XRP(リップル)、70円ラインで暗中模索
Daily Market Report 2021/07/12
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・XRP、70円攻防で次の展開を見極め
XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
XRP/JPYは、2021年6月21日に②70円ライン(上図赤線)まで下落調整して以降、レンジでの推移が継続している。
以前のレポート(Daily Market Report 2021/06/21「XRP(リップル)、100円攻防から下降 ~今後の展開は~」参照)では、シナリオ1として「【100円】のレンジ下放れが確定し、明確に下降トレンドとなる」可能性と、この場合に70円ラインのサポートを確認するまで下落調整する可能性について言及した。
ここまでの動きを振り返ると、6月21日に②70円ラインを下回る水準まで調整するも、翌々日の6月23日には②70円ライン上まで復帰している。それ以降は、安定的に推移していることから、②70円ライン付近でレンジ形成に成功していると評価できる。
一方で、②70円ラインでのサポート確認は、反発局面入りのきっかけでもあったが失敗しており、現在に至るまで上記シナリオに沿った頭の重い展開が継続している。
現状は目立った反発もなく、65円から80円での推移が継続しており、前述のレポートで記載のとおり、上値の重い展開となる可能性が色濃くなっている状況だ。
このレポートでは、その後の展開についてシナリオをアップデートしていく。
<シナリオ1>:下落再始動
シナリオ1は、シナリオ「下降トレンド再開」を踏襲する形となり、②70円ラインを下放れし、下落方向への値動きが継続するシナリオである。
その場合、従来までサポートラインとなっていた②70円ラインは、レジスタンスラインへと転換し、レンジ後退後の想定上限価格とすることができる。
また、次のサポートライン候補となる節目については、6月の安値である54円、さらに下押しした場合は③30円ラインが目安としてみることができる。当面の下限価格は、54円ライン(上図緑線)と想定できるであろう。
③30円ラインに関しては、2月2日以来となる久々の到達となるため、相応の売買需要と出来高の上昇が想定され、値幅の急拡大をもたらす可能性も考慮する必要があるだろう。
<シナリオ2>:反発局面への転換
次にシナリオ2は、②70円ラインのレンジをこなし、上昇方向へ値動きが転換するシナリオである。
その場合、50日単純移動平均線が80円付近まで調整しており、下方圧力として上値を抑える作用となりえることから、レジスタンスラインの候補となるであろう。
加えて、100円付近のレンジ価格帯も二次レジスタンスポイントとなる可能性があるため、上値抵抗の意識により緩慢な反発にとどまる想定となろう。各々の節目をこなしながら、じり上げの展開が現実的と言えそうだ。
(7/11午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
7/11の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は2.53%、中央値は2.28%、標準偏差は1.04%となった。
最大上昇銘柄はOMG/JPYの5.67%、最小上昇銘柄はBCH/JPYの1.48%。
7/11の当社取扱い銘柄は全面高となった。
前週末のNYダウ、ナスダックとも史上最高値で引けたことで堅調な地合いとなっているほか(7/10 日本経済新聞)、FRBが金融政策レポートの中で、暗号資産の価格上昇要因について言及したことも材料視されている(7/10 CoinPost)。
最大上昇銘柄のOMG/JPYは反発。引けにかけて上げ幅を伸ばし、前日の下げ幅を取り戻した。OMGはアジア諸国を想定ユーザーとしていることから、前週末の米株上昇をうけた週明けアジア市場でのリスクオンを織り込んだともいえるかもしれない。
最小上昇銘柄のBCH/JPYは小幅反発。6/22に下髭をつけてからは下値を切り上げているものの、対BTCでの先行き不透明感も警戒されているようだ(詳細は(Daily Market Report 2021/07/08 「BCH/BTC、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップはだましか?」)を参照されたい)。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
7/11の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は4.02%、中央値は3.90%、標準偏差は1.02%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPYで6.76%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はLTC/JPYで2.83%となった。
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