エリオット波動で見る相場分析 ~BTCは下落トレンドに突入?~

Daily Market Report 2021/04/19

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BTCが上昇トレンドラインをブレイク

BTC/JPY 日足 Bid 当社取引ツールより作成
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4月18日、BTC/JPYは今年1月下旬から続いていた上昇トレンドラインを明確にブレイクした。

4月18日は日中に大きく下落し、600万円台を一気に下抜けると、一時540万円付近まで大幅に下落した。

BTC/JPYは下落トレンドへの転換の可能性も視野に入れた展開となってきつつあり、注意が必要だ。

ファンダメンタル要因としては、注目度の高かった米コインベースの新規上場が終わったことによる「事実売り」やトルコが暗号資産の決済利用を禁止したことが今回の下落の要因として見れそうだ。

ダイアゴナルトライアングルをブレイク

BTC/JPY 日足 Bid 当社取引ツールより作成

上図は、BTC/JPYの日足チャートであるが、エリオット波動の上昇第5波を起点として現れると言われている、ダイアゴナルトライアングルを描画したものである。

基本的にダイアゴナルトライアングルはトレンドの最後に現れると言われ、トレンドの最後のあがきを表すテクニカル分析であり、上昇トレンドの場合は下に抜けていきやすいと言われている。

上図の通り、ダイアゴナルトライアングルを、ローソク足の実線で明確にブレイクしてきているため、今後さらなる下落に転じてくる可能性を視野に入れておくことも重要になってくるだろう。

日足では安値更新とはならず。上昇の可能性も

 BTC/JPY 日足 Bid 当社取引ツールより作成

ファンダメンタルズ、テクニカル分析双方において、下落のリスクが強く感じられる展開となっているが、BTC/JPYは下落トレンドへ進むのであろうか。

下落トレンドのシナリオを想定する場合、直近安値を明確に割り込むことを確認する必要があるが、この点からは今年3月25日の安値に注目したい。

下落トレンドシナリオには、今年3月25日安値Fを明確なローソク足の実線で下抜けが必要で、この場合は、Aの4,500,000円程度までの下落も想定され、注意が必要であろう。

一方でチャート分析にはいつもダマシの可能性を考慮に入れる必要がある。

BTC/JPYの日足チャートでは、Fで示した3月25日安値を明確に割り込んでおらず、現状はトレンドが転換したとは言い切れない状況だ。

このため、ダイアゴナルトライアングルを裏切り、価格が再度高値更新にトライしてくる可能性も視野に入れておきたい。

6,500,000円付近にはダイアゴナルトライアングル下限のサポートラインが位置しており、現状の価格水準からはレジスタンスとして機能することになるかが重要となる。

再度、レジスタンスラインを下から上に突き破り、6,500,000円に戻すことがある場合には、テクニカル分析のダマシが発生した可能性が高く、再度上昇トレンドに向けた相場付となるシナリオも持っておいた方がよいだろう。

 (4/18 午後8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

4/18の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-10.47%、中央値は-10.67%、標準偏差は3.20%となった。

最小下落銘柄はETC/JPY-5.51%、最大下落銘柄はXEM/JPY-14.76%。

最小下落銘柄のETC/JPYは3日連続続伸していた反動で下落。その後はやや持ち直し、4,000円台を推移した。

最大下落銘柄のXEM/JPYは、暗号資産市場の軟調な展開もあり、30円台まで下落した局面もあったが、揉み合いながら40円台前半を推移している。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

4/18の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値31.68%、中央値は31.79%、標準偏差は5.58%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY41.17%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY20.15%となった。

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2021-04-19
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