ハードフォーク間近のXEM(ネム)、週足ダブルトップ形成か?

Daily Market Report 2021/11/24

_

ダブルトップ成立間近

XEM/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XEM(ネム)のチャート・価格情報はこちら

上図は、XEM/JPYの週足チャート(期間:2021年3月29日~現在)である。

XEMの11月までの値動きを振り返ると、4月から6月にかけての50円から20円を割り込む水準への下落以降、大きな反発を見せることもなく20円前後で推移している。

11/18頃に予定されていたハードフォークの中止や、11/30頃のハードフォーク(Harlock II)再開予定といった材料はあるが、足元11月においても動意薄の状況からやや停滞気味な様子である。

6月下旬から9月上旬にかけては、急速に下げた反動から自律反発の上昇が見られ、9/6には高値24.90円を付けた。

その後は52週移動平均線(上図白線)がレジスタンスとなり、25円の壁に阻まれ下落している。10月以降においては、再び値を切り上げる場面も見られたが、またもや52週移動平均線に阻まれ、11/5高値25.20円で頭打ちとなった。

以前のレポート(Daily Market Report 2021/11/05「日足と週足で景色の違うXEM(ネム)、どちらを重視?」参照)記事内、『下落シナリオ:週足での抵抗帯に阻まれ、ダブルトップ成立』では、週足チャート(2021/4月~11月)で以下2点を確認した。

・一目均衡表(週足)での三役逆転

・ネックライン13.86円を明確に割り込む場合、ダブルトップ形状が成立
→価格が一桁台へ突入する場合は、3.63円がターゲットプライスとなる可能性

足元の状況を確認すると、11/5に高値25.20円を付けるも、その後は伸び悩み、再び52週移動平均線の上抜け失敗に終わっている。依然としてダブルトップ成立の可能性に拍車がかかっている状況だ。(上図黄色矢印)

以上のことから、テクニカル面では上記「下落シナリオ」が進行中であると解釈することができそうだ。

このレポートでは、その後の展開についてシナリオをアップデートしていく。

XEM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XEM/JPYの日足チャート(期間:2021年6月22日~現在)である。

改めて、以下、節目水準について整理を行いたい。

①20円ライン(上図桃色線):10月に2度上方ブレイク失敗した後に、上抜けに成功したレジスタンスライン。目下の上値目処。

②17円ライン(上図白線):9月から現在までサポートラインとして機能している水準。

③13.86円ライン(上図青線):9/29安値。前述した週足ダブルトップ形成におけるネックラインとなっており、強く意識される水準。

④8.78円ライン(上図赤線):6/22安値。直近で10円割れしたライン。価格が一桁台へ突入した場合のターゲットプライス。

次に今後のシナリオを整理する。

<シナリオ1>:17円で下げ止まり、反発する可能性を残す

②の17円ライン(上図白線)がサポートとして機能し、10月下旬のように反発するシナリオである。また、現在の軟調推移は中期的に見た場合、上昇トレンドの過程における一時的な調整局面だと考えるシナリオである。

足元の動きを見てみると、50日移動平均線(上図橙線)と200日移動平均線(上図水色線)のゴールデンクロス(上図白丸)が確認できる。

②17円ラインおよび200日移動平均線を底堅く上回る推移となった場合、①20円ライン(上図桃色線)が最初のターゲットプライスとして想定できる。その後、①20円ラインを第一弾の抵抗としつつ、①20円ラインを上方ブレイクすることによって、6月から続く緩やかな上昇トレンドが継続する可能性を残すシナリオとなる。

その際のターゲットプライスは11/5の高値25円が想定されるが、目下、20円の回復が重要であろう。

<シナリオ2>:13.86円を割り込み、下落トレンド入り

②の17円ラインがサポートとして機能せずに、③の13.86円ライン(上図青線)まで下落し、前述した週足ダブルトップが形成されるシナリオである。

ダブルトップが形成された場合、長らく20円前後での攻防を続けてきたXEM/JPYの下落トレンド入りを確認するきっかけとなる可能性がある。

ターゲットプライスは③の13.86円ラインが想定され、その後6月以来の10円を割りこむ展開となれば、いよいよ6月最安値④の8.78円ライン(上図赤線)までの下落を意識しておきたい。

ネックライン13.86円を意識しつつ、一旦は中止となったハードフォークの再開によりXEM/JPYはこの停滞局面から脱出することはできるのか、年末の動きに注目したい

(11/23 午後8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/23の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.3%、中央値は2.3%、標準偏差は1.6%となった。

最大上昇銘柄はETH/JPY6.79%、最大下落銘柄はXLM/JPY-0.28%

最大上昇銘柄のETH/JPYは、他の銘柄同様に午後11時頃に上昇し、他の銘柄が伸び悩む中、堅調に上値を伸ばし、11/22営業日の下落前の水準まで値を戻してクローズを迎えた。

最大下落銘柄のXLM/JPYは午後11頃に上昇したものの、押し戻され、上値は伸び悩んだ。日足で一目均衡表を確認するとロウソク足の上に雲がかかり、上昇を阻んでいるようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/23の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.33%、中央値は5.07%、標準偏差は1.16%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETH/JPY8.41%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY3.84%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

 

2021-11-24
ページTOPへ