上値追いのETH(イーサリアム)続伸?調整? ライン分析を用いた考察
Daily Market Report 2021/11/11
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・順調に上昇トレンド形成中
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら
上図は、ETH/JPYの日足チャート(2021/3~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。
ETH/JPYは7月を起点に上昇トレンドが継続している。今年5月12日につけた史上最高値である480,000円のラインを10月下旬に上抜け、史上最高値を記録している。9月21日につけた、上昇トレンド中の調整安値290,000円(上図赤矢印)からは82%上昇しており、トレンドの強さが伺える。
市場全体では、4年ぶりのビットコイン大型アップグレード「Taproot」、米リップル社主催の「Ripple Swell」やSymbolのハードフォークなど、市場にとっては価格を動かし得るファンダメンタルファクターも出てきている。
このような市場環境の中において、ETH/JPYの価格動向はどうなっていくだろうか。
ライン分析を用いて考察していく。
今後のシナリオを考える上で重要なラインとして、今年5月12日につけた高値である紫の矢印で示したAの480,000円ライン、最高値更新の起点となった安値である赤矢印で示したBの290,000円ラインを描画しておく。
更に相場全体の流れを見るために、Iのチャネルラインも描画し、考察する。
<シナリオ1>:上昇シナリオ
考えられる上昇シナリオは以下の2つである。
1つ目は上値追い継続となり、チャネルラインIの上限を上抜けするシナリオである。史上最高値の更新継続となり、上値に抵抗帯が存在しないことから、ターゲットプライスは節目の60万円、70万円が想定されるであろう。
2つ目の上昇シナリオとしては、一度調整をはさみ、価格がIチャネル下限まで下押した後、再度上昇に転じるシナリオである。調整幅が前回の調整を踏襲し(上図赤矢印)チャネル下限を目指すと仮定するならば、調整目途は150,000円前後の下落となりETH/JPY = 380,000円が想定される。その後、反発上昇に転じて、史上最高値更新がこのシナリオである。史上最高値更新後のターゲットプライスはシナリオ1と同様に60万円~70万円が考えられる。
<シナリオ2>:下落シナリオ
下落シナリオの場合はIチャネル下限の下抜け、および前回安値のBライン(上図白線)まで下落する展開である。下落率はIチャネル下限到達で-24%、Bライン到達で-45%となる。
当然ながら、下押してBのラインに到達したからといって長期で下目線に切り替わってしまうわけではないが、このラインを下抜けた場合には下落に十分注意したい。
(11/10 午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
11/10の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-6.55%、中央値は-5.62%、標準偏差は4.53%となった。
最大上昇銘柄はMONA/JPYの4.66%、最大下落銘柄はQTUM/JPYの-12.13%。
最大上昇銘柄のMONA/JPYは、他の銘柄と同様に翌午前3時以降下落に転じ、日中の上げ幅を戻す展開となったが、前日の終値を割ることなく踏みとどまり、クローズを迎えた。
最大下落銘柄のQTUM/JPYは、日中の上げ幅も乏しく、翌午前3時以降の下落で前日の終値を割り込む展開となった。流動性の低い他のアルトコイン銘柄も同様の動きとなっている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
11/10の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は16.32%、中央値は17.25%、標準偏差は4.22%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXLM/JPYで22.42%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPYで8.38%となった。
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