BTC(ビットコイン)チャート分析:フィボナッチ・タイムゾーンからみる次の転換点は?
Daily Market Report 2021/08/19
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・フィボナッチは転換点を示すか
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図はBTC/USDの2020年10月から現在までの週足チャートである。
BTC(ビットコイン)の過去最高値である価格64,899ドル(白色横線)を付けた4/12の週を起点とし、1、2、3、5、8、13、21、34週目のフィボナッチ・タイムゾーン(縦線)を示した図となる。
フィボナッチというと、フィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンション(※)が価格に焦点を当ててチャートの縦軸(価格)を予測する手法として有名だが、フィボナッチ・タイムゾーンは、フィボナッチ数列から時間というチャートの横軸(時間)に焦点を当て、時間の経過によるトレンドの状態変化を見極め、トレンドの転換点を把握することを目的とした手法である。
(※)フィボナッチ・リトレースメント/フィボナッチ・エクスパンション:フィボナッチ数列を、価格の押し目や一時的な戻り位置、価格の上昇・下落を予測することに利用したテクニカル分析として知られている。
上図から、
① 過去最高値からフィボナッチ・タイムゾーン5ラインで下落相場の一番底を付ける
② フィボナッチ・タイムゾーン8ラインで下落相場の反発上昇が一巡
③ フィボナッチ・タイムゾーン13ライン以降、4期間(4週間)に渡る上昇相場を形成
ということが読み取れ、フィボナッチ・タイムゾーンで示したラインが相場の転換点と価格変動が期待できるポイントであることがわかる。
週足単位でみると、次の転換点が予測される週はフィボナッチ・タイムゾーン21ラインの9/6の週とフィボナッチ・タイムゾーン34ラインの12/6の週にあたり、相場変動を注視するべき時間軸となることが想定される。
次に日足単位で横軸(時間)の転換点を探りたい。
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上図は下落後の反発局面である2021年7月下旬から現在までのBTC/USDの日足チャートである。
BTC(ビットコイン)の初段の上昇トレンドである7/20の安値(赤色横線)と7/31の高値(緑色横線)を結んでフィボナッチ・タイムゾーンを示した図となる。
日足フィボナッチ・タイムゾーン5ラインをみると9/13に位置しており、週足で転換点が予測される9/6の週の翌週にあたる。また、日足フィボナッチ・タイムゾーン13ラインは12/10に位置しており、週足で転換点が予測される12/6週にあたることから、週足と日足単位で確度の高い横軸(時間)の転換点となることが想定される。
そして目先、フィボナッチ・タイムゾーン3ラインの8/22が目前に迫っており、転換点として目が離せない局面となっていることがわかる。
・横軸(時間)の転換点で再度上昇パターンか
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上図は5月から現在までのBTC/USD日足チャートである。
BTC(ビットコイン)の7/20の安値(赤色横線)と7/31の高値(緑色横線)を結んだフィボナッチ・タイムゾーンと、さらに縦軸(価格)を予測するために、7/20の安値(赤色横線)と7/31の高値(緑色横線)、そして上昇の押し目となった8/5安値(0%横線)を結ぶフィボナッチ・エクスパンションを引いた図となる。
現在の8/16週足ローソクは陰線を形成しており、直近高値まで上値の重い展開となっているが、フィボナッチ・タイムゾーン3ライン(8/22)で上昇方向に横軸(時間)の転換を想定した場合、今週下押しする価格は押し目を拾ういい機会になるかもしれない。
上昇トレンド継続ならば、フィボナッチ・エクスパンション78.6%ラインの直近高値48,000ドルを抜けて、フィボナッチ・タイムゾーン5ラインである9/13を目途に再度50,000ドルの大台まで到達する可能性が考えられるだろう。
・横軸(時間)の転換点で調整継続パターンか
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変わって、上図は、5月から現在までのBTC/USD日足チャートで、7/20の安値(赤色横線)と7/31の高値(緑色横線)を結んだフィボナッチ・タイムゾーンと、縦軸(価格)を予測するために、7/20の安値(赤色横線)と8/14の高値(0%横線)を結ぶフィボナッチ・リトレースメントを引いた図となる。
BTC(ビットコイン)は7/19の週から8/9の前週まで4週間連続で続伸してきたが、今週は小休止を迎え、頭の重い展開となっている。上昇率も60%を超えていることから、更なる調整から、もう一段の下押しも警戒される可能性がある状況だ。
フィボナッチ・タイムゾーン3ライン(8/22)までにフィボナッチ・リトレースメント23.6%ラインにあたる44,000ドルを割り込むような展開となった場合、フィボナッチ・タイムゾーン5ラインである9/13を目途にフィボナッチ・リトレースメント50%に位置する40,000ドルまでの調整の可能性があることが示唆されている。
8/22、そして9/13は重要であり、注目しておきたい。
(8/18午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
8/18の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-1.88 %、中央値は-2.03 %、標準偏差は2.22 %となった。
最大上昇銘柄はQTUM/JPYの2.08 %、最大下落銘柄はXEM/JPYの-5.84 %。
最大上昇銘柄のQTUM/JPYは反発上昇となった。値を下げる場面もあったが、昨日の安値を守り切り1,320円での推移となった。
最大下落銘柄のXEM/JPYは続落。20.4円で始まったが、売り圧力強く、一時18.3円まで下落する展開となった。その後反発するも、19.2円での着地となり5日ぶりに20円割れで相場を終えた。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
8/18の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は8.91 %、中央値は9.18 %、標準偏差は2.69 %となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXRP/JPYで13.82 %。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで4.77 %となった。
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