MONA(モナーコイン)、170円の攻防戦 ~サポート維持か、後退か~
Daily Market Report 2021/06/15
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・MONA、下落トレンドから“反転”を確認できるか
MONA/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
MONA/JPYは、2021年2月初旬に、それまでレジスタンスラインとなっていた②170円ラインの上抜けに成功すると、280円にまで上値を伸ばした。その後、達成感からか、再度170円ラインまで値を崩すも、以降、上昇トレンドのチャートパターンとなり、値を切り上げていった。
2021年4月16日には、最後のレジスタンスラインとなっていた③280円ラインを突破。それが契機となり急騰を演出し、4月17日には430円超にまで達した。
その後は430円が頭打ちとなり下落。4月22日に③280円ラインを下抜けると、200円を下回るまで大きく調整された。
200円近辺では底堅い動きを見せ、330円にまで回復したが、上下動を繰り返しながら、結局①140円ラインまで下落する荒い値動きとなった。
足元では、①140円ラインのサポートを確認し、一時は反発上昇となるものの、50日単純移動平均線(終値基準、上図黄色線、以下50MA)の230円近辺が三度のレジスタンスポイントとなっており、170円まで値を崩している。
直近のMONA/JPYのチャートは、下落後の二番底模索の過程となり、②170円ラインでの底打ちを試しているようにも見える。
MONA/JPYが反発し上昇トレンドを描けるのか、はたまた170円を割込み下落幅を広げるのか、現在の②170円ライン上の攻防は、今後のトレンドを決定づける重要な局面となる可能性がある。
次に、今後のシナリオを整理する。
<シナリオ1>:レンジ相場の継続
シナリオ1は、②170円ラインのサポートをしっかり確認し、反発トレンドが継続するシナリオである。
その場合、従来のレンジ相場の節目を踏襲することを想定し、170円からスタートした反発トレンドの終点は、50MAのポイントとなる230円のレジスタンスとすることができそうだ。
このシナリオでは、【170円】-【230円】のレンジ幅を念頭においたトレードが有効となる可能性がある。
また、安値の推移という観点から考えた際、前回の反発ポイント①140円ラインから、今回の反発ポイント②170円ラインへと、底値を切り上げる形となるため、下落トレンド脱却のための反転から230円の上辺ブレイクの戦略を考慮することもできそうである。
<シナリオ2>:レンジの下抜け、下落トレンド再開
次にシナリオ2は、②170円ラインを再度下押し、サポートが確認できないシナリオである。
その場合、②170円ライン下抜け後に下落トレンドが再開し、前回のサポートラインとなった①140円ライン、または2020年中、長く揉み合っていた120円程度にまで調整する展開も想定することが出来るだろう。
この場合、【170円】-【230円】レンジから【120円】-【170円】レンジへの後退となる可能性がある。
また、足元の下落トレンドの中、上下動を繰り返した反発疲れが重石となることも考えられる。
長く230円を超えていく事が出来なった場合等、【140円】-【170円】でのレンジの停滞が長期化するケースや、下値を拡大するなど、安値模索の流れが継続される可能性も想定され、安値近辺では、十分に注意する必要があるだろう。
(6/14午後11:30時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
6/14の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は1.96%、中央値は1.97%、標準偏差は1.69%となった。
最大上昇銘柄はOMG/JPYの4.77%、最大下落銘柄はXLM/JPYの-1.13%。
6/14深夜(6/13営業日)に、米テスラ社のCEOイーロン・マスク氏が、Twitterで、一時停止している同社でのビットコイン決済に関して、条件付きで再開する可能性に言及した(https://twitter.com/elonmusk/status/1404132183254523905)。
これがが好感され、ビットコインを中心に暗号資産相場全体が上昇しており、その流れが継続し当社取扱銘柄の大半で堅調な値動きとなった。
最大上昇銘柄のOMG/JPYは、3日続騰。上述の材料が支えとなったほか、5/7を起点とした下落相場の中、6/12に下髭陽線が現れたことで相場反転の兆しが見えたこともあり、525円をサポートとしながら底堅い推移となった。
最大下落銘柄のXLM/JPYは、当社取扱銘柄唯一の下落となった。
東京時間序盤に、6/13高値である37.5円で頭を抑えられると、欧州時間にかけて売りに押され、一時35円台前半まで押し戻された。米国時間からは買いが先行し、37.5円を上回る場面も見られたが、同水準を維持できず反落、その後冴えない値動きとなった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
6/14の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.55%、中央値は6.45%、標準偏差は0.48%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXRP/JPYで7.46%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPYで5.85%となった。
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