LTC(ライトコイン)、チャネル上限追随か、チャンネル下限を追随か。ライン分析を用いた考察

Daily Market Report 2021/10/19

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上値追い局面も難所ありか

LTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、LTC/JPYの日足チャート(2020/12~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを線画したものである。

現在のLTC/JPYの状況は、5月から続いた大幅な下落が12,000円付近で下げ止まり、反発局面の最中である。

5月の高値45,000円と7月の安値12,000円の下落幅に対して、+44%上昇した水準の21,000円近辺を推移している(上図白丸)。

市場全体では、中国の恒大集団の一部デフォルト(10/5 Bloomberg)、米政府資金の枯渇疑念(債務上限が引き上げられたが、一時的なもので、12月上旬に再度デフォルト危機に陥る可能性も:10/15 Reuters)など、ネガティブなニュースも散見される。

一方で、米SEC(証券取引委員会)が今月15日、ビットコイン先物ETFの申請を承認したこと(10/18 Bloomberg)で、市場全体にとってポジティブなニュースも出てきている。

このような状況のなかで、LTC/JPYの価格動向はどうなっていくのだろうか。

ライン分析を用いて今後のシナリオを考えていく。

LTC/JPY 4時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図はLTC/JPYの4時間足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(白の破線)を線画したものである。

今後の展開を想定する上で、重要なサポート・レジスタンスとして、上図の(b)の12,000円サポートライン、(a)の25,000円レジスタンスラインが想定される。

加えてレジスタンス・サポートラインとして機能している(c)、(d)のトレンドライン、および直近の値動きを基準に引けるチャネルライン(α)、(β)も線画し、上昇のシナリオと下落のシナリオを考えていく。

上昇シナリオの場合

上昇シナリオの場合、レジスタンスイライン(a)(上図赤線)を明確にローソク足実体で上抜けるかどうかがポイントになってくる。

現在21,000円前後で推移しているLTCの上値追いが継続となり、(a)ラインを上抜けてくると27,500円付近のチャネル(α)上限まで目指してくる展開が想定しやすくなってくる。

チャートを確認すると、レジスタンス・サポートラインである、(d)、(b)のラインで、長期に渡り三角保ち合いを形成していたが、現在その保ち合いを上抜けてきていることから、上昇の可能性は大きくなってきているかもしれない。

下落シナリオの場合

LTC/JPY 4時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図はLTC/JPYの4時間足チャートに下落シナリオにおける価格推移(白の破線)を線画したものだ。

下落シナリオの場合、第一関門としてはチャネル下限である(β)の下抜けがポイントになってくるであろう。

ここのチャネル下限帯でサポートされずに下抜けてくると、さらなる下落相場への懸念が高まってくることになる。

下落シナリオにおけるターゲットプライスとしては、①上述したチャネル下限である16,000 – 17,500円となるが、ここを割り込むと②5月から続いた下落を止めたラインでもある(b)の12,000円ラインが想定される。

このラインはかなり強い明確なサポートでもあるため、到達した後の反発上昇に転ずるシナリオも想定しておくべきかもしれない。

(10/18 午後10:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/18の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.35%、中央値は0.48%、標準偏差は1.49%となった。

最大上昇銘柄はLTC/JPY2.63%、最大下落銘柄はMONA/JPY-3.06%

最大上昇銘柄のLTC/JPYは、上述の通り。

最大下落銘柄のMONA/JPYは、2日続落。売り優勢の展開が続き、一時150円を割り込む下落となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/18の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.14%、中央値は4.52%、標準偏差は1.66%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY9.09%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBAT/JPY3.37%となった。

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2021-10-19
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