MONA(モナーコイン)、短期トレンドと長期トレンドのしのぎ合い。移動平均をサポートに雲抜けなるか

Daily Market Report 2021/10/14

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MONAは雲で反落、底堅い移動平均が待ち構える状況

MONA/JPY 日足チャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2021年9月~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均と転換線・基準線を短期トレンド、90日移動平均と遅行スパンを中期トレンド、200日移動平均と雲を長期トレンドとして考察する。

今月(10月)に入りMONA/JPYは、上昇中の短中移動平均(21日移動平均、90日移動平均)や一目・転換線および基準線で底を固めつつ、一目・雲を上値目途として意識される形でのレンジ推移が継続している。

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体を下回り、実勢は雲を下回って推移していることから、売方優勢の状況(※)であることが分かる。
※売方優勢について:9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を上回り、ボックス上げ相場ではあるが、26日前の売方は含み益(買方は含み損)であることや、上値に雲(抵抗帯)が待ち構えている状況であり、買方の売戻や雲下での反落によって、下押し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)でも、200日移動平均の下方に90日および21日移動平均が位置しており、下落トレンドの状態であることが伺える。

しかし、短期(21日移動平均)と中期(90日移動平均)のゴールデンクロスが間近であることに加え、短中期の傾きが上向き始めていること、短中期と長期の間に乖離が見られる(上昇余地がある)ことから、短期的には上昇トレンドへの転換も意識される地合いである。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、短期的には上昇トレンドへの転換を視野に売方の買戻しが入る可能性があり、買方優勢へと一転する展開が想定される。

一方で、中長期的には移動平均線が未だ強い下落トレンドの並順であることや、先行きの雲が厚い(雲の突破に日柄を要し、抜けづらい)ことから、下落トレンドが加速する展開も想定しておきたい。

以上の環境認識を踏まえ、三役好転(強い上昇シグナル)に至るまでの<上昇シナリオ>、三役逆転(強い下落シグナル)に至るまでの<下落シナリオ>について検討してみる。

レジスタンスとサポート

社内データより作成

シナリオを分析する前に、現値から上下のレジスタンスとサポートラインを確認してみる。現値から想定できる上下レジスタンスとサポートの候補は、次の4つがある。

レジスタンス2:185円~193円(200日移動平均、9/7高値付近)
レジスタンス1:161円~165円(雲上下限付近)
サポート1:150円(21日移動平均、90日移動平均、基準線付近)
サポート2:133円(9/22安値付近)

上昇シナリオ>:早めに雲を攻略できるか

上述したレジスタンス1を攻略すると、三役好転シグナルが点灯する公算が高い

足元のMONA/JPYは160円付近での取引となっており、レジスタンス1をブレイクする可能性は高いかもしれない。

先行きの雲は厚くなっているため、雲が薄い段階で突破できない場合は日柄を要することになり、三役好転の難易度が上がることになる。

テクニカル分析からは、短期的な反発上昇の可能性が高い局面となっており、数日以内のブレイクが一里塚となろうか。

三役好転成立後は、上値にレジスタンス2(下向きの200日移動平均)が待ち構えていることから、同線が一旦のポイントとして意識される可能性がある。

レジスタンス2である185円~193円を上抜けた段階で、移動平均線がパーフェクトオーダー(短期>中期>長期)、一目均衡表が三役好転の状態であれば、青天井(日足のテクニカル的な許容幅を超える大相場)の到来となるか、期待されるところであろうか。

上げ相場中の押し目としては、下値に構える上向きの短中移動平均(21日移動平均、90日移動平均)や上昇する見込みの一目・基準線がサポートの役目を果たすか見極めたい。

下落シナリオ>: 三役逆転の難易度は低く、下押しに警戒か

サポート1が攻略されると、三役逆転シグナルが点灯する公算

サポート1の価格である150円も現値160円付近に対し、さほど遠くない場所にある。

短期的な反発と上昇トレンドへの転換に失敗した場合は、長期的な下落トレンドの有効性が再認識される展開が下落シナリオのメインストリームとなる。

150円を割込み、三役逆転成立後、同時に移動平均も下方へ割り込む可能性が高いことから、底抜け(日足のテクニカル的な許容幅を超える大相場)となるか判断し、強い下落トレンドを意識する展開となる。

一旦のターゲットとしては、サポート2の133円を想定することができるであろう。

下げ相場の戻り目としては、急落するようであれば追撃型の5日移動平均や一目・転換線を、巡航速度であれば21日移動平均や一目・基準線がレジスタンスの役目を成すか見極めたい。

(10/13 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/13の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.50%、中央値は1.17%、標準偏差は2.07%となった。

最大上昇銘柄はXLM/JPY7.73%、最大下落銘柄はBAT/JPY-0.68%

最大上昇銘柄のXLM/JPYは、大きく反発。直近高値である10/7の40.05円を上抜けし、一時41円台まで上値を伸ばした。ただ高値更新後の買いは一旦落ち着いており、クローズ付近では39円台で方向感をなくす格好となった。

最大下落銘柄のBAT/JPYは4日続落。多くの銘柄が昨日の下落から反発を見せる中、冴えない値動き。大きく下落しているわけではないものの、75円台を中心とした方向感のない値動きを続けた。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/13の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.93%、中央値は5.23%、標準偏差は2.44%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLM/JPY12.21%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBAT/JPY3.52%となった。

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2021-10-14
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