MONA(モナーコイン):短長移動平均支持で上昇トレンド優勢継続か

Daily Market Report 2021/11/18

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MONAは短長移動平均を下支えに上昇トレンド優勢を維持できるか


◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)
MONA(モナ―コイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2021年9月~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。
(前回のレポートはこちら→MONA(モナーコイン)、200日移動平均攻略で上昇トレンド転換の兆し

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体を上抜け、実勢は雲の上で引けていることから、三役好転の強い上昇シグナルが点灯中であり、買方優勢(※)の状況であることが分かる。
(※)買方優勢について: 9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を上回り、ボックス上げ相場である中、26日前の買方が含み益(売方は含み損)であることや、実勢が雲(抵抗帯)を突破して推移していることで、上昇し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)は、上から21日移動平均(短期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)の並順で、上昇トレンド優勢(※)の状況である。
(※)上昇トレンド優勢について: 実勢が短中長期移動平均上で引けており、90日移動平均が200日移動平均をゴールデンクロスすることで、強い上昇トレンドシグナル(=パーフェクトオーダー)が点灯し易い状況であるということ。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、買方優勢・上昇トレンド優勢の状況より、売方の買戻し及び買方の打診によって、上昇トレンド優勢の展開が継続する可能性が想定される。

一方で、短長期移動平均の乖離幅が小さいことや、中長期移動平均の乖離幅が見られることから、長期的には下落トレンド優勢へ転換し易く、短期的な買方の巻き戻しが入ることで、売方優勢へと転換する展開も視野に入れておきたい。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

◇レジスタンスとサポートの選定

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)

シナリオを分析する前に、現値から上下のレジスタンスとサポートラインを確認する。現値から想定できる上下のレジスタンスとサポートの候補は、次の4つがある。

特に、サポート1・サポート2は、優勢が転換しうる重要な価格として選定している。

レジスタンス2:208円(11/10高値、11/14高値付近)
レジスタンス1:187円(5日移動平均、一目均衡表・転換線付近)
サポート1:171円(21日移動平均、200日移動平均付近)
サポート2:155円(一目均衡表・雲下限付近)
補足:()内はテクニカルポイントを記載

上昇シナリオ>:短長移動平均を支えに上昇トレンド優勢を維持できるか

上述のチャート環境認識より、買方優勢・上昇トレンド優勢の状況から、価格は171円を下支えに上昇し、その後200日移動平均が上向き始め、90日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロス、それに伴い売方の買戻し(または買方の打診)によって、買方優勢・上昇トレンド優勢の展開が継続するのが上昇シナリオとなる。

上げ相場中の押し目の候補としては、上向きの21日移動平均や、遅行スパン好転中での基準線(※)が想定されるであろう。
(※)遅行スパン好転中での基準線について: しばらくの間は、26日前の買方が含み益(売方は含み損)の状態が続く見込みであり、同期間である26日レンジ中央値(基準線)で売方の買い戻し又は買方の打診が入りやすいと想定される。

サポート1を下回らずに上昇する場合は、レジスタンス1である187円(9/7高値、11/1高値付近)やレジスタンス2である208円(11/10高値、11/14高値付近)が一旦のターゲットとなりそうである。

サポート1を下抜けした場合には、21日移動平均が下向き初め、200日移動平均とデスクロスすることで下落トレンド優勢へと転換する見込みとなることから、次の<下落シナリオ>が視野に入ってくる。

下落シナリオ>:短長期移動平均を下抜けると優勢が転換する展開か

サポート1を下抜けると、21日移動平均が下向き始め、同線が200日移動平均とデスクロスする公算で、短期的な買方の巻き戻しに伴い、買方優勢・上昇トレンド優勢から売方優勢・下落トレンド優勢へ転換するのが下落シナリオである。

下げ相場中の戻り目の候補としては、下向きの5日移動平均や200日移動平均を意識される可能性がある。同時に、トレンド転換を捉える一目均公表・雲のねじれにも注目し、下落トレンドが継続となるかを意識しておきたい。

サポート1の下抜けにより下落トレンド優勢へ転換すると、サポート2である155円(一目均衡表・雲下限付近)が一旦のターゲットと想定されるだろうか。

サポート2は売方優勢へ転換しうるポイントでもあり、トレンドと需給の均衡(※)を図るような同線までの下押しに警戒しておきたい。
(※)トレンドと需給の均衡について:下落トレンド優勢へ転換するのであれば、需給は売方優勢となる均衡(三役逆転)を目指すという視点のこと。

(11/18 午前3:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/17の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.68%、中央値は-1.67%、標準偏差は2.13%となった。

最大上昇銘柄はXEM/JPY4.26%、最大下落銘柄はBAT/JPY-3.93%

最大上昇銘柄のXEM/JPYは、11/5から続く下落調整の中の小さな上昇局面にある。

最大下落銘柄のBAT/JPYは、10月下旬から続く三角保ち合いの下限を目指す動きとなった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/17の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.27%、中央値は6.59%、標準偏差は1.41%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPY8.36%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY3.83%となった。

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2021-11-18
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