OMG(オーエムジー)、ソーサーボトム完成後に急騰するも即反落、この先の展開は?

Daily Market Report 2021/09/09

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当社レポートでの予測通りの値動きになるも…

OMG/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2021/5/8~現在までのOMG/JPYのチャート(当社MID終値基準)にソーサーボトム(※)を図示したチャートである。
※ソーサーボトム:安値圏で発生するお皿のようなカタチ(横ばい状態)のこと。価格が下降から上昇傾向を示し始めたときに形成されるチャートパターンであり、トレンドが下降から上昇へ転じる可能性を示す。

直近のOMG/JPYは、8/26の当社レポート(Daily Market Report 2021/08/26「OMG(オーエムジー)、出来高増加は大相場の前触れか」参照)内の、「上昇シナリオ:ソーサーボトム完成で続伸か」で解説した内容と合致した値動きを見せた。

具体的には、9/5にネックラインとした775円を突破したことでソーサーボトムが完成した。翌日9/6には力強い上昇が継続し、一時1,095円まで上伸しており、ネックライン突破から高値まで、わずか2日間で約40%の急上昇を描くこととなった。

その後は、9/7には暗号資産市場全体が急落したことにより、OMG/JPYも下落、一時700円のターニングポイント陥落寸前まで下落した。9/8現在では700~800円台で方向感を探っている様子だ。

ここからの展開はどうなるだろうか。

まずは前回のレポートでも紹介した、出来高と値動きについて確認してみる。

出来高は上昇のピークを示唆?

CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は、2021/1/1からのOMGの出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)を表したものである。

上図で振り返ると、出来高が急増し2,000億円(上図 黄色の点線)を超えた日が直近9/6を含めて4回ある(上図 緑丸)

過去3回分の値動きを確認すると、出来高が2,000億円を超えた場合、その日の前後で価格がピークを迎えていることが読み取れる

足元では、9/7の暗号資産市場全体の下落により、ネックラインブレイク後の上昇に水をさされた格好となった。足元の状況は過去3回の値動きに類似する、ピークを迎えたような値動き・出来高になっており、9/7の下落が上昇相場からの転換点となる可能性がありそうだ。

9/8現在では、ネックラインとした775円を一時的に下回る場面も見られたが、終値ではまだネックライン以上の水準を維持している。

出来高だけでは売買方向まではわからないものの、9/6の大きな出来高を伴っての上昇を考えれば、相応に買いポジションが構築されたと見てよいだろう。

そのため、今後終値でネックラインを下回り、下落継続となると直近の上昇から積み上がった買いポジションの損切りによる売り圧力増加からり、相場が低迷する可能性が考えられる。

その際のターゲットプライスはどこになるだろうか。

以下の図は、冒頭で紹介した高値ピーク2/14、4/10、5/7からの下落率である。

また、過去の下落率をもとに今回の安値目処を算出してみた。

当社取引ツールよりより作成

過去3回の下落率は51 – 81%となっており、そこから導かれる安値目処は9/6の1,095円を基準にすると208 – 537円となる。

相場状況は一定ではなく、単純比較できないものの、一つの目安として500円台~200円台までの下落の可能性を想定しておくことも必要か。

なお、81%下落となった場合の200円台は、2020年9月以降の相場での大底となっている。強いサポートに期待できる一方で、200円の大台を割り込む場合には長期低迷期への突入は避けられないだろう。

日足ボリンジャーバンドでは上昇傾向崩れず

OMG/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、ボリンジャーバンド(±2σ白点線、±3σ黄色線)を表示したOMG/JPYの日足チャートである。

出来高を確認すると弱気相場を連想しやすいが、他のテクニカルでは景色は異なる。

日足ボリンジャーバンドを確認すると、7/29にボリンジャーバンドのミドルバンドを上抜け(上図 黄色丸)してから、ミドルバンドを下限、+2σラインを上限として、拡大(エクスパンション)するボリンジャーバンドに沿って上昇を描いていた。

その後、9/6に急騰し、+3σラインを超える水準まで上伸したが、翌日にはミドルライン付近まで急落している。

急騰直後に、その上昇を全否定する急落となったため、上値が重くなった印象も受けるが、下支えとなっているミドルバンドを終値では割り込んでおらず、7月下旬からの上昇傾向を完全に否定するほどの下落ではないと判断できるかもしれない。

そのため、9/7の急落は過熱した相場の水準訂正の範囲に留まっているとの見方をすることもできるだろう。

今後、ミドルバンド以上の水準を維持しながら上昇を継続し、節目の1,000円台で足固めが出来れば、5/11高値1,335円や年初来高値である1,672円を見据えた上昇に繋がるかもしれない。

他方、レポート内で触れた過去3回の上昇のピーク後の、ボリンジャーバンドと価格の位置関係を見ると、価格が下落に転じてからミドルバンドを終値で割り込むタイミングが、ピークから9-10日後と偶然にも一致している(上図 青枠)。

今回も同様の値動きとなるのか、9/15、9/16付近の価格とボリンジャーバンドの位置関係には注目しておきたい。

(9/9午前6:30時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

9/8の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.57%、中央値は-0.16%、標準偏差は2.81%となった。

最大上昇銘柄はOMG/JPY8.39%、最大下落銘柄はXLM/JPY-2.71%

最大上昇銘柄のOMG/JPYは、独歩高となった。

暗号資産市場全体が急落した9/7時点の、25日移動平均乖離率において、当社取り扱い銘柄が軒並み、マイナス圏ないし0%まで低下する中、OMG/JPYは唯一+15%以上の水準を保っており、他銘柄に比べ値持ちしていた。

そうした状況の中、昨日9/8にも25日移動平均線に接近したが、同水準を割り込まなかったことで下値の堅さが確認され、反発に転じ他銘柄に比べ強い上昇を描くこととなった。

最大下落銘柄のXLM/JPYは、9/7の急落により8月のサポートラインであった34円付近を割り込んだことで、同水準がレジスタンスラインに転換したのか、9/8は同水準を睨んで冴えない値動きとなった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

9/8の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は12.10%、中央値は12.70%、標準偏差は3.59%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY19.16%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPY6.37%となった。

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2021-09-09
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