MONA(モナーコイン):上昇優勢継続も薄い一目均衡表の雲が気がかり

Daily Market Report 2021/11/26

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MONAは「買方優勢・上昇優勢」の状況

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/10/24~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。
(前回のレポート:Daily Market Report 2021/11/18「MONA(モナーコイン):短長移動平均支持で上昇トレンド優勢継続か」参照)

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を好転、遅行スパンが実体を好転、実勢は雲を好転していることから、三役好転の強い上昇シグナルが点灯中であり、買方優勢(※)の状況であることが分かる。
(※)買方優勢: 9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を上回り、ボックス上げ相場である中、26日前の買方が含み益(売方は含み損)であることや、実勢が雲(抵抗帯)を突破して推移していることで、上昇し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)は、上から21日移動平均(短期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)の並順で、上昇優勢(※)の状況である。
(※)上昇優勢:実勢が短中長期移動平均上で引けており、短期移動平均と中長期移動平均間の乖離によって上昇優勢継続が手厚く、中期移動平均が上向き始めて長期移動平均とゴールデンクロスする見込みであり、強い上昇シグナル(パーフェクトオーダー)が点灯し易い状況であるということ。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、買方優勢・上昇優勢の状況より、売方の買戻し及び買方の打診によって、上昇優勢が継続する可能性が想定される。

一方で、上昇優勢の継続が手厚いものの、トレンド転換を捉える先行きの雲が薄く、捻じれ易い状況であることから、実勢が雲を逆転することで売方優勢へと転換する展開も視野に入れておきたい。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

◇シナリオの想定

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)

シナリオを分析する前に、現値から上下のレジスタンスとサポートラインを確認する。現値から想定できる上下のレジスタンスとサポートの候補は、次の4つがある。

特に、サポート1は、優勢が転換しうる重要な価格として選定している。

  • レジスタンス2:265円(5/15以来の高値水準)
  • レジスタンス1:207円(6/15高値、11/10高値、11/14高値付近)
  • サポート1:162円(一目均衡表・雲下限、90日移動平均付近)
  • サポート2:113円(6/22安値、7/19安値付近)
    補足:()内はテクニカルポイントを記載

上昇シナリオ>:雲を下支えに「上昇優勢」を維持できるか

上述のチャート環境認識より、買方優勢・上昇優勢の状況から、価格はサポート1である162円を下支えに上昇するシナリオとなる。

さらに、90日移動平均が上向き始め、90日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロスすることにより買方優勢・上昇優勢の展開が継続する展開を想定する。

上げ相場中の押し目の候補としては、上向きの5日・21日移動平均や、遅行スパン好転中での基準線(※)が想定されるであろう。
(※)遅行スパン好転中での基準線: しばらくの間は、26日前の買方が含み益(売方は含み損)の状態が続く見込みであり、同期間である26日レンジ中央値(基準線)で売方の買い戻し又は買方の打診が入りやすいと想定される。

同時に、上昇優勢継続を手厚くしている21日移動平均と90日・200日移動平均の乖離幅に注目しておきたい。

サポート1を下回らずに上昇する場合は、レジスタンス1である207円(6/15高値、11/10高値、11/14高値付近)やレジスタンス2である265円(5/15以来の高値水準)が一旦のターゲットとなりそうである。

サポート1を下抜けした場合には、21日移動平均が下向き初め、90日・200日移動平均とデスクロスすることで下落優勢へと転換、三役逆転シグナル点灯によって売方優勢へと転換する見込みであることから、次の<下落シナリオ>が視野に入ってくる。

下落シナリオ>:雲を下抜けると「売方優勢・下落優勢」へ形勢逆転か

サポート1である162円を下抜けると一目均衡表の雲下限をブレイクすることになり、サポート2である113円に向けて下落するシナリオとなる。

21日移動平均が下向き始め、同線が90日・200日移動平均とデスクロスする公算で、買方の巻き戻しや売方の打診に伴い、買方優勢・上昇優勢から売方優勢・下落優勢へ転換する展開を想定する。

下げ相場中の戻り目の候補としては、サポート1への戻しや下向きの200日移動平均を意識される可能性がある。同時に、トレンド転換を捉える一目均公表・雲の捻じれにも着目し、雲が抵抗帯となるかを見極めたい。

サポート1の下抜けにより優勢が転換すると、サポート2である113円(6/22安値、7/19安値付近)が一旦のターゲットと想定される。

 (11/26 午前3:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/25の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は7.64%、中央値は4.48%、標準偏差は7.54%となった。

最大上昇銘柄はBAT/JPY23.94%、最小上昇銘柄はXRP/JPY1.54%

最大上昇銘柄のBAT/JPYは、118円(日足21日移動平均付近)でオープン後は急上昇。157円(10/31高値付近)で引ける形となった。

最小上昇銘柄のXRP/JPYは、117円(ピボットポイント付近)をサポートに上昇。119円(日足5日移動平均、日足一目均衡表・雲上限付近)で引けた。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/25の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は11.72%、中央値は6.78%、標準偏差は9.83%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY34.11%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY3.67%となった。

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2021-11-26
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