BAT (ベーシック アテンション トークン)、82.8円が目先の壁か
Daily Market Report 2021/06/18
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・往って来いのBAT、次の展開は?
BAT/USD日足(2021,1,1 – 2021.6.16)
CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
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上図はBAT/USDの価格と出来高の推移である(期間:2021年初~現在)。
年初のBAT/USDの価格は、暗号資産市場の高まりを受け、3月上旬には年初来+300%の1.35ドル(約140円)に達した。この期間の出来高をみると、増加傾向にあり、出来高の伴った上昇だったことが伺える(赤矢印)。
価格は4月中旬には年初来+690%の1.65ドル(約173円)前後まで続伸したが、1.50ドル近辺では頭も重く、以降は上値を切り下げていった。
一方、BAT/USDの出来高は3/17の急増後をピークに緩やかに減少しており、出来高の伴わない価格上昇が約3週間に渡って続いていたようだ。その後は、価格の下落も伴い、出来高の減少が続いていたことが確認できる(青矢印)。
この点について年初からのBATは、市場参加者の買い意欲と売り意欲が混在し、活発に売買が行われた結果での上昇だった事が考察されるが、3月17日以降の相場は、買い方が旺盛となり価格に対する流動性が乏しいなかで、十分な売買が行われないまま価格が上昇していったことが想定される。そのため、買い方が売りに転じた際に吸収できるほどの買いが集まらず、3月上旬の水準まで往って来いとなったと考えることもできる。
また、出来高のピークアウトから約3週間後に価格が下落したことを鑑みると、BAT/USDの出来高は価格に先行し、価格は約3週遅れるということがわかる。
今後の価格推移を検討するには、出来高情報が一つのヒントになりそうだ。
現在のBAT/USDの価格は、5/23につけた0.50ドル付近の安値を割っておらず、一旦の底打ちともとれる動きはみせているものの、上値も切り下げており、方向感に乏しいなか、三角持ち合いを形成している(白矢印)。
出来高に着目すると、依然として低迷を続けており、三角持ち合いを上下どちらかにブレイクしても追随するポジショニングには注意が必要だ。
トレンドを追随するには、少なくとも0.5Billionドルに迫る出来高の増加が必要となろうか。
・0.75ドルが目先の上値、1.00ドルから再び重くなるか
BAT/USD日足 価格帯別出来高(2021,1,1 – 2021.6.16)
CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
上図はBAT/USDの価格と出来高の推移に価格帯別出来高(右部、出来高を価格帯ごとに集計したもの)を表示させたチャートである。
「価格帯別出来高」については、累積出来高の薄い価格帯では値が進みやすく、厚い価格帯では値が進みにくい特性があるとされる(詳細はDaily Market Report 2021/05/27「反発後のBTC(ビットコイン)、500万円が次の鬼門か」参照)。
今後のBAT/USDに関していえば、次の5点を想定しておきたい。
- 下値では、0.50~0.61USDの価格帯に出来高が相応にあり(0.02USDあたり累積1.50USDほど)、下支えとなりうる
- 0.75USDの出来高が厚いため、上図①の上昇を考えるうえで、目先の壁となっている(価格をみても、3月よりサポート&レジスタンスとして具現している)
- 0.75USDの壁を抜けると、1.00ドル付近まで出来高が薄くなるため、上図②のよう な上昇の加速が視野に入る
- 1.00USD~1.20USDの価格帯から再び、出来高が厚くなるため、上昇過程においても、上値が重くなる可能性がある
- 1.20USDを上抜けると、1.20USDを下支えとした、年初来高値との攻防となり、上 図③のような上値追いも意識される
以上を当社BAT/JPYの日足チャート(Bid)に当てはめると、下図になる(1ドル=110.40円で換算)。
目先のターゲットプライスは82.8円(0.75$)、110.4円(1.00$)、132.5円(1.20$)となる。
下落した場合のサポートは、0.50~0.61USDに対応する55.2円~67.3円を想定しておきたい。
BAT/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
まずは、82.8円を終値ベースでしっかり上抜けることができるか注目しておきたい。
(6/17午後9:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
6/17の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-2.62%、中央値は-2.50%、標準偏差は0.62%となった。
最小下落銘柄はXRP/JPYの-1.49%、最大下落銘柄はOMG/JPYの-3.75%。
最小下落銘柄のXRP/JPYは、他の銘柄と同様に下落基調だったが、午前3時頃から反発し、営業開始時点の価格付近まで値を戻した。
最大下落銘柄のOMG/JPYは、反発が弱く、取引高の減少と相まってボリンジャーバンドの下限に沿って下落が続いた。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
6/17の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.83%、中央値は6.92%、標準偏差は1.12%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPYで9.21%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPYで4.96%となった。
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