年初来640%上昇のQTUM(クアンタム) ~初めての半減期、上がるか下がるか?~
Daily Market Report 2021/11/10
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・上昇トレンド真っ最中
QTUM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
QTUM(クアンタム)のチャート・価格情報はこちら
上図は、QTUM/JPYの日足チャート(期間:2021年6月20日~現在)である。
QTUM/JPYは、5月の下落局面が6/22・7/20のダブルボトム(白矢印・桃色線)で上昇トレンドに転換した。
その後、9/6に1,773円の高値を付けた後は、一時1,000円を割り込む場面も見られるなど軟調な展開が続いたが、9/30より上昇の勢いを取り戻している。
QTUM/JPYは、約一ヵ月間50MA(チャート白線)をサポートに調整を続けたのち、10/29の雲上抜け(日足チャート上・青矢印)を皮切りに再び勢いよく上昇し、11/1には5月以来の2,000円台を付けた。
現在の価格は1,900円前後で推移しており、日足チャート上では以下の3つの条件を満たした三役好転が見られる等、依然として堅調な展開が続いている。
① QTUM/JPYの価格が雲を上抜ける
② 転換線(黄色線)が基準線(紫線)を上抜ける
③ 遅行スパンがQTUM/JPYの価格を上抜ける
では次に、今後の値動きついてシナリオを考えてみる。
・フィボナッチ・リトレースメントによる分析
QTUM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、QTUM/JPYの日足チャートに5/7の高値3,598円と6/22の安値448円を結んで、当社描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。
足元の値動きをフィボナッチ・リトレースメントから確認してみると、10/1に23.6%戻しの1,192円(赤線)を上抜けたのち、10/2から10/30の約一ヵ月間は上限価格:38.2%戻しの1,651円と下限価格:23.6%戻しの1,192円を節目とするレンジ(①)であったことがわかる。
地合いが好転した10/31から現在にかけては、下限価格として38.2%戻し1,651円(橙線)でサポートを確認した後、上限価格として50%半値戻しの2,023円(紫線)を目指して反発している様子が見られる(②)。
では今後の考えられるシナリオを、以下に整理してみたい。
<シナリオ1>:上昇シナリオ
上昇シナリオは、50%半値戻しの2,023円(紫線)や、61.8%戻しの2,395円(緑線)を想定するシナリオである。
上述の通り、10/2から10/30まで、上限価格:38.2%戻しの1,651円と下限価格:23.6%戻しの1,192円を節目とするレンジ(①)圏内で推移していたQTUM/JPYだが、11/1には38.2%戻しの1,651円(橙線)をしっかりと上抜け、一時的ではあるが、50%半値戻しの2,023円(紫線)も突破した。
足元は、上限価格:50%半値戻しの2,023円と下限価格:38.2%戻しの1,651円を節目とするレンジ(②)圏内、1,900円前後での価格推移となっている。
このまま②のレンジで足場を固めることができれば、50%半値戻しの2,023円(紫線)が一つのターゲットプライスとなりうるであろう。
更に2,023円をブレイクし、このラインがサポートとなるような展開となれば、61.8%戻しの2,395円(緑線)も視野に入ってくるかもしれない。
<シナリオ2>:下落シナリオ
一方で反落・下落シナリオとしては、38.2%戻しの1,651円~23.6%戻しの1,192円のレンジ(①)へ後退するシナリオが考えられるであろう。
直近10月の調整は上記(①)のレンジ圏内での推移となっており、23.6%戻しの1,192円(赤線)がサポートとしての機能を果たしていた。
足元1,900円前後で推移しているQTUM/JPYであるが、50%半値戻しの2,023円(紫線)ブレイクに失敗し、上値の重さが意識される展開となった場合は、(①)のレンジ上限である1,651円(23.6%水準)でサポートされるかが注目される。
更に(①)レンジ圏を下抜けした際には9月最安値の908円まで下押しする可能性も留意しておきたい。
QTUM(クアンタム)は、日本時間2021/12/2午前1:00頃に初めての半減期を迎える予定である。(「クアンタム(QTUM)の半減期とは?価格への影響も解説」参照)
半減期を目前にした買い支えによりぐんぐん上値を伸ばしていくのか、はたまた、セルザファクト(事実売り)となり、現在のレンジで上げ止まってしまうのか。
QTUM(クアンタム)初の半減期、どちらに転ぶか今後に目が離せない。
(11/9 午後9:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
11/9の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は4.79.%、中央値は2.55%、標準偏差は6.54%となった。
最大上昇銘柄はLTC/JPYの19.18%、最大下落銘柄はOMG/JPYの-6.12%。
最大上昇銘柄のLTC/JPYは、朝方に節目の25,000円をしっかりと回復したことで上昇にはずみがつき、強い上昇となった。ほぼ一本調子で上昇を描いており、NY時間には30,000円台までも回復するに至った。
最大下落銘柄のOMG/JPYは冴えない。東京時間午前に1,800円台に転落したのち、上値を切り下げる値動きを続けた。一時的に1,900円台を回復する場面も見られたが、勢いは続かず、クローズ付近では1700円台後半まで下落し、弱さの目立つ値動きとなっている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
11/9の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は10.03%、中央値は7.93%、標準偏差は5.80%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はLTC/JPYで19.99%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPYで2.87%となった。
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