ETC(イーサクラシック)、ボリンジャーバンド3σ意識

Daily Market Report 2021/05/06

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ボリンジャーバンド3σ到達で上値達成感

ETC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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ETC/JPYは本レポート作成時点の5/5午後8:00において、8,600円台を付け、史上最高値更新を果たしている状況となっている(5/6午前11:00時点では10,000円を超える大幅な上昇が継続している)。

日足で注目されているボリンジャーバンド(3.0、20、終値)の3σ(99.7%)に到達しているほか、20日単純移動平均線との乖離を意識され、過熱感が強い状況から上昇の勢いが弱まる可能性には注意が必要な局面だと考えられる(上図参考)。

ETC急騰の背景にUSDT続落あり

USDT VS. ETC(CoinMarketcapのデータより作成)

日本のGW(ゴールデンウィーク)初日にあたる5/1から5日連騰しているETCの前兆として、GW入り前の4/18から4/22(5日間)にかけてUSDTが1.13%超える急落となったことがポイントになるかもしれない。

これに類似するUSDTの下落とETHの上昇は、過去の動きからも確認できる(上図参考)。このような動きはETCの決済ペアにおいて、USDTの占める割合が高いことに関連すると思われる。

ETCのマネーフローはUSDTの動向から推察できる可能性があり、ETCの行方を検討するには、USDTの動きが一つの材料として情報取得をしておくことが有効だろう。

もっとも、ステーブルコインは安定した価格を実現するよう設計された暗号資産であるため、通常の変動幅は少ない。今回のように±1%以上の変動があった時には、目立った動きとなるために反応しやすいが、短期的なポジショニングよりも中期的な視点を持った取引に有効かもしれない。

米PayPalが、ステーブルコインの立ち上げを模索しているとの報道(5/4 Coinpost)から、現在のUSDTは109円台で安定的な動きとなっているが、±1%以上の変動には注意をしておきたい。

今後の見通し

ETC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

ETC/JPYは上述の通り、過熱感が意識される局面であり、悪材料には反応しやすい状況かもしれない。

BTCドミナンスが40%台と低い水準となっているため、今後、BTCの反発があれば、ETCには悪材料となる。その場合、中長期では20日単純移動平均線(20MA)への乖離埋め(実勢からおよそ4,400円)を想定しておく必要があるかもしれない。

一方で、景況感の改善により株式市場を始めとして金融商品への物色が改めて実施される可能性にも留意したい。

5/7には米雇用統計も控えており、米不動産市況等から察すると、好調な結果が発表されることが予想される。米景況感が引き続き活況であるとすると、暗号資産市場も堅調となる可能性があり、ETCJPYは3σを無視し、青天井となることも想定しておきたい。

(5/5午後8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

5/5の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は17.75%、中央値は13.79%、標準偏差は13.23%となった。

最大上昇銘柄はBCH/JPY47.01%、最小上昇銘柄はETH/JPY2.86%

5/5の当社取扱い銘柄は全面高となった。

明確な材料は挙がっていないが、①時価総額が低いアルトコインが選好されていること、②米国の個人投資家を利用者層とする取引所の上場銘柄(当社ではBCH, ETC ,LTC, BTC, ETHを取扱い)の上げ幅が大きいことから、今年2月の個人投資家結集によるXRP押上げのような性格の上昇とする見方もできそうだ。

最大上昇銘柄のBCH/JPYは5月に入ってから4日間はもみ合いだったが、一転して大幅高となった。

最小上昇銘柄のETH/JPYは、連休中も堅調で6連騰となったが、5/5は時価総額の低いアルトコインが選好され、小幅続伸に留まった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

5/5の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値21.70%、中央値は18.59%、標準偏差は11.25%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPY45.18%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPY8.35%となった。

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2021-05-06
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