一目均衡表、MACDで見る BCH(ビットコインキャッシュ)相場分析

Daily Market Report 2021/05/20

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一目均衡表が示す強気のシグナル

BCH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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BCH/JPYは執筆時現在、下落への意識が高まっており、5/12の高値174,000円から昨日(5/19)の安値51,000円までの下落幅は70%超となり、過去最大の下落率を記録している。

暗号資産全般が調整局面を迎えているが、本日はBCH/JPYに注目して今後の行方を分析してみたい。

上図はBCH/JPYの日足チャートに一目均衡表とMACDを表示したものである。

赤丸で示した5/4時点に注目すると、転換線(黄色)が基準線(緑)を上抜け、ゴールデンクロスとなっていることがわかる。

さらに3/1には、紫色で示した遅行スパンが、ローソク足を上抜けていることや、BCHJPYの価格が先行スパン1と先行スパン2が作り出す雲の上限で推移していることなどから、昨日までは強気相場の状況であったことがうかがえる。

この流れを一気に崩したのが5/19の急落であろう。

5/19には118,000円付近から、下に位置する雲を突き抜け、一時、52,000円レベルまで下落した。

一目均衡表の雲は非常に重要であり、BCH/JPYは下落トレンドに突入したことになる。

MACDでは下落示唆

BCH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

MACDに目を向けると、5/13に下落を観測してから、5/14、5/15の価格推移から、MACDラインがシグナルライン(デッドクロス)を下抜けており、弱気相場への突入が示唆されている。

さらに、デッドクロスしたのちのライン推移をみると、紫で示したヒストグラムの下限へと順調に落ちて行っているのがわかる。このままデッドクロスした状態でヒストグラムの下限へと突入すると、強い売りのシグナルとなる。

このようにBCH/JPYは一目均衡表とMACDを見る限り、ベアマーケットに突入したことになる。

ただし、歴史が浅い暗号資産市場において、テクニカル分析に頼りすぎるのも危険だ。

テクニカルには、いわゆる「だまし」と呼ばれる偽シグナルがつきものであり、注意が必要となる。

短期間において一目均衡表の雲を下から上に突き上げる動きとなり、MACDが底を確認し上昇するようになると、今回の急落調整はひと段落を終えることになる。この場合、再度、長期的な視点からシナリオを考えておく必要もあるだろう。

BTCドミナンスが50%を下回る水準まで低下していたアルトコインの春であったが、大きな調整を向かえることとなった。山が高かった分、谷も深く、ボラティリティが高く非常に神経質な地合いが続くため、ポジションコントロールには十分に注意したい。

 (5/20 午前11:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

5/19の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-27.83%、中央値は-28.97%、標準偏差は6.40%となった。

最小下落銘柄はBTC/JPY-9.57%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-36.00%

5/19の暗号資産市場は、前日報道された、中国国内の金融機関の暗号資産取扱い禁止の報道(5/19 CoinPost)を発端の一つとするリスクオフが加速し、当社取扱い銘柄は全面安となった。

米通貨監督庁(OCC)の新長官代理が暗号資産関連のガイダンスを再検討することを要請したことも、拍車をかけたようだ(5/20 coindesk JAPAN)。

最小下落銘柄のBTC/JPYは夜間にかけて下げ幅を縮小した。午後11時頃にテスラ社のCEOがTwitterに投稿した内容が、「BTCを売却しないとするメッセージ」として市場参加者に受け取られたようだ(5/20 CoinPost)。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは3/31以来の1,000円割れとなった。5月以降のQTUMは1,500円付近の価格帯がサポートラインの一つとして意識されていたが、日中の急落で、それすらも割ったことで売りが加速したようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

5/19の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は60.83%、中央値は63.82%、標準偏差は11.04%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY74.43%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY35.67%となった。

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2021-05-20
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