ETC(イーサクラシック)、2度の8,000円付近到達から今後の展開を読み解く
Daily Market Report 2021/10/8
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・9月にダブルトップを形成。下落はひとまず一服に見える
ETC/JPY Bid 8時間足チャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2021年7月以降のETC/JPYの8時間足チャートである。
ETC/JPYは7/20を起点とした上昇トレンド(上図S線)に支えられ、8/16(上図A)には5/28以来となる高値7,993円を付けた。
その後はS線を下に割り込む形で調整局面となるものの、8/26の安値X(6,107円)で反発上昇に転じ、9/6には8,018円の高値を記録した(上図B)。
9/6の高値更新後は再度下落に転じて、8/16高値と9/6高値でダブルトップ形成となった。9/6の高値からは下落基調が続き、現在のETC/JPYは4,600円台(上図黄色丸)を底として、緩やかな上昇基調が継続している。
今後の展開を想定すると、足元は上昇基調にみえるETC/JPYだが、ダブルトップの形成過程を十分考慮に入れる必要があり、ここからは違う側面が見える。
ダブルトップは「高値A→安値X→高値B」で構成されており、その値幅はおよそ1,900円である。ダブルトップは弱気シグナルとされおり、ダブルトップによる下値目標は、「X-1,900円」となるため、約4,200円と計算される(上図の赤矢印参照)。
このように、ダブルトップと過去の値幅を考慮に入れると、ETC/JPYは未だ底値まで下げ尽くしていない可能性も否定できない。
以下では、上述の条件を踏まえて今後の展開を予想する。
・<シナリオ1>:上昇の場合
ETC/JPY Bid 8時間足チャート(当社取引ツールより作成)
上図は、ETC/JPYの8時間足チャートに、9/6の高値8,018円と9/24の安値4,612円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである(数値を見易くするため、上図の高値は8,000円、安値は4,600円としている)。
上昇シナリオにおけるETC/JPYの目標価格は、第一には50%ラインの6,300円が想定される。
また、現在値(執筆時点の約5,700円)の上には38.2%ライン(5,898円)が構えているため、一旦はこの辺りでもみ合う展開は視野に入れたほうが良さそうだ。
5,898円を上放れ、50%となる6,300円もクリアすれば、7,000円、9月高値の8,018円も視野に入ってくるだろう。
加えて、7/20と9/24を結んだ穏やかな上昇トレンド(T線)が機能しそうであり、局所的に下落する展開が一旦はあったとしても、このT線がサポートとして機能する可能性がある。
・<シナリオ2>:下落の場合
ETC/JPY Bid 8時間足チャート(当社取引ツールより作成)
下落シナリオとしては、ダブルボトム形成から計算される目標価格の4,200円が一つのターゲットプライスとなりそうだ。
下落していく過程においては、過去に抵抗帯として機能していた5,000円や4,600円の価格帯は注視する必要があるだろう。
あっさり5,000円を割り込むような展開となると、上図R線のような下降トレンドが意識され、これを下落速度の目安とすることもできそうだ。
4,200円を下抜けると、3,880円が現実味を帯びてくるよう点にも留意しておきたい。
(10/8 午前0:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
10/7の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は0.70%、中央値は0.85%、標準偏差は1.51%となった。
最大上昇銘柄はXLM/JPYの3.09%、最大下落銘柄はQTUM/JPYの-2.09%。
最大上昇銘柄のXLM/JPYは昨日に引き続き、上昇が目立った。大手送金企業のマネーグラムとステラ財団の提携報道(10/7 CoinPost)が好感された。
最大下落銘柄のQTUM/JPYは、当社取扱銘柄の中で唯一、2日間連続の下落となった。9/30~10/2においては大幅上昇を記録したが、その反動から上値が重たい展開が続いている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
10/7の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.26%、中央値は5.81%、標準偏差は1.79%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPYで9.66%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBAT/JPYで3.52%となった。
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