BCH(ビットコインキャッシュ)、レンジ相場は継続するか?
Daily Market Report 2021/11/16
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・騰落の推移からBCHを読み解く
当社データより算出(当社取引ツールより作成)
※OMGは5/10以降のデータを採用
上図は、当社取扱い銘柄の年初来騰落率、連続した騰落日数、ボラティリティである(並びは時価総額の大きい順)。
なお、OMG(オーエムジー)は当社での取り扱い開始日の2021/5/10から算出している。
足元の暗号資産市場は全体的に活況と言えそうだ。
暗号資産の代表格であるBTC(ビットコイン)は10月に約半年ぶりに史上最高値更新を達成し、現在も748万円付近の高水準での価格推移が継続している。また、半数以上の銘柄が年初来の騰落率200%超えを記録している。
このような状況下で、本レポートで取り上げるBCH(ビットコインキャッシュ)には以下のような特徴がある。
(1)ボラティリティは平均的な水準
(2)3日間連続での上昇または下落を記録した日数は少ない
(3)年初来騰落率は117%であり、他銘柄と比べて相対的に低い
(1)ボラティリティは平均的な水準
ボラティリティは、上記銘柄の平均値4.8%をやや下回る水準である。材料次第ではあるものの、BCH/JPYの値動きは他銘柄より小さいと考えられる。
(2)3日間連続での上昇または下落を記録した日数は少ない
BCHの上昇(下落)は、日次ベースで連続することは少ない。例えば、強気(弱気)相場であっても、上昇(下落)の途中で利益確定等による売り(買い)圧力が働きやすいといった傾向がある。
(3)年初来騰落率は117%であり、他銘柄と比べて相対的に低い
BCH/JPYは、5月に最高値(174,001円)を記録し、現在は76,000円付近に位置しており、過去の高値水準とは価格乖離が大きい。銘柄平均は330%であり、他銘柄と比較してもBCH/JPYの割安感は強い。
(1)及び(2)からは、レンジ相場の分析が有効に機能する可能性が伺える。また、(3)からはBCH/JPYに上昇余地が残されているとの見方ができそうだ。
上記を踏まえて、今後のシナリオを紐解いてみる。
BCH/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BCH(ビットコインキャッシュ)のチャート・価格情報はこちら
<シナリオ1>レンジ相場内での下落
上図は、BCH/JPYの日足チャートとRSI(14日、終値)を表したものである。
シナリオ1は、BCH/JPYが過去のパターンを踏襲し、後述のレンジ上限付近から下落に転ずるシナリオである。
BCH/JPYは直近の約半年間、R線(上図 赤線)を上限、S線(上図 白色一点鎖線)ならびにT線(上図 青線)を下限としたレンジ相場となっている。上図青矢印部分ではレンジを上抜けする動きも見られたが、数日でレンジ内へとBCH/JPYは押し返されており、これらのラインは目標価格の目安として機能し続けているようだ。
現在のBCH/JPYはレンジの上限付近に位置しており、過去の傾向からすると一旦は下落基調となる可能性がありそうだ。
その際のターゲットプライスは、レンジ下限のS線52,000円や、T線40,000円が想定されるであろう。
<シナリオ2>RSIの動きに沿う価格上昇
シナリオ2はRSIと価格推移に基づく上昇シナリオである。
RSIは9/20と9/29にダブルボトムを形成(上図の下部白丸)してから、底上げするような形で上昇を見せている。
また今回のRSIの上昇では、売られすぎ水準と言われる、20%以下の水準(上図 黄色破線)からの上昇となっており、強めの上昇シグナルとして捉えることも出来、レンジ相場からの脱却も視野に入ってくるだろう。
その場合、79,800円(700米ドル)や91,200円(800米ドル)といった心理的節目をターゲットとして考慮するのもよいかもしれない。(1ドル=114円換算)
(11/15 午後10:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
11/15の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-1.00%、中央値は-0.46%、標準偏差は1.61%となった。
最大上昇銘柄はXLM/JPYの1.45%、最大下落銘柄はOMG/JPYの-4.47%。
最大上昇銘柄のXLM/JPYは他の銘柄同様に15日夜間から翌16日早朝にかけて下落した。午前6時の反発でかろじで前日終値を上回った格好だ。
最大下落銘柄のOMG/JPYは引き続きスナップショット後の軟調な価格推移が継続している。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
11/15の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は5.66%、中央値は5.12 %、標準偏差は1.67%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPYで8.51%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPYで3.39%となった。
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