Ripple Swell後のXLM(ステラ・ルーメン)、 タートルスープに注目

Daily Market Report 2021/11/15

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高値更新ながらも上髭でSwell閉幕

XLM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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11月前半の暗号資産市場では、リップル社主催の「Ripple Swell Global」が一大イベントとして注目されていた。

XRPと同じく決済系の暗号資産であるXLMはXRPと相関性の高い値動きをみせることがあるが、今年のSwellも例外ではなく、開催に伴いボラティリティが上昇した。

上図、9月以降のXLM/JPYの日足チャートを見てみよう。

XLM/JPYは9月は軟調な値動きとなったが、10月と11月は堅調な展開が継続している。

高値局面においては、9月上旬につけた高値が心理的重荷となっており、同価格帯の「高値ブレイク」(後述)ができずに推移している。

「高値ブレイク」は直近高値をブレイクした銘柄が一段高となる現象であるが、ブレイク時の値幅が期待できる反面、その発生頻度の少なさから、効果的な投資手法といえない側面があるとされる。(「高値ブレイク」については10/18の当社レポート「XLM(ステラ・ルーメン)、60%超の高値ブレイク待ち?」も参照)。

確かに上図のXLM/JPYの日足チャートをみても、10/16も高値を更新した翌日に反落しており(黃矢印)、今回と合わせて2度失敗している。

本稿では「高値ブレイク」時における逆張りに着目し、考案された手法「タートルスープ」を用いて考察してみる。
※タートルスープ…米国の先物トレーダーであるリンダ・ブラッドフォード・ラシュキの開発した逆張り投資法。日本では、1999年の「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の第4章にて紹介され、注目を集めた。

まず、Swell閉幕のあった11/10に「タートルスープ」を用いた事例を検証する。

Swellにおけるタートルスープ

XLM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XLM/JPY の日足チャートを用いて11/10に「タートルスープ」を用いた場合の一例である。

「タートルスープ」は主に、発生要件を確認し、今後の展開を考察する2段階の流れで構成される。

「タートルスープ」の発生要件は以下2点となる。
①当日を含めた過去20日間の最高値を更新すること
②直近高値は当日を含めた4営業日以前であること(※)
※「タートルスープ・プラスワン」では一営業日後の11/11を起点とするため5営業日以前となる

①当日を含めた過去20日間の最高値を更新すること

XLM/JPYの過去20日間の高値は11/3につけた43.998円となる(10/21の高値は44.140円と11/3よりも高いが、当日(11/10)を含めるため、10/22からカウントする)。

この11/3高値を11/10に突破していることから、①の条件は達成しているといえる。

②直近高値は当日を含めた4営業日以前であること

当日を含めた4営業日の高値が11/9の43.824円(黃矢印)であり、11/3につけた高値を下回っているため、②の条件も満たしているといえる。

XLM/JPYが「タートルスープ」の条件を満たしていることから、次に今後の展開を考察する。

「タートルスープ」では一方向にブレイクした価格もレンジ相場に回帰する思想が根底にあるため、11/10の高値ブレイクに対して下落シナリオを想定することとなる。

この場合、「下落シナリオを見直すライン」として、直近高値よりも高い価格を同時に設定することが厳格に定められている。一方で下落後の下値の目処については定められておらず、各人の裁量に委ねられている。

上図では、「下落シナリオを見直すライン」の一例として、49円を記載した。仮に、11/10のブレイク時にXLM/JPY下落シナリオを想定したならば、その後も直近高値を上回ることなく下落していることから、現在のところ「下落シナリオのタートルスープ」が成功しているといえるだろう。

一方で、7月以降のXLM/JPYは下値を切り上げる上昇トレンドであり、Swell閉幕の事実売りはその過程での一時的な調整に過ぎないとする見方もできる。また、Swellのボラティリティを鑑みれば、下げ幅を戻すような反騰も想定できるため、注視が必要といえるだろう。

補足情報として、「タートルスープ」では、逆指値ラインの引き下げによる利食いが紹介されており、シナリオが正しかったとしても次の動向を慎重に見ることが推奨されている。

次に、今後の展開から、XLM/JPYが現在の下方向の値動きを続けた場合の「タートルスープ」の可能性を探ってみよう。

・次回のタートルスープは上昇だが…

XLM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

11/14現在のXLM/JPYの日足チャートについて、次の「タートルスープ」の発生可能性を考察してみよう。

「上昇シナリオのタートルスープ」の要件は以下の通りである。

①過去20日間の最安値を更新すること
②直近安値は4営業日以前であること

①過去20日間の最安値を更新すること

11/17よりも前に、35.917円の安値を下抜けるか、11/17以降であれば38.321円を下抜けることが要件となる。

②直近安値は4営業日以前であること

②について38.691円をそれまでの間に下抜けないことが要件となる。

以上を整理すると、

2~3日にわたって、38.321円よりも高い位置でのレンジ相場が続いてから、青枠のような急落が一日で発生することが次回のタートルスープ発生要件の値動きともいえるだろう。

その場合の「上昇シナリオを考え直すライン」としては心理的節目かつ11月以降の上昇トレンドを否定しているともいえる30円あたりの価格帯が考えやすいかもしれない。

(11/15 午前6:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/14の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.74%、中央値は-0.19%、標準偏差は2.58%となった。

最大上昇銘柄はLTC/JPY5.96%、最大下落銘柄はOMG/JPY-2.10%

最大上昇銘柄のLTC/JPYは翌15日の夜間に大きく値を伸ばした。10日の反落後は、半年ぶり高値圏でレンジ展開を続けていたが、13日以降は下値を切り上げており、上値追いの展開も意識されつつあるようだ。

最大下落銘柄のOMG/JPYは12日にスナップショット後の反動安(11/12 CoinPost)を経てからも軟調な動きが継続している。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/14の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.58%、中央値は3.78 %、標準偏差は3.92%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY16.26%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.39%となった。

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2021-11-15
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