BCH(ビットコインキャッシュ)三角保ち合い形成。 反転なるか、下落継続か
Daily Market Report 2021/06/03
~リスクリワードレシオで見るトレード戦略のすすめ~
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・三角持ち合い形成、最終局面か。
BCH/JPY 8時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、BCH/JPYの8時間足チャート(期間:2021年5月7日~執筆時点)である。
BCH/JPYは5月以降、下落トレンドが継続していたが、6月に入ってからは75,000円のラインを中心に三角保ち合いを形成している。
75,000円付近のもみ合いは、2週間ほど継続している状況から煮詰まり感が強くなっており、三角保ち合いの収束局面を迎えているかもしれない。
一方で、ファンダメンタルズを見てみると、マーケットにとってプラスに働く材料となるニュースを確認できる。
中国政府が暗号資産のマイニングを取り締まると表明したことに対し、中国のマイニング機器メーカーのカナンが、無差別な取り締まりだと反対意見を表明している。(6月2日Reuters)また、海外では取引所の発行するVISAカードでAppl PayとGoogle Payに対応し、暗号資産での決済サービスを開始する(6月2日CoinPost)ことが公表されている。
ファンダメンタルズの材料が好感されれば、保ち合いを上方ブレイクしてくる可能性も捨てきれないが、依然として暗号資産(仮想通貨)全般の反発からの戻りは弱く、下落相場の継続も考えられる。
以上より、BCH/JPYはどちらにブレイクしてもおかしくなく、今後の値動きに注目したいところだ。|
今回はそんなBCH/JPYについて、どちらにブレイクした場合でも対応可能なトレード手法の一つであるリスクリワードレシオを採用し、そのシナリオを紹介していきたい。
そもそもリスクリワードレシオとはなにかというと、エントリーポイントから損失を確定させる損切ラインと、エントリーポイントから利益を確定させる利益確定ライン(以下利確ライン)までの比率のことである。
これを意識してトレードすると損失は少なくて済み、利益を伸ばしていけるためトレーダーとしては必須の考え方である。
・上方ブレイクシナリオの場合
BCH/JPY 4時間足 Bidチャート(当社取引ツールをもとに作成)
上図はBCH/JPYの三角保ち合いの値動きを4時間足に落として見たものである。
三角保ち合いを上方にブレイクした場合、エントリーポイントとして考えやすいのは図に赤丸で示したライン(およそ76,000円)である。
そこから損切ライン・利確ラインを考えていくと、損切ラインは価格の揺り戻しも考慮し、直近安値の少し下のライン図の(b)のライン(およそ70,000円)が考えやすい。利確のラインは、前回高値として意識されやすい(a)のライン(およそ85,000円)が考えやすいだろう。
ここから損失と利益幅の比率であるリスクリワードを考えると、損失リスク額6,000円に対し、利益期待値は9,000円のリスクリワードは1:1.5となり、損失よりは取れる利幅が大きくなるため有用性のある戦略と考えられよう。
・下方ブレイクシナリオの場合
BCH/JPY 4時間足 Bidチャート(当社取引ツールをもとに作成)
三角保ち合いを下方にブレイクした場合、エントリーポイントとして考えやすいのは図に赤丸で示したライン(72,000円)である。
そこから損切ラインは上方ブレイクの場合と同じように、揺り戻しも考慮した直近高値より少し上(a)のライン(およそ79,000円)が考えやすいだろう。
利確のラインは、前回安値として意識されやすい(b)のライン(およそ51,000円)が考えやすいだろう。
ここからリスクリワードレシオを考えると、1:3(7,000円:21,000円)と負うリスクに対して、期待する利益幅が三倍であり、優秀な戦略と言えるだろう。
トレードは伸ばせる利益は伸ばしていくほうが良いため、損切ライン、利確ラインは相場状況に応じて更新していくとリスクリワードレシオもさらに改善され、小さいリスクで大きなリターンが得られることもある。
一方で、マーケットはポイント、ポイントに達せずに戻されてしまう事も往々にしてあるため、時間経過なども考慮して取り組む必要があるだろう。
ぜひとも自分なりに検証しながらトレードしてみて欲しい。
(6/2午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
6/2の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は3.73%、中央値は3.41%、標準偏差は2.46%となった。
最大上昇銘柄はMONA/JPYの8.41%、最大下落銘柄はXLM/JPYの-0.36%。
最大上昇銘柄のMONA/JPYは、海外取引所での上場関連情報が追い風になり上昇し、5日連続の陽線を記録した。
最大下落銘柄のXLM/JPYは、当社取扱い銘柄では唯一の下落となった。昨日の上昇から一服し、小幅反落という形になった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
6/2の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は8.40%、中央値は7.63%、標準偏差は2.32%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPYで14.53%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで6.16%となった。
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