続く見込みであり、同期間である26日レンジ中央値(基準線)で売方の買い戻し又は買方の打診が入りやすいと想定される。

同時に、上昇優勢継続を手厚くしている21日移動平均と90日・200日移動平均の乖離幅に注目しておきたい。

サポート1を下回らずに上昇する場合は、レジスタンス1である207円(6/15高値、11/10高値、11/14高値付近)やレジスタンス2である265円(5/15以来の高値水準)が一旦のターゲットとなりそうである。

サポート1を下抜けした場合に、転換線が基準線を逆転し、遅行スパンも実勢を逆転することで売方優勢へ転換すると、トレンドと需給の均衡(※)を図る展開が想定できることから、次の<下落シナリオ>が視野に入ってくる。
(※)トレンドと需給の均衡:需給が売方優勢へ転換するのであれば、トレンドは下落優勢となる水準を目指すという視点のこと。

下落シナリオ>:転換線下抜けで「売方優勢・下落優勢」へ形勢逆転か

サポート1である185円を下抜けると一目均衡表・転換線をブレイクすることになり、サポート2である162円に向けて下落するシナリオとなる。

転換線が基準線を逆転すると、遅行スパンも実勢を逆転する公算で、トレンドが(需給と均衡を図り)下落優勢へと転換する見込みであるサポート2を目指すことで、買方優勢・上昇優勢から売方優勢・下落優勢へ形勢逆転する展開を想定する。

下げ相場中の戻り目の候補としては、サポート1への戻しや下向きの5日移動平均を意識される可能性がある。

サポート1を下抜けるとサポート2が一旦のターゲットとなるが、トレンド転換を捉える一目均公表・雲の捻じれにも着目し、雲(サポート2)が抵抗帯となるかを見極めたい。

 (12/2 午前3:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/1の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.94%、中央値は-1.63%、標準偏差は2.59%となった。

最小下落銘柄はBTC/JPY-0.53%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-9.89%

最小下落銘柄のBTC/JPYは、665万円(ピボットポイント・R1付近)で頭打ち、637万円(日足一目均衡表・転換線、日足5日移動平均付近)で支持される形で下落した。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは、1,806円(日足21日移動平均+1σ付近)でオープンすると、1,590円(日足21日移動平均-1σ付近)を目指して下押した。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/1の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.01%、中央値は6.25%、標準偏差は2.93%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPY13.40%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY4.13%となった。

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2021-12-02
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