ETH(イーサリアム)調整はどこまで?鍵となる40万円

Daily Market Report 2021/11/25

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調整を迎えるETH(イーサリアム)

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、ETH/JPYの日足チャート(2021/6~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。

ETH/JPYは7月を起点に上昇トレンドが継続しているが、現在は11/10につけた史上最高値である550,000円起点に調整局面となっており、小休止のような状態である。

最高値550,000円と起点となる290,000円を結んだ(e)のラインは右肩上がりとなっており、起点からは82%の上昇と長期目線では現在も上昇トレンドが継続していることがわかる。

このような状況の中で、今後のETH/JPYはどうなっていくだろうか。
本日は、ライン分析を用いて考察していく。

今後の展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインは以下があげられる。

・上図の長期上昇トレンドチャネルである、(e)と(g)のライン
・9月上旬に付けた高値440,000円のラインを起点とするチャネルライン(a)(b)
・ (a)、(b)のチャネル角度を直近高値550,000円を起点にそのままずらしたチャネル(c)(d)

また、押し安値である290,000円ラインにも水平線を引いておく。

<シナリオ1>: 上昇継続の場合

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はETH/JPYの日足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(赤矢印)を線画したものだ。

長期的な上昇トレンドが継続していると想定する場合、最終的には600,000円を目指す動きとなるが、ライン分析においては、一旦は400,000円付近までの下落が必要となる。

11月以降に継続している調整局面は、日柄を重ねる中で下値を模索する動きとなり、チャネル下限の(g)ラインまでは調整が続くものの、ここからは(g)ラインが協力なサポートとなり、一転、反発するシナリオである。

調整は12月初旬まで継続することが必要となるが、逆に言えば、(g)ラインまでは押し目買いの好機となる。

400,000円がサポートなる論拠は、前回の調整(150,000円規模=440,000円-290,000円)を踏襲した場合、今回も150,000円規模の調整とすると、400,000円(550,000円-150,000円)となる。

(g)ラインで反発して上昇に転じた場合、上値のターゲットプライスはチャネル上限(e)ラインの600,000円付近が考えられるが、(g)ラインを明確に割り込まないで推移するかは留意したい。

(g)ラインを割込み、サポートからレジスタンスに展開するような局面にならば、上昇トレンドは否定され、(d)が角度のあるレジスタンスとなる可能性には注意が必要だ。

<シナリオ2>:下落の場合

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はETH/JPYの日足チャートに下落シナリオにおける価格推移(赤矢印)を線画したものだ。

下落シナリオとしては、(g)のラインと(c)のラインでサポートされず、下落するシナリオである。

この場合の下落は、2つのサポートラインを割り込むことにより、急激な動きとなる可能性も想定しておく必要があるかもしれない。

ラインと(c)は、いわば短期的な調整局面を描画したものであるが、チャネル下限(g)を下抜けした場合は、一段の下落に注意が必要になってくる。

その場合はライン分析におけるサポートが機能しなくなるため、フリーフォール状態も視野に入れておく必要があるかもしれない。

下落した場合のターゲットプライスは、押し安値である(f)の290,000円ラインまでを一つの目途として想定しておきたい。

このラインは長期の上昇トレンドを否定するラインでもあるため、ここまで価格が下落した場合には、長期の弱気相場も視野に入ってくるかもしれない。

(11/25 午前4:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/24の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.33%、中央値は-2.07%、標準偏差は2.90%となった。

最大上昇銘柄はBCH/JPY6.17%、最大下落銘柄はOMG/JPY-6.03%

最大上昇銘柄のBCH/JPYは、63,500円(日足一目均衡表・雲付近)で反発し、69,000円(日足一目均衡表・転換線付近)まで上昇。日足21日RSIが50%を上回った。

最大下落銘柄のOMG/JPYは、972円(日足5日移動平均付近)で切り返し、882円(日足200日移動平均付近)で引ける形。日足21日RSIが売られ過ぎ圏(30%以下)へ突入した。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/24の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.19%、中央値は5.93%、標準偏差は1.66%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY9.64%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY3.20%となった。

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2021-11-25
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