OMG(オーエムジー)、出来高増加は大相場の前触れか

Daily Market Report 2021/08/26

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出来高の推移にヒントあり?

CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
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上図は2020/12/1~現在までの、OMG/JPYの出来高推移と終値を描いたチャートである。

OMG/JPYは、5/7をピークに下落基調が継続していたが、6/22と7/20に付けた300円台前半で一旦の底打ちを確認したようだ。

その後は、反発局面となっており、7/20からはしっかりとした上昇基調が確認でき、足元の価格は、6/3の高値水準である750円付近まで上値を伸ばしている。

OMG/JPYの出来高推移(上図の棒グラフ))を確認すると、2020年においては平均的に概ね200億円を下回る出来高水準(上図黄色の点線)であったが、2021/1以降には、出来高が増加しているのがわかる。

それに伴い価格も上昇し、5/7のピークに向けて大相場を演じた。出来高の増加が、上昇相場の初動であったことが読み取れる。

足元の出来高状況を確認すると、5/7のピークアウト以降6月~7月にかけては、再度200億円付近へ低迷していることが確認できるが、直近の7月末から8月にかけては、400~600億円へと増加し、価格も上昇している事が解る。

これは、今年1月の動きに類似した相場状況であり、今回の値動きを上昇相場の初動として捉えることも出来そうだ。

一方で、ここから出来高が減少していく場合には、下落に対して警戒が必要となりそうだ。

今年5/7にピークアウトを迎えるまで、上昇相場における調整局面や、6月~7月の低位でのもみ合いの中でも出来高は200億円を下回ることなく推移していた。そのため、出来高が減少し200億円を下回る様な場合には、下落に転じる可能性に警戒する必要がありそうだ。

次にOMG/JPYにおける今後のシナリオについて考察してみる。

上昇シナリオ:ソーサーボトム完成で続伸か

OMG/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、上昇シナリオにおける目標価格を記した日足チャートである。

冒頭で触れた通り、OMG/JPYは出来高を伴う上昇を見せており、上値を模索するような局面となっている。

現状では、やや足踏み状態となっており、これは、ソーサ―ボトム(トレンドが上昇へ転換)(※)前の、プラットフォームと呼ばれる持ち合い相場を形成しつつあるように見ることが出来る。

ソーサーボトムの完成には、プラットフォームの高値であるネックライン(約775円)を上回ることが必要となるが、ブレイクした場合のターゲットはどこになるであろうか。
※ソーサーボトム:安値圏で発生するお皿のようなカタチ(横ばい状態)のこと。価格が下降から上昇傾向を示し始めたときに形成されるチャートパターンであり、トレンドが下降から上昇へ転じる可能性を示す。

ネックラインを上回ることで、本格的な上昇局面となる可能性は高くなるが、まずは直近高値水準である850円(上図赤線)や、5/7高値-6/22安値の半値戻し水準である1,000円(上図白点線)を目先の目処とした上昇が想定されるであろうか。

半値戻し水準である1,000円をしっかりと回復することができれば、5/11高値1,335円(上図黄色線)や全戻しとなる、5/7高値1,672円(上図緑線)を見据えた上昇も視野に入ってきそうである。

下落シナリオ:エリオット波動修正波に移行

OMG/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、OMG/JPYの日足チャートにエリオット波動(※)とサポートライン(上図緑線)を描画したものである。
(※)エリオット波動:「相場にはサイクルがあり、値動きには一定のリズムがある」という仮説を元に「上昇5波・下降3波」と周期性をもって動く規則性をラルフ・ネルソン・エリオットが編み出した相場分析法。

下落シナリオは、エリオット波動の形成において、8/23高値775円をもって推進5波が完成し、今後は修正派を形成しながら下落するというものである。

この場合、まずは推進5波の開始である520円を下抜ける水準まで下落するかどうかが重要になる。

その水準を下回ると、調整局面と呼ぶには下押しが深くなること、7/20から8/23上昇の半値押し水準(上図白点線)や、サポートラインも下抜けることとなり、チャート形状が悪化するため、上値が重くなることが想定される。

もし下落が続き、推進3波の開始点430円を下回る場合には、6/22に付けた安値310円を下回る可能性も視野に入ってくるだろう。

(8/25午後9:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

8/25の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.30%、中央値は1.15%、標準偏差は1.56%となった。

最大上昇銘柄はOMG/JPY5.18%、最大下落銘柄はMONA/JPY-1.23%

8/25の暗号資産市場は堅調。日本市場時間帯は、JFSA(Financial Services Agency of Japan:日本の金融庁)が来夏までに規制の在り方を検討するとの報道(8/25 CoinPost)で軟調に推移。

ニューヨーク市場時間に入ると、午後9時半に発表された米耐久財受注が横ばいに留まったことや、27日に控えたジャクソンホール会議でFRB議長がテーパリング開始時期についての発言することに注目が集まっている(8/25 ロイター)ことから、慎重なドル調整売りが優勢(ドルインデックス低下)となり、暗号資産市場へ波及した。

最大上昇銘柄のOMG/JPYは反発。上昇基調継続を意識され、677円(8/20高値、日足一目均衡表の転換線付近)で反発した。

最大下落銘柄のMONA/JPYは反落。176円(8/16高値付近)で上げ渋り反落。下値は163円(日足一目均衡表の転換線付近)を意識される形となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

8/25の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.82%、中央値は6.43%、標準偏差は2.14%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY11.69%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY3.56%となった。

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2021-08-26
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