弱気なBAT (ベーシックアテンショントークン) 三尊ネックライン越えを狙う

Daily Market Report 2021/06/07

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・ネックライン割れで弱気なBAT/JPY

BAT/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BAT (ベーシックアテンショントークン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、BAT/JPYの日足チャート(期間:2020年12月14日~執筆時点)である。

BAT/JPYは、2021年4月に史上最高値圏である172円台まで上昇した後は、下落基調が継続している。5月上旬に170円台まで回復したものの、前回高値172円を超えることができず、その後は再度下落に転じた。

90円をネックラインとした三尊天井 (※) を形成したようにも見受けられる。
※三尊天井(トリプルトップ):1回目の高値を一度は超えたものの反落し、その後、再び高値更新を目指しても、1回目の山を超えられず下落してしまうチャートの形(投資&お金の総合サイト!ザイ・オンラインより引用:https://diamond.jp/articles/-/145776)

暗号資産市場は、イーロン・マスク氏の度重なるツイッターでのネガティブな言及や、中国当局がWeibo(中国版Twitter)上で規則違反を理由に、一部の暗号資産関連のアカウントを停止(6月6日 Bloomberg)するニュースが伝わっており、上値の重い状況が続いている。

三尊天井に見られるようにテクニカル分析上は下落局面の継続が見込まれる中で、ファンダメンタルズ上も暗号資産の需要減退となる事案も発生しており、足元は弱気が強まる展開が想定しやすいか。

・上昇シナリオの場合

BAT/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図はBAT/JPYがネックラインを超えた場合の値動きを日足チャートに描画したものだ。

直近の動きは、日足目線で高値を切り下げており、下落トレンドであると受け取れる。

一方で、安値も50円を大きく割り込むことはなく、やや安値切り上げとなっており、この流れが継続するようであると、ネックラインとなる90円ラインの上抜けに成功するシナリオも保持しておきたいところか。

この場合、ターゲットプライスは5/19の下落の起点である120円とネックラインのチャネル(上図黄チャネル)の上限である120円前後が考えられる。しかし、90円近辺は5/7の高値170円と5/23の安値47円の下落トレンドのチャネル(上図赤チャネル)のセンターにも近いため、買いでのエントリーは、相場の折り返しに十二分に注意し、安値更新の流れに対応した損切り注文を効果的に使用していく必要があるだろう。

・下落シナリオの場合

BAT/JPY 1時間足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、BAT/JPYの1時間足のチャートである。

1時間足で見ると5/24の安値47円と5/28の高値97円を起点とした三角保ち合いを、赤矢印で示した部分で下方向にブレイクしているのがわかる。

三角保ち合いを下抜けした後は、赤丸で示したラインがサポートラインからレジスタンスに切り替わっており、再度下落する展開となっている。

したがって、三角持合いの下方ブレイクにより、ショートポジションが有効となるシナリオは視野に入れておいた方がよいかもしれない。

この場合、直近安値を結んだボトムラインが75円程度となっており、ボトムライン割れの展開で売りでのエントリーの検討も一考か。

(6/6午後9:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

6/6の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.47%、中央値は4.35%、標準偏差は1.02%となった。

最大上昇銘柄はETH/JPY6.16%、最小上昇銘柄はBTC/JPY2.87%

最大上昇銘柄のETH/JPYは、6/6の午前6時台の下落から反発したが、節目となる30万円で頭を押さえられた形となった。

最小上昇銘柄のBTC/JPYは、他の銘柄と同様に反発したがアルトコインよりもボラティリティが若干低く、最下位となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

6/6の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.28%、中央値は6.19%、標準偏差は0.86%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY7.84%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.82%となった。

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2021-06-07
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