ETH(イーサリアム)、ピボットプライスでの反発で上昇サイン点灯
Daily Market Report 2021/07/07
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・ピボットポイントで上昇サイン点灯
ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら
上図は、ETH/JPYの日足チャート(期間:2021年2月~現在)である。
価格が週足のピボットプライス(243,106円、計算期間は2021年6月28日~7月4日)上で反発したことで、上昇サインが点灯した。本稿では、この上昇サインを手掛かりとしたシナリオを想定してみる。
まず、前置きとして、ピボットポイントの優位性を1つ紹介したい。
ピボットとは回転軸のことで、前日(前週、前月等)の高値・安値・終値から、((前日の高値+安値+終値)÷3)を中心に、上方と下方それぞれ3つのラインを算出するテクニカルであり、上記の243,106円は6/28週の高値263,788、安値201,921円、終値263,608円の合計を3で割って算定される。
・場が「抵抗線2」で引けやすい
ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
週足(計算期間:2021年6月14日~同月20日)のピボットポイントを算出し、適用した次の足(適用期間:2021年6月21日~同月27日)では、適用期間のオープンとなる6/21こそ急落したものの、S2ライン(186,963円)がしっかりサポートの役目を果たし、クローズとなる6/27まで割ることなく価格がS2(下値抵抗線2)で場が引けたことを確認できる。
重要なのは、前回安値のポイントと一致していたことである。次の事例を見ていただきたい。
・場が「抵抗線2」を突破して引けたケースの特徴
ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
週足(計算期間:2021年5月10日~同月16日)のピボットポイントが適用された次の足の期間(適用期間:2021年5月17日~同月23日)では、価格はS2(下値抵抗線2)を割り込む形で往って来いであった。
こちらは、S2と同価格帯の目立った節目が見当たらないことが特徴であった。
上記2つの事例から、ピボットポイントの「抵抗線2(本稿は下値抵抗線2)」で引けやすい優位性は、高値安値等とのダブルチェックが有効であると言えるだろう。
これを踏まえ、今後の展開について考察する。
・ピボットポイントを活用したシナリオ(適用期間:2021年7月5日~同月11日)
ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ピボットポイント(計算期間:2021年6月28日~7月4日)を現在チャート(適用期間:2021年7月5日~同月11日)に適用し、シナリオ1及びシナリオ2を想定する。
現在の適用期間(2021年7月5日~同月11日)は抵抗線2(R2・S2)で引けやすい環境である。ピボットポイントを活用したシナリオは次の通り。
【シナリオ1】
243,106円(PP:ピボットプライス)がピボットプライス(基準軸)となっており、ここを境に、R2からS2までの値幅を狙う戦略である。
上昇サインなら304,973円(R2:上値抵抗線2)、下降サインなら181,239円(S2:下値抵抗線2)がターゲットとなり、前回高値もしくは前回安値とも重なる水準であることから、意識してもよいかもしれない。
【シナリオ2】
S2、R2到達からの反発・反落を捉える戦略が考えられるだろう。
181,239円(S2:下値抵抗線2)の到達では、前回安値も手伝うことから反発が入ることが想定される。逆張りの買いを入れる戦略を一つ想定しておくのは良いだろう。しかし、160,556円(LBOP:Low Break Out Price)を割り込んだ際は更なる下押しに注意する必要があるだろう。
一方で、304,973円(R2:上値抵抗線2)での到達も、前回高値があり意識されるポイントであろう。304,973円到達で逆張りの売りを入れる戦略は一つ有効であろう。こちらに関してはR2到達を下降サインとするなら、346,157円(*HBOP:High Break Out Price)がストップとして考えられ、注意する必要があるだろう。
いずれにせよ、展開としては、方向感が出にくい相場が続いている。比較的長いトレンドの傾向は未だ出ていない状況であり、ピボット等を駆使し、次の展開を想定し、対峙することが肝要であろう。
*HBOP(High Break Point)=P+D2+D3=2P-2L+H、LBOP(Low Break Point)=P-D1-D3=2P-2H+L
(7/6午後5:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
7/6の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-1.31%、中央値は-1.58%、標準偏差は1.38%となった。
最大上昇銘柄はETH/JPYの1.58%、最大下落銘柄はLTC/JPYの-2.70%。
最大上昇銘柄のETH/JPYは、イーサリアムの大型アップデートが8/4に決定したことが一つの買い材料となったようだ(7/7 CoinPost)。
最大下落銘柄はLTC/JPYは、日足ベースでの20日単純移動平均線をレジスタンスラインとした攻防が続いている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
7/6の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は5.76%、中央値は5.63%、標準偏差は1.25%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPYで8.16%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPYで3.35%となった。
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