抜群のパフォーマンス、ETC(イーサクラシック)

Daily Market Report 2021/08/05

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年初来からの暗号資産比較チャート

暗号資産比較チャート(当社クローズレートより作成)

上図は2021年1月1日を基準とした騰落率の比較チャートである。
他の銘柄と比較して、圧倒的に騰落率が高く、パフォーマンスが良いのがETC/JPYであることが確認できる。

1/1時点で585.5円であったETC/JPYは5月に年初から2,500%超えとなる18,000円付近まで上昇した。その後は暗号資産全般に調整が入る中、3,500円付近まで下落する場面もあったが、8/3時点では5,375.4円と年初来818%水準に位置している。

後に続くQTUM/JPY、ETH/JPY、BAT/JPY、XRP/JPYも現時点で年初から200%越えの上昇となっているが、ETC/JPYには及ばず、大差をつけられている。

次にETCのパフォーマンスについて、暗号資産の枠組みを超えて、ダウやUSD/JPY等の伝統資産との騰落率を比較してみた。

 その他アセットとの比較

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はS&P500、ダウ平均株価、USD/JPY、日経平均株価の年初来からの騰落率の比較チャートである。右肩上がりのS&P500とダウ平均株価でさえ15%~20%程度の上昇にとどまっている。

以下は上記アセットの騰落率の一覧となっている。
1月から7月にかけてETCおよび暗号資産がどれほど上昇してきたかがわかるだろう。

日次変化率分布

日次変化率分布(当社クローズレートより作成)

次にETCと暗号資産の代表銘柄であるBTCについての値動きについて見てみる。
上図は2021年1月から2021年8月2日までのBTC/JPYとETC/JPYの日次変化率の分布を比較したものである。日次変化率は、前日の終値からX%変動した日が何回あるかを数えてその分布を示している。

BTC/JPYの日次変化率は-10%~10%以内で収束する傾向が多いのに対し、ETC/JPYは-5%~10%に大きな山を作りながらも、裾野が広い分布であることがわかる。

また、ETC/JPYの上昇の裏には高い変動率があり、25%の下落もあれば、60%の上昇もあり、10%以上の変動があった日も散見されている。

新興アセットである暗号資産はボラティリティが既存アセットに比べると非常に大きいことが知られている。ボラティリティを求める投資家が暗号資産、さらに暗号資産の中でもボラティリティの高いETCに投資していることが考えられ、買いが買いを呼び、そして、新興資産ならではのボラがボラをもたらす展開となっているのではなかろうか。
(※一般的には取引参加者が増えるとボラティリティは低下する傾向にある)。

一方で変動率が高いということはそれだけリスクも大きくなるため留意すべきだろう。
営業日ごとに銘柄別価格前日比を掲載しているので、ぜひご参考にしていただきたい。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

ETC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ETC(イーサクラシック)のチャート・価格情報はこちら

上図は、ETC/JPYの日足チャートに5/6の高値18,000円と5/23の安値3,300円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

現在ETC/JPYは3,300円~6,800円のレンジのちょうど真ん中となる5,000円付近にいて停滞している。大きく動いた後となり、今後の流れを読み解くには非常に難しい展開と言えるだろう。

現値は一目均衡表の雲下限に位置しており、20日移動平均線(上図緑線)の上辺でもみ合っている状態である。

今後の展開としては、20日移動平均線がサポートとなり、一目均衡表の薄い雲を突き破れば、上昇局面への可能性が高くなってくるであろう。
この場合はフィボナッチ0.236%の6,800円が一つのターゲットとなってくるだろう。

反対に一目均衡表の雲が上昇を阻む恰好となった場合、下落に転じる可能性も視野に入れておきたい。
この場合、眼下の3,600円程に200日移動平均線(上図青線)があるため、3,300~3,600円近辺がいったんの下値サポートとして機能しそうである。

このレベルを持ちこたえられないようであると、3,300円を割れからいっきに2,500円、2,000円までの下落も視野に入れおく必要がありそうだ。

(8/4午後9:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

8/4の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は5.14 %、中央値は4.71 %、標準偏差は1.94 %となった。

最大上昇銘柄はETH/JPY9.57 %、最小上昇銘柄はBCH/JPY2.21 %

8/4の当社取扱い銘柄は全面高となった。主な材料は以下4点である。

①ADP雇用統計…民間部門雇用者数(前月比)の市場予想「+69.5万人」に対し、結果は「+33万人」と下回った(8/5 ロイター)
②7月のISM非製造業指数が「64.1」と統計開始以来の最高値(8/5 ロイター)
③クラリダFRB副議長の発言による早期利上げ観測
④8/5に控えているETHのアップデート「London」

伝統的金融市場は①の材料には、金融緩和長期化と景気回復懸念の見方からかドル安(金利低下)株安で反応し、②、③が伝わるとドル高(金利上昇)株安となった。一方で、暗号資産市場では一貫して底堅い値動きとなったことから、④が強く意識されたようだ。

最大上昇銘柄のETH/JPYは、前日の下げ幅を全て取り戻し、6/7以来の高値圏となった。ETHと同じトークン規格「ERC-20」であるBAT/JPYやOMG/JPYも堅調に推移している。

最小上昇銘柄のBCH/JPYは、小幅反発。小幅ながら、直近1か月の高値圏で下値を切り上げている。昨日のレポート「Daily Market Report 2021/08/04 伸び悩む BCH(ビットコインキャッシュ)。金融緩和縮小の裏で資産としてどう動く?」では、伝統的金融資産との比較を取り上げており、あわせて確認しておきたい。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

8/4の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.40 %、中央値は7.05 %、標準偏差は1.54 %となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETH/JPY10.34 %。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPY4.61 %となった。

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2021-08-05
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