短期下落相場のXLM(ステラ・ルーメン)再度上昇間近か?
Daily Market Report 2021/11/30
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・長期上昇トレンドは継続
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
XLM(ステラ・ルーメン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、XLM/JPYの日足チャート(2021/6~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。
暗号資産全般の動きは、今年7月の安値から11月に年初来高値を付けた上昇トレンドを形成後、足元では調整局面を迎えている。
コロナウイルス後の景気回復と米国のテーパリング、そして利上げ観測が金融市場のファンダメンタルズ材料として重要度が増す中、直近では新種のコロナウイルスも懸念されており、投資の読みを行う上では複雑性が増している状況である。
このような状況の中、暗号資産市場に着目すると、直近の軟調な動きが調整に留まり、再び上昇トレンドを開始するのか、はたまた足元の調整局面が下落トレンドの始まりであるのか、今後の値動きを判断する上で重要な局面を迎えている。
本日は、ライン分析を用いて、XLM/JPYの今後の行方を考察してみる。
XLM/JPYは暗号資産市場全般の動きを踏襲し、7月を起点に上昇トレンドが継続しているが、現在は11/10につけた高値である50円ラインを起点に調整局面となっており、30%ほど調整された35円ラインを推移している。
今後の展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインは以下があげられる。
・上図の高値と安値を結んだ上昇チャネルライン(a)、(b)、(c)、(d)
・2021/7/22の急騰後、現在に至るまでサポートとして機能している(e)の28.5円ライン
現在はチャネル下限である(d)のラインをワンタッチした後、やや値を戻して(c)ラインを目指す動きとなっているが、上昇反転に転じるか、(c)ラインがレジスタンスとなり下落基調となるのか注目したい。
<シナリオ1>: 短期調整から再び上昇トレンドへ
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上図はXLM/JPYの日足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(白矢印)を線画したものだ。
シナリオ1は足元の短期調整が終わり長期の上昇トレンドへ再び回帰するシナリオである。
長期の上昇トレンドへ回帰する場合、まずは(c)ラインとなる40~43円の奪還が必要となってくる。
(c)ラインを上回り、ここをサポートラインとするような展開となれば、上昇トレンドの回帰への可能性が高くなり、チャネル上限である56円~60円付近を目指す展開となることが想定されるだろう。
短期の調整が(d)ラインであるチャネル下限にぶつかっているが、過去の値動きを確認するとチャネル下限に接近後、上昇に転じている。
同様の値動きを想定すると12月は上昇相場に転じる可能性があり、今が押し目買いの好機と捉えられる可能性も考えられる。
ただし、(c)ラインを突破して上昇トレンドへ回帰したような動きとなった場合でも、ライン(b)がレジスタンスとなり、一旦は利益確定の売りなどから下落する局面を想定しておく必要があるかもしれない。
この場合でも右肩上がりの(c)でサポートされるようであると、再度(b)の上抜けを挑戦し、ここを上回れば56円越えから(a)の60円を目指す展開を見越すことも可能か。
一方で、チャネル下限である(d)ラインを割ってくるようなら、押し安値である28.5円の(e)ラインまで調整される可能性にも注意が必要だろう。
<シナリオ2>: 短期調整が本格的な下落トレンドへ
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図はXLM/JPYの日足チャートに下落シナリオにおける価格推移(白矢印)を線画したものだ。
シナリオ2は足元の短期調整が継続し、本格的な下落トレンドになるというシナリオである。
このシナリオにおいては、(d)のラインがサポートとして機能するかどうかが重要となってくる。
(d)のラインがサポートとして機能せず、価格が35円割れから進むような場合には、28.5円までの下落は視野に入れておきたいところだ。
ただし、長期トレンド形成の残像が残る中で、(d)ラインの攻防は何度かあることが想定される。一度、(d)を破られただけで、そのまま(e)に向かう展開よりも(d)で揉みあう展開を想定しておくことが無難かもしれない。
しかしながら、(e)ラインである28.5円が見えてくる30円台前半まで下落した場合は、いよいよ下落トレンドの顕在化が強く意識される展開となろうか。
(e)ラインも割り込んでくると、下落トレンドの長期化を見越す必要があるかもしれない。
この場合、年初来から買い支えとして機能してきた安値22円ラインまで下落が進む可能性もあろうか。
22円ラインは過去幾度となくサポートされているラインでもあるため、下押した場合反発するかどうかに注意しておきたい。
(11/30 午前5:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
11/29の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は4.52%、中央値は4.60%、標準偏差は2.71%となった。
最大上昇銘柄はMONA/JPYの10.50%、最大下落銘柄はBAT/JPYの-0.96%。
最大上昇銘柄のMONA/JPYは、短期上昇トレンドを形成しており、過去何度か反発のあった214円のレジスタンスラインを推移した。
最大下落銘柄のBAT/JPYは、午前中にかけて8%ほど上昇したものの、午後にはすべて戻してしまったような状況だ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
11/29の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は7.34%、中央値は6.51%、標準偏差は2.40%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPYで12.39%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETC/JPYで4.33%となった。
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