XRP(リップル)テンバガーヘ。”やればできる”か?~(後編)上昇サイクルの頂上を探る~
Daily Market Report 2021/05/12
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・上昇エンジンは“第5ベース達成”と“イベント期待”
FX XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XRP(リップル)のチャート・価格情報はこちら
前回のレポート「XRP(リップル)テンバガーヘ。”やればできる”か?~(前編)現状分析と今後のシナリオ~」の後編として、今回はXRPの上昇サイクルの可能性について分析してみたい。
前回のレポートでは、上図のXRP/JPY日足チャート(2021年初来)を用い、典型的な大幅上昇のチャートパターンとなる“ベース”パターンの形成について解説を行い、今後のシナリオとして、2つのパターンについて以下の2点の可能性について、整理を行った。
- ①ベースパターンの終焉:第3ベースの上抜けに失敗し、130円程度までの調整。
- ②ベースパターンの継続:第3ベースの上抜けに成功し、600円程度までの上昇。
今回は、「②ベースパターンの継続」が実現した場合のシナリオについて深堀りしてみたい。
一般的な“ベース”パターンを検討する際、第4ベース(緑線)または第5ベース(青線)がサイクル一巡の目安となる。
これまでの第2ベースから第3ベースへ移行する際は、価格は3倍(65円→200円)となったことを基にサイクル一巡時における想定価格を検討すると以下の水準が導き出せる。
- 第4ベース(緑線):想定価格600円ライン 200円×3倍
- 第5ベース(青線):想定価格1,800円ライン 600円×3倍
第5ベースまで上昇サイクルを完遂する展開では、サイクルの頂点“1,800円”となる可能性が考えられる。
このチャートに類似しているチャートがある。それはETH/JPYである。
FX ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら
ETH/JPYは長く続いた10,000~20,000円のレンジを2020年末頃に上へブレイクしてから、半年で400,000円に到達するという急騰劇を演じている。
XRP/JPYはETH/JPYに続くことが出来るのか!?注視してみたい局面である。
一方で、XRPの重要なマーケットイベントとして、「Ripple Swell Global」(以下、Swell)の開催が挙げられる。
本年は11/9-10の開催となるようだ(https://swell.ripple.com/発表より)。
例年、Swellでの好材料発表を期待し、Swell開催日に向けて動意付く場面が見られ、上値を伸ばす可能性としても考えられよう。
しかし、本年は好材料のみではなく、悪材料についても注目をしておく必要があるだろう。SECとの訴訟の問題も去ることながら、特に、XRPの価格が上昇するに連れて、資金調達の面からリップル社が保有するXRP売出し意欲が高まる可能性がある。
第4ベースの構築中に関連報道がある際には、水を差す格好となり、失望から大きな値動きにつながることも想定される。第3ベースへの後退といったシナリオも含めて考慮しておきたい。
「リップル(XRP)のロックアップとは?仕組みや価格への影響は?参照」
(5/11午後 8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
5/11の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は2.30%、中央値は1.79%、標準偏差は2.59%となった。
最大上昇銘柄のBCH/JPYは8.39%、最大下落銘柄はMONA/JPYの-1.94%。
最大上昇銘柄のBCH/JPYは、大幅反発。直近の流れである、米国の個人投資家を主要顧客層とする取引所の上場銘柄の高騰を受けたようだ(当社ではETH, ETC, BTC, BCH, LTCを取扱い)。
テクニカル的にも前日つけた下髭が下げ一服のサインと受け止められた可能性が考えられそうだ。
最大下落銘柄のMONA/JPYは5日連続で反落した。MONA/JPYは主に日本で取引される銘柄だが、5/11は日経平均が約900円反落したため、日本の投資家のリスク選好姿勢が冷え込んだようだ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
5/11の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は11.01%、中央値は9.58%、標準偏差は3.65%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPYで17.09%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで4.20%となった。
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