アルトコイン連れ高でBTC(ビットコイン)ドミナンス続落 ~次に狙われる銘柄は?~
Daily Market Report 2021/05/07
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・BTCドミナンス50%割れ
BTCドミナンス図(参考データ:TradingView/BTC.D指数)
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BTCドミナンスは4月に入り下げ幅を拡大し、ついに50%を下回った。
ETH(イーサリアム)やLTC(ライトコイン)、ETC(イーサクラシック)などのアルトコインが着々と最高値更新を果たしている一方で、BTC(ビットコイン)のもたつき感が顕著になっている状況だ。
・出遅れた銘柄への資金流入が意識されるか
BTCドミナンス 対 当社取扱銘柄の相関係数表(参考データ:TradingView/BTC.D指数、当社配信レート)
上図は、BTCドミナンスと当社取扱銘柄との相関係数表(7日基準)である。
BTCドミナンス低下(BTCが相対的に弱い状況)に対して、アルトコイン価格が上昇している場合、逆相関となり数値はマイナスとなる(相関係数は1~-1の範囲で1は強い正の相関、逆に-1は強い負の相関)。
逆相関は、アルトコインの強さを反映している結果であると言える。
BTCドミナンスが50%を割れた日付(4/29)を起点として比較すると、高値更新を果たしているETHやLTC、ETC等については、相関係数が-1.0に近くなっており、強い逆相関性となっていることがわかる。
一方、5/3以降、直近のXRP(リップル)やXEM(ネム)、MONA(モナーコイン)の相関係数は-0.5からプラスの正の相関となっており、今回のBTCドミナンス低下の恩恵が剥がれ落ちている銘柄群といえるだろう(上図赤枠参考)。
中でも、XEMは特徴的なパターンを示しているのでもう少し詳しく分析してみたい。
・XEMは三角保ち合いの攻防
XEM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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XEM/JPYは現在、三角保ち合いを形成。100日単純移動平均線が、目下レジスタンスとして意識されている(上図黄色矢印)ことに加え、45円付近には直近高値から続くレジスタンスライン(三角保ち合い)が控えている。
BTCドミナンスの低下が、週末にかけて継続するようであれば、出遅れ銘柄であるXEMが資金流入先として選好され、上方ブレイクアウトを試す展開も期待できるかもしれない。
一方で、資金流入に値しない銘柄であるということが市場のメッセージであるならば、三角保ち合いのサポートラインを下限とした、30円~40円のレンジ内で膠着する展開も可能性として考慮しておきたい。
(5/6午後 9:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
5/6の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は13.39%、中央値は4.17%、標準偏差は19.19%となった。
最大上昇銘柄のETC/JPYは58.09%、最大下落銘柄はLTC/JPYの-3.77%。
最大上昇銘柄のETC/JPYはBTCドミナンスの低下に影響を受け、ERCトークン銘柄の見直し買いが価格上昇の要因と考えられる。
最大下落銘柄のLTC/JPYは昨日までの上昇から打って変わって調整の局面に入っている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
5/6の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値21.08%、中央値は14.31%、標準偏差は18.65%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPYで72.30%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで5.68%となった。
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