BAT(ベーシックアテンショントークン)、レジサポで見るトレード戦略

Daily Market Report 2021/07/26

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・BAT(ベーシックアテンショントークン)レジサポライン

BAT/JPY 4時間足 Askチャート(当社取引ツールより作成)
BAT(ベーシック アテンション トークン)のチャート・価格情報はこちら

上図(図①)はBAT/JPYの4時間足チャートである(5月から現在)。

暗号資産市場全体は5月上旬以降、軟調な展開が継続しているが、BAT/JPYに関しても上下を試すこともなく、動意薄な展開が続いている。

テクニカルとは違った視点となるが、最近は暗号資産のアドレス数について、ニュースリリースが何件かあったので、そのうちの一つを紹介しつつBAT/JPYについても記載する。

7/2の記事では、ビットコインのアクティブアドレス数は下落基調(coindesk https://www.coindeskjapan.com/114983/)となっており、「アクティブアドレス数の減少は需要の弱さのサイン。」であると記事には説明されている。

暗号資産のアドレス数の変化は、暗号資産保有者の裾野の広がりや需給を現すとともに、価格説明の一つとなりえるかもしれない。

アドレス数の変化に着目してみると、市場動向のヒントになるかもしれないが、BAT/JPYのアドレス数はどのような状態になっているだろうか。

BATの保有アドレス数は、今年5月には416,000ほどが確認できるが、価格の下落とともに、7/6には407,951まで低下している。その後は7/6の大底から7/25には409,986と緩やかではあるが増加しており、改善も見られるようだ。(coinmarketcapより)。

アドレス数からはBATの需給にも改善の兆しが見られつつあり、市場を大きく動かすファンダメンタルズ材料等の発生(カタリスト)次第では、相場が好転することも想定しておきたい。

次にBAT/JPYをシンプルなレジサポライン(レジスタンス・サポートライン、以下レジサポライン)を用いて、今後の展開を考察してみる。

<上昇の場合>

現在のBAT/JPYは60円付近での取引となっているが、上昇の場合、上図(図①)赤線で描写した68円と82円の価格帯が、節目として意識されるラインであろう。68円と82円は直近の高値であり、取引参加者も多いことが予想され、レジスタンスとして強く意識されることが考えられる。

まずは、7/17高値となる68円近辺がレジスタンスとなるが、ここをクリアするようであると、その前の高値となる6/15の82円近辺をトライする局面を想定しておきたい。

さらに上抜けした場合は、6/3高値の97円ライン(上図①青線)がターゲットプライスとして考えられ100円も視野に入るレベルとなる。

ただし、97円ラインは、5月の急落以降、3度(上図①橙丸)ほど上値を押さえられており、上値抵抗帯として重くのしかかりそうだ。
クリアするには、暗号資産全般への投資マネーの再流入が確認できるような、ファンダメンタルズの材料が必要かもしれない。

BAT/JPY 日足 Askチャート(当社取引ツールより作成)

<下落の場合>

下落の場合、図➀赤線で描写した52円ラインと47円ライン(上図青線)が意識される価格帯と想定されうるであろう。52円は5月以降の安値水準、47円は2020年8月の高値であり、また2021年の上昇トレンド以降の安値水準となっており、同価格帯での取引者数が多いことが予想される。そのため、今後の相場下落時においてはサポートラインとして強く意識されることが考えられる。

47円のラインは2020年8月の高値近辺であり、長らくレジスタンスと機能していた価格帯であるが、今年の2月にブレークして上層相場の転換点となっている。
その後は、一度もブレークされていない、強いサポートラインと機能しており、いったん、割り込まれるようであると長く続くレジスタンスラインになる可能性もあると考えられる。

このため、47円を下抜けると一段の安値を模索する展開も想定しておいた方がよいかもしれない。下抜けるような場合は、30円台・20円台(図黄色線)も視野に入ってくる可能性もあり、BAT/JPYは2020年の取引レンジに押し込まれることになるだろう。

(7/25午後9:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

7/25の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-0.49%、中央値は-0.32%、標準偏差は1.36%となった。

最大上昇銘柄はXEM/JPY1.41%、最大下落銘柄はBCH/JPY-2.62%

最大上昇銘柄のXEM/JPYは小幅上昇。正午から午後7時にかけて15円まで上値を伸ばしたが深夜帯で失速し、依然として弱含みの展開が続いている。

最大下落銘柄のBCH/JPYは反落。オープンから午前9時まで上昇基調を見せるも、日足20日移動平均線を上値目処として意識され、反落した。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

7/25の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.99%、中央値は4.42%、標準偏差は1.61%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY8.63%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY3.06%となった。

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2021-07-26
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