BAT(ベーシック アテンション トークン)、下値模索は続くのか

Daily Market Report 2021/09/29

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反発局面も一巡し、軟調な展開へ

CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
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上図は2021/3/1から9/27までの、BAT/USDの出来高と価格(終値)の推移である。

8/27のレポート「BAT(ベーシック アテンション トークン)、0.75USDに何があるか」では、BATの価格と出来高について以下のように考察を実施した。

今年3月以降のBAT/USDは出来高が価格に先行してトレンド転換する傾向が確認できた。具体的には、出来高が価格から乖離した動きとなると、その約30日後に価格が出来高に沿う動きとなっている傾向が見られた。

今回、着目したいのは8月下旬以降の動きである。

出来高は8/23にピークを迎えた後、価格も同様に軟調な展開となった。その15日後に再び出来高、価格とも上昇し、一旦は直近高値を更新するものの、8/23と同様に反落となっている。9月以降は出来高、価格とも下値を模索する展開となった。

このようなトレンドの転換時点から価格、出来高とも一致した動きとなる展開は、直近半年間のBAT/USDでは例がなく、前回のレポートで考察した値動きとは異なるものである。

BATは値動きの性質が変わった可能性がある。

値動きの性質の変化は、各自の手法の優位性にも関わるため、特にBATの取引を専門とするトレーダーは気をつけておきたいところだ。

次に、価格帯別出来高から価格に焦点を当て考察しよう。

1.05USDで反落、ポイントは0.75USDか

BAT/USD 価格帯別出来高(出来高の集計期間は2021.1.1 – 2021.9.27)
CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は前述のBAT/USDに年初来の価格帯別出来高(※)を反映させた終値の推移である。

※価格帯別出来高:それぞれの価格帯における出来高を集計し、市場参加者の売買の多い価格帯を明示化する分析方法。累積出来高の薄い価格帯では注文意欲が低いために値が進みやすく、厚い価格帯では値が進みにくいとされている。

上記チャートは、0.75USD付近と1.00USD-1.20USD間の価格帯が出来高が厚く、反発・反落の注目ポイントとなる。

まず、7月以降の価格の推移を振り返る。

BAT/USDは7/20に二番底となる0.47USDをつけた後、ほぼ一本調子で上昇。8月中旬には0.75USDの注目ポイントを上抜けた。その後、0.72USDまで調整するも、0.75USD付近は価格帯別出来高が厚く、3月より注目されてきたサポート&レジスタンスラインでもあることから、翌日には反発し、再び上値追い継続となった(上図1’→2’)。

チャート右部、価格帯別出来高(①→②)をみても、0.75-1.00USD間は出来高に乏しかったこともあり、BAT/USDの値動きが軽く、また方向感の出やすい展開であった。

その後、価格帯別出来高の厚い1.0USDの②ポイントに差し掛かると、BAT/USDは反落となった。ここでも、1.00USD-0.75USDの薄さから、約3日で0.75USDまで往って来いとなったことかが伺える。往って来いとなった後は0.75USDを下支えに揉み合う展開が見られたものの、下落の勢いは止まらず下値追い継続となった。

以上の動きを踏まえて、BAT/JPYのシナリオを整理してみる。

BATの今後のシナリオについて

BAT/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図、週足BAT/JPYでは、前述の価格帯別出来高のボリュームゾーンである0.50USD, 0.75USD, 1.00USD, 1.41USDを1USD=111.34円で円換算し、節目として記載している。

<シナリオ①>:下値追い継続、年初来安値模索の展開か

現在のBAT/USDの出している4週連続陰線は、昨年8/24-10/26の10週連続陰線以来であることから、相当の勢いの伴った下落といえる。

下値目処は今年5月から8月にかけて揉み合った0.5USDの価格帯が想定される。価格帯別出来高でも相応の厚さがあることから、この付近の価格帯を下支えとした買いの存在は意識しておきたい。

一方で、0.45USDを下回ってからは反発の節目となりうる価格帯に乏しいため、一層の下落に注意が必要となる。

<シナリオ②>:反発も、0.75USDを背に反落する展開

0.75USDは売買に厚く、過去にサポート&レジスタンスとして機能したため、これを背にした売りに押される展開である。

反落後は①のように0.50USDのラインを割るか、割らずに0.50USD-0.75USDでレンジ推移する展開が想定される。

直近でも、9/23に0.70USD付近まで戻したが、翌日には再び反落に転じており、結局0.75USDまで届かなかった。仮に、0.50USDよりも高い、0.55USD付近で反発した場合は、0.70USDに届くか注目しておきたい。

0.7USDに届かなければ、レンジ幅を縮小しつつあると考えることもできるであろう。

<シナリオ③>:反発、戻り相場の再開

③は75USDを上抜け、そのまま1.00USDを目指す展開である。

0.75USDを突破した時点で相当の強さがあると考えられるため、0.50USDのラインまで調整せずに、0.57USD付近で下げ渋り、反発の兆候を見せることも考えられる。

これを②の0.50USDでの反発、0.75USDでの反落との識別手段の一つとするとよいだろう。

勿論、暗号資産市場の規制緩和や、BATの上場、決済手段に追加等、ファンダメンタルズの変化次第では、0.50USDを割ってから急反転する展開も考えられるため、過信は禁物である。

<シナリオ④>:そのまま上昇、1.41USDを狙う展開

シナリオ③の流れから、1.00USDを突破し、価格帯別出来高の上限のボリュームゾーンである1.41USDを狙う展開である。

BATは今年3月から4月にかけて、1.00USDから1.53USDまで跳ね上がった実績があるため、不可能ともいえない動きとなる。1.41USD突破後は薄い価格帯出来高もあり、上値追いの展開がしやすいだろう。

(9/29 午前6:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

9/28の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.50%、中央値は-2.44%、標準偏差は1.19%となった。

最小下落銘柄はETC/JPY-0.52%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-4.96%

9/28の取り扱い銘柄は全面安となった。米長期金利上昇や、米連邦債務の上限問題への懸念から、ハイテク銘柄等のリスク資産が売られる動きとなった(9/29 日本経済新聞)。

このほか、中国では環境対策を目的とした電力供給の制限により、一部の工場が操業停止しており、景気減速の懸念となっている(9/28 日本経済新聞)。

最小下落銘柄のETC/JPYは小幅続落。9/21に下押してからは下髭を連発しており、一定の買い意欲は見受けられるものの、先週末より、上値を切り下げる展開となっている。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは寄りから売られる展開。QTUMは中国国内のファンダメンタルズに影響を受けやすい暗号資産とされているが、連日の中国国内の暗号資産規制のほか、停電を背景とした景気減速懸念も投資家心理を冷やしたようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

9/28の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.70%、中央値は6.05%、標準偏差は1.78%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY11.64%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY4.58%となった。

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2021-09-29
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