ETH(イーサリアム)、昨年と同様に年末ラストスパート?
Daily Market Report 2021/10/11
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・再び500%超えを目指す?
ETH騰落率(当社クローズレートより作成)
上図は2019年 – 2021年のETHの騰落率である(1/1基準)。
2019年は年初来マイナス、2020年は年初来430%で12/31を迎えたことが分かる。
一年を通して2019年は年央にかけて上昇したのち年末にかけて下落、逆に2020年は年間を通して上昇基調での推移となった。
2021年においては春先にかけて上昇した後、夏にかけて反落、現在は再度値を伸ばしている展開である。
2021年夏以降の値動きを見ると、2020年と同じような値動きをしているように見える。
2021年も2020年と同じように年末を迎えることになった場合、もう一段の上昇局面をむかえることになり、2021年5月の高値47万円付近をクリアするような展開となる可能性がある。
以下では、当該3年のETHの値動きについて、別の視点から分析してみる。
・ETH日次変化率
ETH日次変化率分布(当社クローズレートより作成)
上図は2019年と2020年そして2021年1月1日から10月8日までのETH/JPYの日次変化率の分布である(日次変化率は、前日の終値から当日の終値の変動幅をX%で示したもの)。
3年ともETH/JPYの変化率は0% – 2.0%のところに大きな山を作っていることが分かる。
また、年限ごとの分布傾向について整理してみる。
過去3年でプラスで収束した日数および割合は以下である。
2019年:167回(45%)
2020年:199回(54%)
2021年:162回(57%)
2019年より2020年の方が、プラスで収束した日数(前日比上昇)が多い結果となった。また、2021年においては現時点では年間で281日しか経過していないが、その割合は57%と2019年/2020年を上回る結果となった。
現時点で2020年のようにプラスで収束している日数の割合が多く、2020年の後半同様にETH/JPYのさらなる上昇の可能性があるように見えるが、-10%以上の日次変化率も散見されることから、日々の上昇を打ち消す下落にも注意するべきだろう。
最後にテクニカル分析で今後の値動きを分析してみる。
・フィボナッチ・リトレースメントによる分析
ETH/JPY Bid 週足チャート(当社取引ツールより作成)
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら
上図は、ETH/JPYの週足チャートに2021/5/12の高値477,590円と2021/7/20の安値187,207円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。
<シナリオ1>:上昇シナリオ
ETH/JPYは9/6の上昇で一度は青ライン(76.4%水準:409,060円)を突き抜けたが、ボリンジャーバンドの上限に接したところで反落し、紫ライン(50%水準:332,399円)まで値を戻した。
9/29以降から再度反発に転じて、現在は再び青ライン(76.4%水準:409,060円)の上抜けにトライしようとしている。
今後の展開において、76.4%水準の409,060円ラインの上抜けに成功した場合、次は白ライン(100%水準:477,590円)がターゲットプライスとして想定できるであろう。
477,590円がクリアできると5/12以来の年初来高値更新となる。この場合は、さらなる上値追いとなる局面に突入する展開も視野に入れておきたい。
<シナリオ2>:下落シナリオ
ETH/JPYが青ライン(76.4%水準:409,060円)の上抜けに失敗すれば、緑ライン(61.8%水準:366,664円)から紫ライン(50%水準:332,399円)付近まで押し戻される可能性が考えられる。
しかし先の方ではオレンジライン(38.2%水準:298,134円)と赤ライン(23.6%水準:255,738円)の間に雲が広がっており、この水準からさらに下押しする可能性は現時点では高くないかもしれない。
下落シナリオにおいては、30万円前後では底堅い動きを想定しておくことが必要か。ただし、雲の谷間となる来年1月初旬に30万円ブレイクをねらった仕掛け的な売りには注意しておきたい。
ここが突破されると、23.6%レベルの255,378円までの調整は視野に入れておきたい。
(10/10 午後9:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
10/10の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-3.71%、中央値は-4.26%、標準偏差は2.12%となった。
最大上昇銘柄はBTC/JPYの0.08%、最大下落銘柄はOMG/JPYの-6.58%。
最大上昇銘柄のBTC/JPYは3日連続続伸。一時629万円まで上昇したものの上値重く、614万円での着地となった。
最大下落銘柄のOMG/JPYは反落。1,500円台で維持していたものの、夜間帯にかけて下げ幅を拡大し1,500円を割り込む展開となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
10/10の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は7.15%、中央値は6.51%、標準偏差は2.83%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPYで14.57%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで3.76%となった。
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