BTC(ビットコイン)目標価格1080万円?~BTCドミナンスと市場サイクル~

Daily Market Report 2021/05/24

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・BTCドミナンスとBTC価格でみる市場サイクル

BTCドミナンス:Tradingviewより当社作成/BTC価格:当社終値(仲値)
(期間:2019.01.01~2021.05.22)

上図は2019年1月以降の暗号資産市場における、BTC(ビットコイン)の時価総額の占有率(以下ドミナンス)とBTC/JPYの価格推移である。

BTCドミナンスとBTC/JPY価格を比較した際、大きく分けて次の2つの市場サイクルに区分できる。

拡大期:ドミナンスが下落から上昇へ転換すると同時に、BTC/JPY価格が上昇。その後の暗号資産市場における拡大トレンドの兆候が見られる期間。
循環期:ドミナンスが上昇から下落へ転換し、BTC/JPY価格が上昇と下落を繰り返す事により、暗号資産市場内における資金循環が発生する調整期間。

また、それぞれの期間において、以下の通りに整理することができる。

【①拡大期】ドミナンスの上昇期間(2019年4月~2019年9月):
BTC価格は“40万円”(下図赤線)を基点として、“120万円”(下図白線)の終点まで上昇した。

【②循環期】ドミナンスの下落期間(2019年10月~2020年9月):
BTC価格は下限40万円【①拡大期基点】(下図赤線)まで下落し、終点120万円(下図白線)の範囲内で推移した。

【③拡大期】ドミナンスの上昇期間(2020年10月~2020年12月):
BTC価格は“120万円” (下図白線)を基点として、“360万円” (下図青線)の終点まで上昇した。また、注目すべき点として、【①拡大期】の終点が【③拡大期】の基点となり、節目が引き継がれていることが挙げられる。

【④循環期】ドミナンスの下落期間(2021年1月~現在):
BTC価格は【③拡大期】300万円~700万円の範囲内で推移している。

・拡大期は価格3倍へ:次の拡大期“目標価格10,800,000円”

BTC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、BTC/JPYの週足チャート(期間:2019年初~現在)である。
【①拡大期】~【④循環期】のサイクルを踏まえると、今後のシナリオを以下の2点で考えることができる。

(シナリオ1):循環期の継続
【④循環期】が完了していないことにより、引き続き循環期における調整期間が継続するシナリオである。その場合、2021年1月から現在までの推移“300万円~700万円”は、オーバーシュート期であると捉えることができる。従来の循環期では、前回拡大期「基点~終点」のレンジとなっていたことから、踏襲することによるレンジの移行が想定できる。
前回の拡大期にあたる【③拡大期】の基点120万円(上図白線)・終点360万円(上図青線)であることを踏まえ、想定価格120万円(上図白線)~360万円(上図青線)とすることができる。そのため、120万円(上図白線)までの調整局面継続を想定する必要があるだろう。

(シナリオ2):拡大期への移行
【④循環期】が完了したことにより、ドミナンスが下落から上昇へ転換し、ドミナンス70%超を目指し、BTCに資金がシフトする市場拡大期へ移行するシナリオである。
その場合、従来の拡大期を踏襲すると、【③拡大期】の終点360万円(上図青線)が、新たな拡大期の基点となることが想定できる。また、上昇局面における目標価格は、基点360万円(上図青線)の3倍にあたる“1,080万円”(上図黄色線)となることも可能性としては、考えられるだろう。

(5/23午後8:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

5/23の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-16.70%、中央値は-17.70%、標準偏差は3.38%となった。
最小下落銘柄はBTC/JPY-10.85%、最大下落銘柄はBAT/JPY-21.33%。

最小下落銘柄のBTC/JPYは反落。朝方は400万円で堅調な推移をみせたが、地合いの悪さが続き、400万円を割りこんだ後は下げ幅を広げて一時335万円の安値をつけた。

最大下落銘柄のBAT/JPYは3日連続続落。週間変動率でも-50%と最も下げ幅の大きい銘柄となった。一時50円を割り込むこととなったが、50円の価格帯で踏みとどまれるか注目される。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

5/23の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は37.19%、中央値は38.00%、標準偏差は6.83%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY48.21%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY20.80%となった。

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2021-05-24
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