OMG(オーエムジー)、ひとまずの反発 ~450円復帰後の行方~

Daily Market Report 2021/07/05

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・OMG、450円レンジに復帰をしたが抵抗も多い

OMG/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、OMG/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
OMG/JPYは、5/13に④1,200円ライン(上図青線)を明確に下方ブレイクして以降、現在に至るまで大きな下落局面が継続している。
一方で、400円割れの状態は長く継続せず、いったんは底打ちしたかのように現値は500円付近まで回復している。

次に、5/13以降の重要な節目において、値動きを振り返ってみる。

50日単純移動平均線に着目してみると、現値は5/19に、50日単純移動平均線(以下50MA、上図黄線)を明確に下方ブレイクしている。1200円ラインからのピークアウトによる下落基調は、この50日単純移動平均線の下方ブレイクで決定的となり、調整局面を強める印象を与えている。

③で示している800円ライン(上図緑線)は、上記50MAを下方ブレイクした同日中に③800円ライン(上図緑線)をも下方ブレイクした。また、5/20以降のレンジ形成時には、レジスタンスラインとなり作用した。

②の450円ライン(上図赤線)は、上記の50MAと③800円ライン(上図緑線)下方ブレイクにおいて、サポートラインとして機能した。5/20以降のレンジ形成時においても、サポートラインとして機能し、2回(5/23及び6/12(白丸))の反発ポイントとなった。
6/21には明確に②450円ライン(上図赤線)を下抜ける展開となったが、その後、短期的な反発の動きの中、ライン上へ回復している。

足元では、②450円ライン(上図赤線)上に復帰し、同ラインがサポートラインとして維持できるかを模索している。

次に、今後のシナリオについて整理する。

<シナリオ1>:反発局面の継続

シナリオ1は、②450円ライン(上図赤線)がサポートラインとして機能し、足元の反発局面が継続するシナリオである。

足元の②450円ライン(上図赤線)上でサポートを確認した後、短期的に上昇する展開を想定するシナリオとなる。
ただし、現在より上値には、レジスタンスポイントの候補となる節目が複数控えているため、反発も短期的になる可能性があるため注意が必要だ。
具体的なレジスタンスは、50MAが推移している550円付近が直近のポイントとなるだろう。また、③800円ライン(上図緑線)も従来のレンジレジスタンスラインとして機能している。
そのため、まずは550円の上抜けを確認しつつ、緩やかな反発局面が継続した先には、③800円ライン(上図緑線)をこなしていけるかに着目しておきたい。

<シナリオ2>:もう一段の下落へ

次にシナリオ2は、②450円ライン(上図赤線)がサポートラインとしての維持に失敗し、明確に下方ブレイクするシナリオである。

その場合、400円の大台も維持できないようであると、次のサポートラインとなる節目まで、下落基調が強くなる展開が予想しやすいか。
次のサポートライン候補となる節目は、①250円ライン(上図白線)であるが、ここは、年初来安値の水準であり、年初からのサポートラインを担う重要な節目でもある。

一方で450円を割り込む展開においては、従来のサポートラインとなっていた②450円ライン(上図赤線)がレジスタンスラインへと転換するため注意が必要だ。また、50MAが下方へと推移しており②450円ライン(上図赤線)に接近していることもあり、2つの重石が反発を抑える格好になる。

したがって、450円のサポートラインを割り込むようなこのシナリオにおいては、400円の大台が維持できるのか、維持できなければ①250円ライン(上図白線)へと急な値動きになる可能性には留意したい。

(7/4午後9:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

7/4の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は5.57%、中央値は5.77%、標準偏差は2.11%となった。
最大上昇銘柄はETH/JPY9.41%、最小上昇銘柄はOMG/JPY2.43%

7/4の当社取扱い銘柄は全面高となった。前週末は米国雇用統計が早期金融引き締めへの懸念から警戒されていたが、雇用者数の大幅増に対し、失業率が5.9%と前月から若干増加の結果となったことで、リスク選好ムードに変わったようだ。同日の株式市場ではS&P500が1997年以来初めてとなる7営業日連続最高値更新を達成したほか(7/3 Bloomberg)、暗号資産市場にも資金が流入し、底堅い展開となっている。

最大上昇銘柄のETH/JPYは続伸し、25万円の節目を明確に上回った。大手会計事務所がイーサリアムのレイヤー2を開発・オープンソースにしたと発表したことが材料視されている模様(7/3 CoinPost)。

最小上昇銘柄のOMG/JPYは小幅続伸。OMG/JPYは前日7/3に11%超の大幅高となったが、今回は上昇余地に乏しかったようだ。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

7/4の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.10%、中央値は7.14%、標準偏差は1.38%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はETH/JPY9.10%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY4.89%となった。

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2021-07-05
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