XRP(リップル)、Swell開催で下値を固めたか

Daily Market Report 2021/11/22

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今年もSwell開催の前後で価格は大きく動いた

XRP/JPY 8時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、Ripple Swell Global 2021開催期間(11/9~11/10)を含んだXRP/JPYの8時間足チャートである。

11月におけるXRP/JPYの推移は、投資の格言として有名である「Buy the rumor, sell the fact(噂で買って事実で売る)」の流れを踏襲し、Swell開催前に価格は上昇し、開催期間中は下落に転じたことがわかる。

11/1に122円であったXRP/JPYは、Swell開催前日の11/8に145円に上昇し、そこからは穏やかに下落した。そして、2日間に渡るSwell開催終了間際に再び上昇し、Swell閉幕直後に高値150円を記録したが、イベント後の”事実売り”に押され121円に急落した。

現在、足元の価格は124円近辺であり、11月初旬とほぼ同じ価格帯を推移している。

閉幕直後に高値を付けてはいるが、11月の価格推移は、Swell開催前という材料のもと「Buy the rumor(噂で買う)」で上昇し、「Sell the fact(事実で売る)」で下落したと捉えることができそうだ。

そして、今回のSwell開催によるXRP/JPYへの影響について、2通りの見方ができそうだ。

    1. 下値を固め、上昇への下地を作った。
      Swell開催後には“事実売り”で急落したが、価格は11月初旬の水準で下げ止まり、120円付近が一定のサポートラインとして機能している(上図破線)。
    2. 上昇の勢いが失われていることが確認できた。
      11/11の高値150円は、直近高値の152円(9/6)を下回り、高値を切り崩している。
      11/1安値(120円)と11/10高値(150円)を比較すると、10日間での最大上昇率は25%と上昇幅は大きかった。しかし、XRP/JPYは日次での騰落率が大きい銘柄であることには留意する必要がある(例えば、2021/4の30日間において、高値・安値間の騰落率が30%越えであった日数は10日もあった)。

本稿では、XRP/JPYの中長期シナリオを考察する。

・シナリオ1<下値を固め上昇する>

XRP/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XRP/JPYの週足チャートである。

シナリオ1は、7/19週と10/25週、そしてSwell開催後の11/15週の安値を結んだS線をサポートとして上昇するシナリオである。

2021/6以前は、穏やかな傾きのT線がサポートとなっていたが、このシナリオにおいては、S線はT線よりも角度があり上昇スピードが早まる格好となりそうだ。

S線をサポートに上昇基調となった場合は、Swell閉幕時に届かなかった9/6高値である152円を突破できるかがポイントとなりそうだ。

ただし、S線がサポートとして機能しない場合、又は152円より上が重い場合は、上昇シナリオの仕切り直しが必要となることには留意が必要だ。

・シナリオ2<勢いが衰え下落する>

シナリオ2は、XRP/JPYは9/6週(152円)と11/8週(150円)の高値にて、弱気シグナルであるダブルトップが形成されたと捉え、下降トレンド入りするシナリオである。

また、RSIを見てみると、2020/11と2021/4に80超えとなり強気相場と言える水準にあったが、Swell開催前後でRSIは67付近で頭打ちとなっており(上図黄色部分)、これも弱気相場を後押ししているようにも見える。

目標価格として、9/20週安値付近にある90円を視野に入れつつ、T線も下方ブレイクする場合は、現在値の半分以下である55円付近に達する下落があるかもしれない。

(11/21 午後8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/21の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.10%、中央値は-0.01%、標準偏差は1.29%となった。

最大上昇銘柄はQTUM/JPY2.76%、最大下落銘柄はOMG/JPY-1.68%

最大上昇銘柄のQTUM/JPYは、1,638円(ピボットポイント付近)で反発すると、1,750円(ピボットポイント・R2、日足21日移動平均付近)で一旦引ける形となった。

最大下落銘柄のOMG/JPYは、1,019円(日足5日移動平均、ピボットポイント付近)で頭打ち、979円(ピボットポイント・S1付近)で引けた。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/21の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.00%、中央値は3.51%、標準偏差は1.17%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPYで6.88%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY2.54%となった。

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2021-11-22
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