BAT(ベーシック アテンション トークン)逆三尊形成!でも安心するのはまだ早い?
Daily Market Report 2021/08/06
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・今年4月からの下落が一服感
BAT/JPY 日足Askチャート(当社取引ツールより作成)
BAT(ベーシックアテンショントークン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、今年2/12から現在までのBAT/JPYの日足チャートである。
2月以降、BAT/JPYは50円ラインをサポートに3度反発しているが、足元の状況においても7/21に同じ50円の価格帯で反発していることが分かる(上図白丸)。
7/21の反発から12日連騰を記録して短期トレンド転換を伺わせる動きとなっているが、足元では80円を目前に足踏み状態となっている。
BAT/JPYについて、今後の価格動向はどうなっていくだろうか?
今回は、エリオット波動をもとに今後のシナリオを考察していく。
・エリオット波動の修正第3波終了、逆三尊形成か
BAT/JPY 日足Askチャート(当社取引ツールより作成)
上図はBAT/JPYの日足チャートにエリオット波動(※)と、逆三尊(ヘッドアンドショルダーズ)チャートパターンを線画したものだ。
(※)エリオット波動:「相場にはサイクルがあり、値動きには一定のリズムがある」という仮説を元に「上昇5波・下降3波」と周期性をもって動く規則性をラルフ・ネルソン・エリオットが編み出した相場分析法。
今年4月以前の上昇局面では、推進1,2,3,4,5波と順調に形成し、下落の修正1,2,3波と形成してきた。
エリオット波動のサイクルとしては、さらなる上昇の推進1波が形成されるか見極める局面となっている。
現在のBAT/JPYは、一般的に下落相場からの転換サインとして知られる、逆三尊(ヘッドアンドショルダーズ)のチャートパターンの形成の兆しもある。
これは、調整相場からの転換を意味しており、今後は反発局面の本格化への期待感が高まってくるかもしれない。
一方で、今回の下落相場が修正波ではなく、下落の推進波を形成しているとみた場合はどのような展開が想定できるだろうか。
次に、下落可能性についても分析してみる。
・下落推進5波形成で、さらなる下落の可能性も
BAT/JPY 日足Askチャート(当社取引ツールより作成)
上図はBAT/JPYの日足チャートに、下落のエリオット波動になる場合のシナリオを線画したものだ。
今回の下落相場が修正波ではなく、下落の推進1,2,3,4,5波を形成していることも考えられる。その場合、現在の75円て前での足踏み状態は、下落の推進4波が形成されることになる。
ポイントの一つとなるのは、5月安値52円からの戻り高値となった100円近辺となろうか。
この価格をクリアできないようであると、上の図に示したとおり、下落第5波に突入する可能性も見ておいたほうがいいだろう。
仮に更なる下値拡大の流れとなった場合、下値の50円ラインを割ってしまい、売りが売りを呼び、さらなる下落に転じる可能性も視野に入れておくべきだろう。その場合は、2021年2月以前の水準の20~30円台での推移の可能性も考えられるだろう。
・出来高は伴わずか
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、BAT/JPYの値動きと出来高の推移を示したものだ。青の棒グラフが、出来高を示しており、赤の折れ線グラフが、BAT/JPYの値動きを表している。
図を見ると、2021年1月からの上昇局面の出来高の多さに比べ、現在は出来高が極端に少ないことがわかる。このことから、今回の反発・転換は出来高を伴っておらず、本格的な上昇トレンドへの転換とは一概に言い切れないであろう。
下落か、レンジか、上昇か、判断をつけにくい局面であると言え、逆三尊を形成しつつあるものの、『上昇局面へ転換した』と判断するには、時期尚早かもしれない。
戻り高値100円付近に進むのか、はたまた50円へ落ちるのか。目が離せない局面が続く。
(8/5午後9:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
8/5の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は1.34 %、中央値は0.74 %、標準偏差は1.34 %となった。
最大上昇銘柄はETH/JPYの4.06 %、最大下落銘柄はXLM/JPYの-0.44 %。
最大上昇銘柄のETH/JPYは、同日に予定していたアップデート「London」を控え、ボラタイルな展開。日中は下落基調で前日夜間の上げ幅を打ち消したが、午後9時33分のアップデート実施を受けると、2時間で約8%上昇し、前日に続いて大幅高で引けた。
最大下落銘柄のXLM/JPYは、小幅下落。同じく決済系の暗号資産であるXRP/JPYも小幅な続伸にとどまっている。前日夜間には米リップル社の訴訟を巡り、XRP社の資料開示の要請を裁判所に認められたことから(8/5 CoinPost)、市場参加者の様子見姿勢が伝わったとみることもできそうだ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
8/5の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は7.90 %、中央値は7.44 %、標準偏差は2.16 %となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はETH/JPYで12.66 %。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPYで4.88 %となった。
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