XRP(リップル)、100円攻防から下降 ~今後の展開は~

Daily Market Report 2021/06/21

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・XRP、100円攻防の末に下落トレンド再開か

XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
XRP/JPYは、2021年5月20日以降、100円付近のレンジ相場が継続していた。

以前のレポートでは、【100円】レンジ(上図緑枠)における値動きの重要性と、レンジから放れる“次の一足”がトレンドを決する 「重要なシグナルとなる可能性」 について言及したが(Daily Market Report 2021/06/01「XRP(リップル)“100円”の重要な意味~次のトレンドを決める一足は?~」参照)、ここまでの動きを振り返ると、5月20日から6月17日まで約1か月の期間の【100円】レンジ(上図緑枠)は、足元では攻防の末に下抜け方向へ動意が確認されたようだ。
このレポートでは、上下の値動きに対する前稿においてシナリオ検証を行ったが、そのうちの「<シナリオ2>:(上図緑枠)【100円】のレンジで停滞、下抜けトレンド再開」想定の値動きが進行中である。

本日は、今後のシナリオについてアップデートしてみる。

<シナリオ1>:下降トレンド再開

シナリオ1は、【100円】のレンジ(上図緑枠)下放れが確定し、明確に下降トレンドとなるシナリオである。

その場合、最初のサポートラインの節目となるのは、②70円ライン(上図赤線)である。ただし、前回サポートとなった5月23日~24日では、 “急激な反発”となったことから、相応の買い需要が消化済である可能性がある。また、今回は【100円】レンジ(上図緑枠)の滞在期間が比較的長期となったことから、上述の70円のサポートラインで反発後も緑レンジの期間中に買いエントリーした参加者の損切りの売り圧力が発生する可能性もあり、頭が重いことが想定される。
このような売り圧力をこなすことに失敗した場合、②70円ライン(上図赤線)~100円付近の“レンジ後退”後は、下値模索の流れとなる可能性もある。
“レンジ後退”後においては、②70円ライン(上図赤線)を一時的に下方ブレイクし、①30円ライン(上図白線)のサポートラインを確認する場面も想定する必要があろうか。

もっともXRP/JPYはBTC/JPYのように50日単純移動平均が、200日単純移動平均線を上方からブレイクする、いわゆるデッドクロスにはなっておらず、下落トレンドの確定までには、もう少しもみ合う展開も想定しておいた方がよいかもしれない。

<シナリオ2>:レンジへの復帰

次にシナリオ2は、【100円】のレンジ(上図緑枠)下抜けが一時的なものとなり、レンジ内へ復帰するシナリオである。

その場合、5月23日~24日の“急激な反発”に類似する動きには注意したい。前回の値動きを参考にすると、2営業日程度で【100円】レンジ(上図緑枠)へ復帰するような展開も起こる可能性があるだろう。
そのようなケースでは、反発の足がかりとなり、相応の戻り幅が期待できるであろう。
反発の上限として目安となるのは、100円レンジが第一のレジスタンスラインとなる。加えて、50日単純移動平均線が120円付近まで調整しており、第二のレジスタンスのポイントとして意識される展開となろう。

(6/20午後8:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

6/20の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.16%、中央値は-0.82%、標準偏差は2.20%となった。
最大上昇銘柄はETH/JPY2.06%、最大下落銘柄はXEM/JPY-5.35%

最大上昇銘柄のETH/JPYは反発。日足238,000円の安値支持や25日移動平均線との乖離などから、牽引された様子。

最大下落銘柄のXEM/JPYは5日続落。続落を背景に、日足13.6円の安値を下押す展開であった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

6/20の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は10.21%、中央値は10.21%、標準偏差は1.60%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY12.86%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY7.60%となった。

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2021-06-21
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