MONA(モナーコイン)、200日移動平均攻略で上昇トレンド転換の兆し

Daily Market Report 2021/11/04

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MONAは上昇トレンド優勢へ転換できるか

 

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)
MONA(モナ―コイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2021年9月~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。
(前回のレポートはこちら:MONAは雲下限で引け様子、ここを死守できるかがトレンドの分岐点?

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体を下回り、実勢は雲の上で引けていることから、三役好転の強い上昇シグナルが点灯。買方優勢(※)の状況であることが分かる。
(※)買方優勢について: 9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を上回り、ボックス上げ相場である中、26日前の買方が含み益(売方は含み損)であることや、実勢が雲(抵抗帯)を突破して推移していることで、上昇し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)からは、上から200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)の並順で、下落トレンド優勢(※)の状況である。
(※)下落トレンド優勢について: 21日移動平均と90日移動平均の乖離幅が小さく、同線同士のデッドクロスが間近で、強い下落トレンドシグナル(=パーフェクトオーダー)が点灯し易い状況であるということ。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、買方優勢・下落トレンド優勢の状況より、(下落トレンドを築いた)売方の買戻しによって、上昇トレンド優勢へと転換する可能性が想定される。

一方で、短中移動平均と長期移動平均との乖離が見られることや、短中期移動平均のデッドクロスが間近であることから、長期的には下落トレンド優勢が継続し易く、(短期的な)買方の巻き戻しが入ることで、売方優勢へと転換する展開も視野に入れておきたい。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ>と<下落シナリオ>について検討してみる。

◇レジスタンスとサポートの選定

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)

シナリオを分析する前に、現値から上下のレジスタンスとサポートラインを確認する。現値から想定できる上下のレジスタンスとサポートの候補は、次の4つがある。

特に、レジスタンス1・サポート1は、優勢が転換する重要な価格として選定している。

レジスタンス2:192円(9/7高値、11/1高値付近)
レジスタンス1:178円(200日移動平均付近)
サポート1:158円(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均付近)
サポート2:145円(10/16安値、10/28安値付近)
補足:()内はテクニカルポイントを記載

◇シナリオの想定


<上昇シナリオ>:200日移動平均を抜けると上昇トレンド優勢への兆し

上述のチャート環境認識より、買方優勢・下落トレンド優勢の状況は、実勢がレジスタンス1である178円を攻略できれば、200日移動平均が上向き始める公算が高いため、売方の買戻し(または買方の打診)によって、買方優勢・上昇トレンド優勢へと転換するのが上昇シナリオとなる。

上げ相場中の押し目の候補としては、上向きの5日移動平均やサポート1である158円(21日移動平均、90日移動平均)が想定されるであろう。

レジスタンス1を上抜けした場合は、レジスタンス2である192円(9/7高値、11/1高値付近)が一旦のターゲットとなりそうである。

レジスタンス2を上抜けした場合においても、移動平均の並順が上から短期トレンド>長期トレンド>中期トレンド(上昇トレンド優勢)または短期トレンド>中期トレンド>長期トレンド(パーフェクトオーダー)となるまでは下押しに警戒しておきたい。

<下落シナリオ>: 短中期移動平均を下抜けると下押しに警戒か

サポート1である158円を下抜けると、短中期移動平均が下向き始め、同線同士がデッドクロスする公算で、(短期的な)買方の巻き戻しによって、買方優勢・下落トレンド優勢から売方優勢・(強い)下落トレンド優勢へ転換するのが下落シナリオである。

下げ相場中の戻り目の候補としては、しばらく停滞する見込みの一目均衡表・転換線や基準線を意識される可能性がある。同時に、トレンド転換を捉える短中期移動平均のデッドクロスが迫っていることにも注目し、下落トレンドが継続となるかを意識しておきたい。

サポート1を下抜けした場合は、サポート2である145円(10/16安値、10/28安値付近)が一旦のターゲットと想定されるだろうか。しかし、サポート1付近は、一目均衡表・先行スパン2(雲上限)にも充たるため、底堅い展開も想定しておきたい。

(11/3 午後5:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/3の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.35%、中央値は1.69%、標準偏差は2.93%となった。

最大上昇銘柄はXRP/JPY7.30%、最大下落銘柄はBAT/JPY-3.79%

最大上昇銘柄のXRP/JPYは、「Ripple Swell Global」(11/9-11/10開催予定)を控え、期待感からか勢いづいているようだ。午後9時頃に一度は130円を割るも、再び上昇して135円台まで値を戻した。

最大下落銘柄のBAT/JPYは、10/30、31に大幅な上昇を見せたが、11月に入り、一旦の調整となった様相だ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/3の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は8.27%、中央値は7.86%、標準偏差は2.45%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY13.70%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPY4.65%となった。

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2021-11-04
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