BCH(ビットコインキャッシュ)、下落トレンドの再開 ~最後の砦を維持できるか~
Daily Market Report 2021/06/24
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・BCH、下落トレンド再開し、最後の砦に迫る
BCH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、BCH/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
BCH/JPYは、5/12に、④130,000円のサポートライン(上図緑線)を下方ブレイクし、下値模索の展開となると5/21には③80,000円を割り込む水準にまで下落。足元では50,000円台まで売り込まれ、下落トレンド(高値の切り下げ、安値の更新)が明確となっている。
この下落トレンドを改めて整理すると、以下のとおりに分類することができる。
第1次下落トレンド期間:期間は5/12~5/23。④130,000円ライン(上図緑線)を下方ブレイクした後、③80,000円においても支えきれず、②65,000円まで短期間で大幅下落することとなった。
第1次レンジ期間:期間は5/24~6/17。直前の下落トレンド期間とは大きく変わり、価格幅が②65,000円ライン(上図赤線)から③80,000円ライン(上図青線)までに概ね収束する、休息期間となった。
第2次下落トレンド期間:6/18から現在。②65,000円ライン(上図赤線)を下方ブレイクしたことにより下落トレンド入りが確認され、現在に至るまで継続中の下落トレンド期間である。
以上のとおり、現在は第2次下落トレンド期間の真っ最中であるが、足元では①40,000円ライン(上図白線)が近づく中、下げ止まりのきっかけを模索している状態である。
次に今後のシナリオを整理したい。
<シナリオ1>:レンジ期間へ移行
シナリオ1は、①40,000円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能し、レンジ期間へ移行する。つまり、第2次下落トレンド期間が終了し、第2次レンジ期間入りするシナリオである。
まずは、①40,000円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能した後、①40,000円ライン(上図白線)からの上放れを確認する必要がある。そのうえで、上放れが確認できると一旦の反発局面入りと捉えることが出来るであろう。
その場合、①40,000円ライン(上図白線)が引き続きレンジ下限として意識され続けることに対し、第1次レンジ期間でサポートラインとなっていた②65,000円ライン(上図赤線)が、レジスタンスラインへ転換し作用することが予想できる。そのため、第2次レンジ期間のレンジは【40,000円】-【65,000円】と想定することができるかもしれない。
<シナリオ2>:第2下落トレンドの継続
次にシナリオ2は、明確に①40,000円を下方ブレイクし、第2次下落トレンド期間が延長するシナリオである。
その場合、①40,000円ライン(上図白線)がサポートラインからレジスタンスラインへ転換するため、下落トレンドの下押し圧力が強まる展開が予想できる。
BCH/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
また、①40,000円ライン(上図白線)が下方ブレイクすることは、年初来安値を更新することを意味する。つまり、①40,000円ライン(上図白線)は、今年の相場サイクルにおける“最後の砦”の役割を担っていることになる。
そのため、“最後の砦”を一旦割り込んでしまうと、従来のレンジへ復帰することは困難となり、長期間にわたって低迷する展開も想定する必要がある。その場合のターゲットプライスはBCH/JPY = 20,000円(上図黄線)を一つの目途としておきたい。
(6/23午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
6/23の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフのとおり。
平均値は8.99%、中央値は9.00%、標準偏差は4.11%となった。
最大上昇銘柄はXRP/JPYの14.82%、最小上昇銘柄はMONA/JPYの2.65%。
最大上昇銘柄のXRP/JPYは反発上昇。下落相場での一時的な調整で上昇した形となった。
最小上昇銘柄のMONA/JPYは下落の勢いが強く、反発を見せているものの上値は重たく、他の銘柄に比べてアンダーパフォームする形となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
6/23の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフのとおり。
平均値は18.69%、中央値は19.50%、標準偏差は4.83%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPYで25.05%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで9.69%となった。
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